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心理学検定キーワード第2章【学習・認知・知覚】2.23(形の知覚)★★

顔の大きいおばあさんに見える

図地反転1

か、それとも若い女性が向こうを向いているのか。

初めてこの図形(あえて図形といいます)を見たのが

確か高校の美術の時間だった気がする。

人によって、一番最初に見えるものが違った。

私はおばあさんに見えたし、他の人は若い女性にみえたといっている。

不思議な体験でした。


そして、本日のテーマがこの形に対する知覚

いろんな現象が出てきますので非常に楽しい分野です。

それでは、本日もまとめの方はじめていくぅー


→図地反転図形と知覚的体制化


視野内の明暗や色の違いによって

空間の機能的な分化が生じます。

形状をもっていて意識される

背景となって意識されない

先ほどのおばあさん、若い女性の図や

この図のように

ルビン

同一の図形において、図と地が頻繁に入れ替わる図を

図地反転図形といいます。

この図は有名な「ルビンの盃」というものです。


また、図は複数の要素の集合体として形成されることがあります。

複数の要素をまとまりとして知覚することで一つの図を構成することを

知覚的体制化といいます。

この体制化を促進する要因として

ゲシュタルト心理学プレグナンツの法則があります。

画像でお伝えしたかったのですが、いくら調べても出てこないので

キーワード集もってるかたはそちらで確認してください。


→視覚的補完について

まずはこの図を見てください。

かにっつあ

有名な「カニッツァの三角形」という図です。

これは、物理的には存在しない形の知覚が生じる

視覚的補完を説明するものです。

真ん中に下向きの白い三角形が見えませんか?

実線で作られたものではない、存在しないはずの三角形です。

このように物理的に存在しない輪郭が生じる現象を

主観的輪郭と呼びます。

我々が勝手に存在しないものに輪郭をつけて、形があるものとしてとらえているんですね。

特徴としては

主観的輪郭が生じたその内部(下向きの三角形)は他よりも

明るく知覚されます。

こういった形態以外の視覚的属性に関する補完も同時に生じることから

モーダル補完と呼ばれます。


ァモーダル

一方で、上の図は

青い長方形を赤い円が一部遮蔽した状態になっていて

隠れた部分も図形がある(長方形として存在している)といった

視覚的補完が生じます。

こうした視覚的補完は形態以外の視覚的属性には生じない

アモーダル補完と呼ばれてモーダル補完と区別されます。


→本日の内容‐箇条書きまとめ

という空間の機能的な分化がある

として意識され、背景として意識されない

ルビンの盃図地反転図形として有名

要素をまとめて一つの図を構成することを視覚的体制化という

視覚的体制化プレグナンツの法則で説明される

物理的に存在しない形の知覚が生じる現象視覚的補完という

視覚的補完の中で、輪郭を生じさせるものを主観的輪郭という

モーダル補完アモーダル補完の違いは、主観的に知覚できるかできないかの違い


以上本日は形の知覚についてでした。

次回は奥行の知覚についてです。

それではまた次回


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