心理学検定キーワード第4章【社会・感情・性格】4.24(パーソナリティの測定)★★★
何度も出てくる心理検査はそれだけ大切だという事
5章あるA領域のうち、3章以外に検査項目が出てきます。
で、普通に被っていますw
にも拘わらずまとめずに毎回記載されているという事は
テーマ別とはいえ超重要だという事です。
最終的には1つにまとめて番外編として出すつもりですので
試験のチェックだけしたいという方は、そちらを活用していただければと思います。
今回はパーソナリティーの測定について
比較的詳細に内容が書かれていますが、以前にも記載されている内容がほとんどです。
一部追記という形でまとめていこうと思います。
それでは本日もまとめの方はじめていくぅー
→パーソナリティ測定のアプローチ
パーソナリティを知るための方法は多様ですが
以下代表的なアプローチを紹介します。
人と方法を抑えるだけで大丈夫です。
①個性記述的アプローチ
→オールポートによるもので、人の個性や生き方の特徴を包括的に描きだすことが有用であると考えたものです。
②物語論的アプローチ(ナラティブアプローチ)
→マックアダムス(McAdams,D.)によるもので、自分自身の人生物語をの語りを分析してそこに示されるアイデンティティを探求するものです。
マックアダムスは、人は基本的に自己物語の語り手で、物語ることで自分のの世界観を他者に表明するのだと考えました。
ここで、アイデンティティとは
エリクソンの漸成的発達論の5段階に位置付けられた発達課題で、自我同一性とも言います。
③法則定立的アプローチ
→こちらもオールポートによるもので、多数の人々の行動に共通する一般的な原理原則の探求を目的としたものです。
上記の2つの内容に対して、多くのパーソナリティ研究で用いられています。
ここからは心理検査の3つ、投影法、質問紙法(目録法)、作業検査法についてまとめていきます。
→心理検査の分類①投影法
投影法の説明の大きなポイントとしては
・あいまいな刺激の呈示=絵画や自由に文章を書かせるなど
です。
刺激があいまいなものですので、判断は理論的推論とともに
大量のデータを基盤にしてしています。
代表的な検査として
・ロールシャッハテスト:インクの染み
・絵画統覚検査:欲求表出の絵をみてどういった場面かを話させる
・バウムテスト:樹木画を描かせる
・HTPテスト:家(Home)、木(Tree)、人(Person)を描かせる
・文章完成法(SCT):未完の書き出しに続く文字を完成させる
・絵画欲求不満テスト(PFスタディ):吹き出しにセリフを考えさせる
といったものがあります。
→心理検査の分類②質問紙検査
質問紙検査の大きなポイントとしては
・あらかじめ用意された質問に基づく
・回答者に選択または自由に回答してもらう
・集団実施が可能
等があげられます。
代表的な検査として
・モーズレイ性格検査(MPI):アイゼンク(Eysenck,H.j.)による外向性や神経症的傾向を測定するものです。
・16PF:キャッテル(Cattell,R.B.)による根源的特性の測定。
・EPPS:マレーの動機論を基盤とするもの
・エゴグラム:精神分析論的自我構造を基盤とするものです。
精神分析を基盤とするバーン(Berne,E)の交流分析で用いられた手法です。
また、日本の東大式エゴグラムというものもあります。
・MMPI:ハサウェイ(Hathaway,S.R)とマッキンリー(Mckinley,J.C)によって開発されたもので、真偽型の質問紙法です。550項目あります。
・矢田部ギルフォード性格検査:ギルフォードが作成したものを矢田部達郎が内的整合性を重視して再構成したものです。
・NEO-PI-R:性格の5因子、ビッグファイブを測定するもの
・TCI性格検査:クロニンジャー(Cloninger)による開発
→心理検査の分類③作業検査法
作業検査法の大きなポイントとしては
・単純作業をさせる
・作業量の推移で査定を行います
代表的な検査として
・内田クレペリン検査:クレペリン(Kraepeline,E.)の行った精神機能の研究を内田勇三郎が応用して開発したものです。
一桁の足し算を連続して行わせて、その作業パターンからパーソナリティ特徴を読み取ろうとするものです。
・潜在的連合検査(IAT):潜在的な態度を測定する目的のものです。
以上、本日はパーソナリティの測定についてでした。
次回はパーソナリティと健康についてです。
それではまた次回
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