心理学検定キーワード第8章【産業・組織】8.7‐2(リーダーシップ後半)★★★
新学期、新生活、いろいろスタートしますね
学生はまだ春休み中ですが
社会人の方は今日から新たな人生がスタートしますね。
私自身はもうかれこれ個人でやり始めて5年とかですので、その初々しさは全くないですが
それでも新たな年度がスタートするとあって、身が引き締まりますね。
さて、本日はリーダーシップの後半です。
LPC、SLなどは経営学でも普通に学ぶものですし、結構深いところまで聞かれそうですのでしっかり理解していきたいですね。
→状況適合的アプローチ
前回の行動記述的アプローチでは
リーダーシップ訓練の可能性を広げた点で実践的にも有用でしたが
どのような状況にも当てはまる唯一最適のリーダーシップスタイルを見出すことが難しい。
そこで、優れたリーダーシップは単にリーダー側の特性や条件だけで決まるのではなく
メンバー側の特定や、集団を取り巻く諸条件を考慮しながらリーダーとメンバーがどのように相互作用を行うかという考え方も生まれました。
それが状況適合的アプローチとよばれるもので
フィードラー(Fiedler,F.E.)は
①リーダーとメンバーの関係
②課題の構造(仕事の内容の明確性)
③リーダーの地位勢力(権限の強さ)
の3つの状況変数の組み合わせて8つのカテゴリーに分類し
LPC尺度を元に状況に応じたリーダーの在り方を探りました。
このグラフからは3つの状況変数が良い、もしくは悪い場合は
仕事中心的なリーダーシップが
3つの状況変数がどちらでもない(普通)の場合は
メンバー中心的なリーダーシップが成果をだすとされます。
→状況対応リーダーシップモデル(SLモデル)
ハーシー(Hersey,P.)とブランチャード(Blanchard,K.H.)の状況対応リーダーシップモデル(SLモデル)では
リーダーの基本的行動スタイルを
指示的と協労的の2次元に分け、メンバーのレディネスの度合いを考慮にいれて
状況に合わせた4つのリーダーシップ行動を提案しています。
ハウス(House,R.J.)のパスゴール理論もこのアプローチにおける代表的な研究の1つです。
→その他の理論
リーダーシップに関する理論はこれらの他にも多く提唱されています。
グレイン(Graen,G. et al.)らのLMX理論では
リーダーシップを集団の現象というよりも、リーダーとメンバーという垂直的に者間での交換関係の視点から捉えようとしています。
また、みずから率先して変革を志向することで集団に自己変革能力を育てようとする
変革型リーダーシップも良く知られています。
以上、本日はリーダーシップの後半でした
次回は仕事への動機づけです。
それではまた次回。
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