心理学検定キーワード第6章【神経・生理】6.16(睡眠と覚醒)★★★
今回は全ての人が知ってほしい内容
というのも、前々から私が
睡眠が無茶苦茶大事だってことをコラムだったり、導入で書いてるからです。
そもそも、私がうつ病になった原因の一つ(うつ病だから寝れなかったのか)がこの睡眠の圧倒的不足から。
単純に眠れることの幸せさを日々感じながら過ごせてはいますが
当時は本気でつらかったです。
心理学の勉強を始めてから、睡眠のシステムについてよりしっかりと学ぶようになりました。
なんとなく寝ているよりも
睡眠と覚醒の仕組みを知った上で睡眠と向き合うのはえらい違いです。
本日はそんな睡眠と覚醒の仕組みのおはなし。
それでは、さっそくいってみましょう。
→睡眠の段階について
睡眠はその深さからいくつかの段階に分類され、これを睡眠段階と呼びます。
睡眠段階の分類は主に脳波の特徴によってなされ、一般的にもちいられるものとして
レクトシャッフェン(Rechtschaffen)とケイルス(Kakes,A)による国際基準があります。
睡眠は浅い方から
段階1、2、3、4の4段階と段階レムの計5段階
に分けられます。
以下段階における脳波の図になります。これが重要。
→各睡眠の特徴(ノンレム睡眠)
ここからは各睡眠段階の特徴についてです。
上記の図を見ながらやっていきましょう。
まずは、覚醒時と安静時の脳波から
この段階では脳波α波及びβ波が認められます。
そこから
【段階1(Stage1)】
で入眠時のうとうと状態で上記のα波、β波が消え
代わりに低振幅速波やΘ波が現れ、ゆっくりとした眼球運動が観察されます。
【段階2(Stage2)】
はいわゆる眠りに入った状態で睡眠紡錘波やK複合波が現れるのが特徴です
【段階3(Stage3)】
は中等度睡眠にあたります。強い刺激を与えないと起きず
δ波は20%~50%未満見られます。
【段階4(Stage4)】
は深睡眠にあたり、δデルタ派が50%以上を占めます。
以上。これら1~4をまとめてノンレム睡眠と呼びます。
ノンレム睡眠では筋緊張は通常ので、生殖器の活動も認められません。
また、段階1→段階2→段階3→段階4→段階3→段階2→段階1→段階レムを1周忌として
睡眠は約1時間半周期であることが明らからにされています。
→各睡眠の特徴(レム睡眠)
レム睡眠はノンレム睡眠に対して
低振幅の脳波と素早い眼球運動(Rapid Eye Movement=REM)が特徴です
また、この段階で起こすと夢を見ていたと報告することが多いといいます。
ただし、ノンレム睡眠でも夢を見ていたという報告もあります。
レム睡眠の度に起こす実験で、被験者は実験が進むにつれてレム睡眠の割合が増加し
起こされる回数が増えました。
このことから、レム睡眠不足期間後にレム睡眠が代償的に増加するのは
レム睡眠がノンレム睡眠の量とは別個に調整されていて、特有の機能をもつということを示唆しています。
レム睡眠のその他の特徴として
・筋緊張の消失
・男性における陰茎勃起
・女性における膣液分泌
などです。
以上のように睡眠の調節機能は複雑ですが
代表的な神経伝達物質として
メラトニンやオレキシンがあります。
以上、本日は睡眠と覚醒についてでした
次回は脳の可逆性についてです
それではまた次回
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