心理学検定キーワード第3章【発達・教育】3.15(ビネー式、ウェクスラー式知能検査)★★★
章を変えて何度も出てくる再頻出項目
とにかく心理検査は出てきます。
これだけ章を変えて何度も出てくると、いい加減一つにまとめろよって思いますがw
小出しにして出すので勉強しにくいんですよね。
私のまとめの方でもいったん、小出しスタイルで行きますがw
最終的には一つにまとめて試験対策として出しますので
お待ちいただければと思います。
最初から読んでいただいている方はもう
ビネーとウェクスラーの名前は勝手に頭の中に入ってるのではないでしょうか?
いや、まったくという方は遡ってよんでみてください。
それでは、本日もまとめの方はじめていくぅー
→知能検査の分類
知能検査は実施方法によって
個別式検査と集団式検査に分けることができます。
個別検査は特別なニーズにこたえるために
集団検査は多人数を対象としたより効率な検査という事ができます。
入社試験で行うSPIなどは集団検査のひとつです。
本日のテーマであるビネー式とウェクスラー式は
個別式検査の一種というのを抑えておきましょう。
→ビネー式知能検査のポイント
ビネー式知能検査は1905年
フランスの心理学者のビネーと弟子の精神科医のシモンによって開発されたものです。
その目的が
子どもの知的障害の有無を診断して、必要に応じて特別クラスを設け適切な教育が受けれられるようにするためでした。
ビネー式はその検査方法が
各年齢に応じて振り分けられる問題によって構成される
「年齢尺度」を使ったものです。
・検査結果からケアの内容をイメージしやすい
・一般知能を測定している為、知的発達の遅延をとらえやすい
といった特徴があります。
ビネー式はいろんな国で翻訳されバージョンアップしてきました
その中で重要なものの一つが
アメリカのターマンによって開発された
スタンフォードビネー法(1916年)です。
・知能指数(IQ)=精神年齢/生活年齢×100の評価基準
・1960年以降は偏差知能指数(DIQ)も採用している
というポイントがあります。
もう一つ重要なのが
日本におけるビネー式の発展です
日本では、鈴木治太郎や田中寛一によるものがあります。
特に田中寛一の田中ビネーは最も普及したもので
最新は2003年の「田中ビネー知能検査Ⅴ」となります。
→ウェクスラー式知能検査のポイント
ウェクスラー式知能検査は1939年
アメリカの心理学者ウェクスラーによって考案されたものです。
ポイントとしては
幼児用WPPSI、児童用WISC、成人用WAISと分かれている所でしょうか。
W=Wechsler I=Intelligence S=Scaleの略ですので
それを除いた
PP=Preschool Primary C=Child A=Adult
アメリカでの最新版は
WPPSI-Ⅲ(2002)、WISC-Ⅴ(2014)、WAIS-Ⅳ(2008)で
日本で現在もちいられているものは
WPPSI知能診断検査(1969)、WISC‐Ⅳ知能検査(2011)、WAIS‐Ⅲ成人知能検査法(2006)です。
ここからさらに検査項目を細かくみていくと
WPPSI、WAISⅢ→言語性IQ、動作性IQ、両者を総合した全検査IQを算出
さらにWAISⅢ→言語理解(VC)、知覚統合(PO)、作動記憶(WM)、処理速度(PS)の4種類の群指数が加わる。
WISC‐Ⅳは10の基本検査と5つの補助検査計15の下位検査で構成されます。
以下の図は以前にも上げておりますが、これを見れば整理できるかと思います。(ブレインクリニック様のブログより)
→本日の内容‐箇条書きまとめ
・知能検査は個別検査と集団検査に分けられる
・ビネー式とウェクスラー式はともに個別検査である
・ビネー式は年齢尺度を用いる
・アメリカのターマンによってスタンフォードビネー式開発
・スタンフォードビネーの式は知能指数=精神年齢/生活年齢×100
・1960年以降は偏差知能指数を用いる
・日本では鈴木治一郎や田中寛一がビネー法を改良している
・田中ビネーVがいまのところ最新
・ウェクスラー式はWPPSI、WISC、WAISの3つ
・日本版のウェクスラーは図をみてください。
以上、本日はビネーとウェクスラーの知能検査についてでした。
何回もまとめるのめんどくさくなってきますねw
次回はいじめ・不登校・非行について
それではまた次回
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