ギフト
たとえばソロでピアノを弾くという話なら、
ショパンやシューベルトをよく弾いた。近代ならドビュッシーやラヴェル。私も好きだし周りの評価も伴った。
でもベートーベンもすきだった。
演奏するという意味でベートーベンがすきだというと意外な顔をされた。なんだかんだ好きだし必須曲もあって沢山弾いたのに。
バッハやモーツァルトやロシアも避けては通れないし、散々弾いたし、大好きな曲もあるけれど、
でもそれらの曲に私は選ばれなかった。
そういうナチュラルボーンってあるんだと思う。技巧とか解釈の深さとかを置いておいたとしても、この曲がむいてるね。というような何かを人はそれぞれもっている。
だからといってベートーベンよりショパンが楽に弾けるわけでは全くない。上出来なバッハも下手なシューベルトもある。(私比)
生涯に弾いた曲や回数を全部ちゃんとカウントしてみたら、1番苦手意識が強いバッハがきっと1番多い。
そういうことがある。
得意不得意、できるできないを超えた、生まれ持ったもの。
仕事でも人間関係でもスポーツでも。
私は何を弾くのが幸せですか?
この問いって結構無視されがち。
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