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心理学検定キーワード第2章【学習・認知・知覚】2.6(弁別学習)★★

信号無視ダメ、絶対!

当たり前のことです。

たとえ、急いでいたとしても

車が来ていないことを確認していても

信号は守るのが普通ですね。

それでも、普通に無視する人はいます。

歩く人と自転車の人は無視が多いですね。

一方で車はほぼ無いですよね。

それは、大きな道路の信号が車をベースに作られているから

徒歩信号はサブ的な要素になってます。

夜間、夜中は特に、本当に注意です

一度自転車で青信号で渡ろうとしたときに

猛スピードで突っ込んできた車がいて

殺されかけたことがありました。

本当怖い。事件と事故になってからでは遅いですから

自分の判断とかじゃなく、信号は絶対であるということを

お伝えして、本日の内容にいきますねw

本日は弁別学習ということで

要は違いを見分ける大切な学習です。

さっそくいきましょう

まとめの方はじめていくぅー


→弁別学習とは何か、まずは基本から

そもそも弁別って何ですか?

弁別違いを理解してその区別をすることです。

因みに

判別単に区別することだけです。


先ほどの信号の導入部分で考えてみましょうか。

赤信号で渡ると車に跳ねられて死ぬ危険性が非常に高いので

必ず青になってから渡る

よし、赤から青に変わった、渡ろう!

というのが弁別による行動の判断です。


ここで

①青信号が(弁別正刺激+)

②横断歩道を渡る(反応)

③安全に渡ることができる(強化)

という3項随伴性が成立します。

3項随伴性とは

オペラント条件付けを基にした理論で、A:先行刺激B:行動(反応)C:結果(強化)という3要素で理解することを言います。


青信号で渡ることで事故にあわずに安全にわたることができるという結果が得られるわけです。

一方、赤信号(弁別負刺激-)では

反応が強化されません。

よって、普通は赤信号で渡るという行動をとらないのです。

というように

人は信号の色に応じた行動をしっかりとっています。

これが弁別学習の結果というわけです。


→ハーロウのサルの実験と学習セット

アメリカの心理学者であるハーロウ(Harlow,H.F)という人が

アカゲザルを使って、同時弁別課題の実験を行いました。

同時弁別課題というのは

同じタイプの課題に連続で取り組ませる実験です。

同じタイプといっても最初はどうしたらいいのかわからないので正答率は

上がらないのですが

繰り返し課題をこなすとどうすれば課題をクリアできるか理解するようになります。

そして、確実に課題をこなすことができたら次の類似課題に移る

すると、最初は試行錯誤するものの課題をクリアするスピードはあがっています。

このように、何度も課題をこなした後では、問題が変わってもそれまでと類似した問題であれば、すぐに正解できるようになります。

つまり、学び方を学ぶ事、このことを

ハーロウ学習セットと呼びました。


→認知的能力を調べる弁別課題「見本合わせ課題について」

弁別課題比較認知神経生理学の分野で動物の認知的能力を調べるのに用いられます。

そのなかで、「見本合わせ課題」が基本となります。

何種類かありますので、紹介します。

普通に試験にも出ていますので、どんな課題なのか違いを明確にして理解してもらえるといいかと思います。

①同一見本合わせ課題

②象徴見本合わせ課題

③非見本合わせ課題

④遅延見本合わせ課題

この4つをまずはおさえてください。


①同一見本合わせ課題

単に見本合わせ課題といった場合に該当するのが

この同一見本合わせ課題です。

最も基本的な課題で,見本刺激と一致する比較刺激の選択が求められます。

リンゴの絵を見せて、その後にリンゴの絵バナナの絵を見せた時に

リンゴの絵を選んだら強化するという手順です。


②象徴見本合わせ課題

わかりやすい説明が現時点でないので、なるはやで調べて記載します。


③非見本合わせ課題

見本刺激と一致しない比較刺激の選択が求められます。

リンゴの絵を見せて、その後にリンゴの絵とバナナの絵を見せた時に

バナナの絵を選んだら強化するという手順です。


④遅延見本合わせ課題

比較刺激を選択するまでに一定時間をあけ、見本刺激の記憶をしているかどうかを調べる課題です。

リンゴの絵を見せた後、いったん時間をおいてから

リンゴの絵バナナの絵を見せた時に

リンゴの絵を選んだら強化するという手順です。

時間を空ける為、見本を見るだけでなくそれを記憶しないといけないという

難しさがあります。


→ハーンスタインと継時弁別課題について

ハーンスタイン(HerrnsteinmR.J.)という人が

継時弁別課題という実験にて

ハトが木という自然概念を持つということを示しました。

何をやったかというと

ハトに木が写っている写真木が写ってない写真継時的に見せて

木が写っている写真を見た時に強化を繰り返すと

ハトは学習して

初めて見る写真でも木が写っているかどうかが分かるようになったという実験です。

これを応用して

渡辺茂さんの概念形成の研究にて

ハトがモネとピカソの絵を弁別できることを示しました。

また、テラス(Terrace,H.S.)は難しい課題でも誤反応やそれに伴う負の情動を経験せずに弁別できる

無誤弁別訓練を考慮して、知的障碍児の教育に応用されています。


以上、本日の内容は弁別課題についてでした。

それではまた次回。





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