心理学検定キーワード第4章【社会・感情・性格】4.25(パーソナリティと健康)★★★
性格が健康と関係があるなんて
昔は思いもよりませんでしたが
どうも、健康を害するタイプの性格、パーソナリティが存在するということです。
それを知ったのは心理学を勉強してからですが
確かにせっかちな人は身体に無理な負荷をかけてるきがしますし
一方で悲観的過ぎる人もストレスでいろんな所にダメージが来てそうですね。
バランスのよいパーソナリティが必要だという事でしょうか。
本日はパーソナリティと健康という事で
行動特徴タイプや気質的な部分の説明
そして、ストレスに対する頑健さのキーワードが非常に重要ですので
しっかり抑えていきましょう
それでは、本日もまとめの方はじめていくぅー
→行動特徴と身体的不調について
個人的特徴(行動特徴)と身体的な不調(疾病)との関係は
タイプ別に分かれています。
フリードマン(Friedman,M.)とローゼンマン(Rosenman,R.H.)によって指摘されたこのタイプは
タイプA:時間的切迫感、性急さ、達成努力、野心、競争、敵意という特徴
→冠動脈性心臓疾患(CHD)の発症リスクを高めるといわれています。
この対極にあるのが
タイプB:くつろいだ時間的切迫を感じない行動様式
です。
スミス(Smith,T.W.)とルイーズ(Luiz,J.M.)はタイプAの特徴の中で特に敵意やそこからくる怒りの表出などがCHDとの関連が強いんじゃないかと指摘しています。
タイプC:感情の抑圧、自己主張の弱さ、受動性が特徴
→がんにつながる病前性格といわれています。
こちらもタイプAの対極とされる特徴を意味しています。
→ポジティブ心理学と気質的楽観性
ポジティブ心理学が興隆してきた中で
身体的に、また精神的にポジティブな影響を与えるパーソナリティ特徴やストレス耐性につながる特徴についての研究が増えてきています。
健康にポジティブな効果を与える特徴の代表としては
気質的楽観性があります。
テイラー(Taylor,S.)は楽観的な人間の方が何らかの形で健康だと論じていて、その理由の一つが
ポジティブイリュージョン(ポジティブ幻想)といわれるものです。
これは以下3つの認知的バイアスを基盤とするもので
・平均以上効果:平均的な人より自分はポジティブだと認知している
・コントロール幻想:客観的には一切コントロールが利かない事象に対して、あたかも自分が影響を与えることができている、と感じてしまう事
・非現実的な楽観主義:ポジティブな結果はネガティブな結果より生じやすいと考える事
があります。
また、セガストローム(Segerstrom,S.C.)によると
楽観性は結果的にアロスタシスによるバランスの維持につながると論じています。
アロスタシスとは、安定性を通じて生理機能を維持するホメオスタシスに対して、血圧の上下など変化を通じて生理機能を維持しようとする仕組みの事です。
このほかにも統制の所在や主観的well-beingについても楽観性との関連性が指摘されています。
→ストレスに対する頑健さ
ストレスに対する頑健さを示す個人的特徴が重要です。
以下3つは名前と内容をしっかり抑えないといけません。
・ハーディネス(頑健性):高ストレス状況でも健康を保つ人々が保有する性格傾向。
コバサ(Kobada,S.C.)は課題へのコミットメント(関与)、コントロール(統制感)、チャレンジ(挑戦)という3側面を特徴づけました。
ストレスへの抵抗力とされます。
・レジリエンス(精神的回復力):逆境に直面してもそれを克服して適応を図る快復力・許容力とされる考え方。
ポイントは快復力です。
・センス・オブ・コヒアランス(首尾一貫感覚):定義としては
「ダイナミックではあるが持続する革新の感覚によって表現される生活規模の志向性」(アントノフスキー(Antonovsky,A。))
となります。
定義それ自体はよくわからないですがw
その他の説明では、ストレス対処能力といわれていますねw
全く「」の定義とちゃうやんけと思いますが。
で、以下3つの考え方でストレスを対処するとされています。
・現実把握感:事象を順序だてて理解できる
・処理可能感:事象に十分な資源つかって対処できる
・有意味感:事象に挑戦して課題を達成することは意味のある事とみなす
→本日の内容‐箇条書きまとめ
・行動特徴のタイプAはフリードマンとローゼンマンによって指摘された
・タイプAはせかせかした敵意のある怒りっぽい人で心臓を悪くする
・タイプCは感情を抑え込む自己主張が弱い人で、がんになりやすい
・タイプBがバランスが良い。時間的切迫がない落ち着いた人
・テイラーは楽観的な人の方が何かしら良いと言っている
・その理由がポジティブ・イリュージョン求められている
・ストレス対処に頑健さの3つを非常に重要
・ハーディネス、レジリエンス、センスオブコヒアランス
・ハーディネスはストレスへの抵抗力
・レジリエンスはストレスを感じた後の快復力
以上、本日はパーソナリティと健康についてでした
次回は5因子モデルです。
それではまた次回
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