スーパーマンはいない
新入社員の頃からなにかとかわいがってもらっている(ただ私が慕っているだけかもしれない)先輩によく言われた言葉がある。
「スーパーマンはいないからねー」
色々な場面で頭をよぎって、その意味を噛み締める。
働いていてぶつかる、組織や、能力や、人間関係の壁に、もっとできるはず、もっとこうしてほしい、こうするべきだ、どうしてできないのか、と思っていた。その先輩のことを尊敬しているから、いつも私の想いも不満も夢も聞いてもらっていて、ことあるごとにこの言葉をもらっていた。「スーパーマンはいない。」と。
当時は、物足りないと思っていた。
スーパーマンに近づくべきだし、少なくともその努力はするべきだ。と思っていたから。
でも本当は、全包囲にスーパーな人なんていない。
自分の人生をかけて優しさを貫こうとしている人もいれば、きたるべき未来に備えて人々を導こうとする人もいて、その戦略を練ることに全力な人もいれば、家族を守ることに必死な人もいる。
そのための優先順位の1位が、“頭がいい”人と仕事をすることの場合もあれば、お金を稼ぐことの場合も、仲間を見つけることの場合も、目の前の悲しみを解決すること、の人もいる。
求めていることや正しいと思うこと、それを実現する方法が違うから、
誰かのスーパーマンになることはあっても、
誰にとってものスーパーマンはいない。
そういうことだったんだな。
私が見ている世界、私が求めている世界にだけみんなが存在しているわけではない。
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