心理学検定キーワード第3章【発達・教育】3.21(スクールカウンセリング)★★
私が学生の頃はスクールカウンセラーはいなかった
そのかわり、保健室の先生に何かあったら頼る、みたいな感じか。
保健室にお世話になることは、学校内で怪我して消毒してもらいに行くとかでしかなかったなー。
あの空間、なんかほんと特別なんですよね。
体調悪くて寝てる子がいたら珍しくて逆に覗きに行くみたいなw
それこそ、スクールカウンセラーなんて思いもよらなかったですね。
でも、学校にカウンセラーがいたら、よりどころになると思います。
本日は第三章最後。スクールカウンセリングについて。
試験に出るとするなら、職務内容や資格がメインになりそうです。
それでは本日もまとめの方はじめていくぅー
→制度としてのスクールカウンセリング
スクールカウンセリング制度がうまれるきっかけとしては
不登校、いじめ、校内暴力、学級崩壊等などの教育問題の背景には
児童生徒の心の問題があるからです。
もともとあった教師や養護教諭による教育相談やカウンセリングの他に
外部の専門家による援助の要請を受けてスタートしたのが
スクールカウンセリング制度です。
発足は1995年、補助事業として制度化されたのが2001年で
そこからスクールカウンセラーが本格的に日本の小中高に派遣、配置されるようになりました。
2013年時点では全国約2万校にスクールカウンセラーが配置、派遣されている状況です。
スクールカウンセリングと似たような制度があります。
心の教室相談員制度というもので
1998年、心の教室相談員活用調査研究委託事業として開始しました。
スクールカウンセラーとは違い、心理学やカウンセリングの知識を必ずしも必要としませんが
スクールカウンセラーと同様の役割を担うものとして認識されることが多いようです
相談員の人選は学校の管理職で
元教員、元PTA会長、主婦、看護師などの相談員がいます。
→スクールカウンセラーの職務とカウンセリングプロセス
スクールカウンセラーの職務は主に
・児童生徒を対象としたカウンセリング
・保護者に対するカウンセリングやアドバイス
・管理職や教職員へのコンサルテーション
・教職員児童生徒への研修や講話
・ストレスマネジメント等の予防的対応
・事件、事故の緊急の対応における被害時生徒の心のケア
等非常に多岐にわたります。
具体的にどのようなプロセスでカウンセリングが行われるかというと
①心理アセスメント:情報収集を行い、分析し、援助目標を立てます
②相談:①に基づいて介入を行います。授業の中での援助や、保護者へのカウンセリング、教職員へのコンサルなどがあります。
③評価、修正:カウンセリングの結果を評価し、次の援助に向けて修正します。
の3つになります。
→スクールカウンセラーの職務の特徴3つ
スクールカウンセラーの職務の特徴としては
①問題に対して多様なアプローチが求められる
②スクールカウンセラーの職務内容は必ずしも問題行動を示す学生だけでなく、学級全体を通じた活動や、教員への研修なども含む
③スクールカウンセリングはチーム支援である
この3つが大きくあります。
具体的に各項目みていきますと
①については
問題への対応は多種多様だということ。
児童生徒に対して直接的にアプローチすることもあれば、保護者や教員を通した間接的なアプローチの仕方もあるということです。
②については
開発的カウンセリング:すべての児童生徒が対象で、子どもの心理発達を支援して社会生活で必要な行動やスキルがとれるように援助することです。
予防的カウンセリング:人間関係がうまくいかない、登校しぶりがあるなど問題行動につながりそうな児童生徒を対象とします。道徳の授業時間をつかって全体的に指導する場合もあれば、個別指導をする場合もあります。
といったものがあります。
③については
問題に対して、教員、保護者、スクールカウンセラー自身が一人で抱え込むことなく、学校全体がチームとして一貫性のある対応をすることで解決していこうというものです。
→本日の内容‐箇条書きまとめ
・スクールカウンセリング制度は1995年発足、2001年から制度化
・従来あったのは教師や養護教諭による教育相談
・類似の制度として心の教室相談員制度がある
・スクールカウンセラーの職務内容は児童生徒のカウンセリング、保護者のカウンセリング、管理職や教職員へのコンサル等非常に多岐にわたる。
・カウンセリングのプロセスは心理アセスメント、相談、評価修正である
・スクールカウンセラーの職務の特徴として、開発的カウンセリングや予防的カウンセリングがある。
以上、本日の内容はスクールカウンセリングについてでした。
いよいよ次回からは第四章。
1単元に対するキーワードの数が非常に多く大変ですがその分まとめがいもあります。
次回もお楽しみに!
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