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magazine① 染め屋の未来を考える

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SDGs(持続可能な未来)を目指して染屋の未来を真剣に考えていきたいと考えています。染め屋の未来を考えながら、若手職人としてどういった事を実践していくべきか、そんな女職人の目線で…
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記事一覧

今の時代に、実店舗は必要?

みなさんこんにちは。 群馬県桐生市の染色工場4代目、平本ゆりです。 あっという間に12月も半ば。1年の過ぎるスピードが早すぎてやり残したことが沢山あります。頭で考えている事を実際に形にしたり、行動に写すことって時間と労力が思っている以上にかかります。なかなか自分の思い描いた理想に近づくには時間がかかりますが、日々少しづつ理想に近づけるように頑張らねばと反省の毎日です。 さて、今日のタイトルは「今、実店舗は必要?」。 みなさんはどう思いますか?そもそも最近お店まで出かけて何

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洋服の染め直しを始めて丸1年総まとめ:染屋として思うこと

みなさんこんにちは。 群馬県桐生市の染屋4代目、平本ゆりです。 すっかり投稿が遅くなってしまいました。些細なことでも仕事を詰め込みすぎると、どうしてもSNSの更新やnoteの更新を先延ばしにしてしまうのは自分の良く無い所です。毎月15日更新は自分で自分のお尻を叩くつもりで自分で決めた事なので、これぐらいは毎月守っていきたいです。(独り言です) さて、今回は昨年から始めたお洋服の染め直し受付について書きたいと思います。実は今月(2021年10月)で、染め直し受付1周年を迎え

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作る選択・作らない選択

そもそも、これだけものが溢れてる時代にものを作る必要あるの? そんな事が頭を過ります。地場産業・伝統工芸は後世に残したい。でも、流行や一過性のものは作らない方が良い。長く愛されるもの、長く使えるものを作る事が私たち産地の人間の役割だと思います。自分たちの産業を再度広めるためにはどうしても、もの作りはせざるを得ない。 葛藤もありつつ、桐染は桐染なりにもの作りを続ける部分とものを作らない選択の2本柱で試行錯誤していきながら今後について考えていきたいと思っています。今日はそんな2本

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繊維産地におけるSDGs

昨年から『SDGs』についてばかり考えています。 知っている人の方が多いと思いますが、簡単に説明するとSDGs(Sustainable Development Goals)とは持続可能な開発目標の事です。今、世界はこのゴールを目指して向かっていると言っても過言では無いでしょう。 産地に半Uターンして3年目。 産地の現状や、今後の課題、そして産地で働く現場の人の本音を聞いて、このSDGs(持続可能な開発目標)はとても重要に感じています。 『持続可能な未来』。 この持続可能と

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私が浴衣を作る理由

こんにちは。 染屋4代目の平本ゆりです。 今日は「私が浴衣を作る理由」について書いてみたいと思います。 そもそも、創業から100年近く自社商品が1つもなかった染色工場です。 初めてのプロダクトになぜ浴衣なんてニッチなものを選んで作ったのか、これは私の経歴を知っている友人知人からよく質問されます。 ”浴衣(和装)は時代と逆行している” ”着る人少ないし売れないよ”と、 私を心配する友人からは口を揃えて言われた言葉です。 私は元々、都内のデザイン事務所に勤めていたので、周りの

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