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私達は時代をつくれるのか

世の中は変化している。

祇園精舎の鐘の声諸行無常の響きあり…、昔からだ。変化するということだけは変わらない。

変化には色々あって、時代はもちろん、加齢だったりテクノロジーだったり為替だったり物の価値だったり人との距離感だったり立場だったり。

変化に敏感な人の多くは失われていくものに反応する。権力の喪失だけでなく、慣習、言葉使い、若さ、情緒、時代特有の空気。変わっていくからこその儚さが人を魅了するのだ。儚いものを守りたいという気持ちは人間の持つ本能なのかもしれない。

それを憂うという行為そのものも独特の美しさがある。

一方でその変化の先の光に敏感な人達がいる。
その光を得るために既存の仕組みや慣習、文化を壊すことを厭わない人達だ。

自分が産まれたり住んでいたりしたというのもあるが、パリとNYがすきだ。全然違うように見えてどちらも、新旧、守ることと壊すこと、受け継ぐことと捨てることのバランスに敏感な街だから。

古い町並みとエッフェル塔、倉庫街だったところがその雰囲気を利用して残しつつNYで一番おしゃれな地域へと変わったり。

伝統的なものへの憧れも未来の光に向かって新しいものと作っていくエネルギーも好きで私は興奮する。そして時代のうねりに誰よりも敏感でありながら新しいものを作る人種がアーティストなのではないかと思う。

「Midnight in Paris」という映画知ってますか?大好きです。古い物への憧れと新しいものを求めずにはいられない人達の空気が感じられるから。

私自身は、憧れと憂いを胸に時代がかわるのを傍目でみる側の人間として生きるのか。新しい光を感じて欲しい未来を掴むために進むことができるのか。ベンチャーであるコルクへ入ってからいつも自問自答している。

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