人鳥幹線道路

外界の刺激・印象を受けいれる能力。物を感じとる能力。

感受性は歳を重ねるごとに衰えていくものだと思っていた。
いい大人になれば、価値観が一変する様な出来事はまず起こらないし、漫画や小説の主人公にもなれない、良いことよりも悪いことの方が圧倒的に多いし、どうやら世界にはバグがないらしいことに気付く。

ハルヒの冒頭みたいな書き出しではあるが、これはラノベではない。

私がここで言いたいのは感性ってむしろ鋭くなってんじゃね?って事だ。
歳をとって派手な感動を求めなくなった分、些細な感動に気が付ける様になっているのではないか説である。
巨人戦の結果で一喜一憂する大人や、夏休みにテレビで火垂るの墓を見て泣いている大人を見たことはないだろうか。
子供心にそんなことで…と少し引いた記憶も1回や2回ではないはずだ。

私が小説でペンギンハイウェイを読んだのは高校生の頃だった。
森見登美彦の小説という割には、随分と子供向けだなと思った覚えがある、主人公が大人びた小学生だったから文体も幼い印象だった。
精神年齢は主人公に近かったのだろう、当時私は普通にアドベンチャーな楽しみ方をして小説を読み終えた。あまり具体的な読後感は思い出せないものの、今でもあらすじは思い出せる程度には心に深く刻まれていた。
それが映画化したのが4年前。

見てぇ。

と思ったままあっという間に4年経っていた。
今回テレビで放送するってんでなんとなく録画してみたんだ。途中から。
テレビでやってるって知った時にはもう30分くらい過ぎてたんだ。

泣いたよ。もう凄い泣いた。

30分見逃してるにも関わらずクソ感動した。
みんな見たらいいと思う。
最高だよ。

この感動を言語化しようとして筆を取った次第だが、
酷い有様である。
文体もメチャクチャだし、内容もヤバい。
こんな駄文を綴るくらいなら、ヨーヨーでもやってた方が幾分かマシだったに違いない。

それでも僕は、世界の果てに向かってたいへんはやく走るつもりだ。
なぜなら、世界の果てに続く道はペンギンハイウェイである。





寝ます。

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