六道慧の花暦 2021年12月(1)

『新・御算用日記 美なるを知らず』(徳間書店)、先行予約が始まっています。書きおろしの完全新刊(?)、新装版ではありません。先行予約していただくことは、私たち書き手にとって、本当にありがたいこと。早めに増刷がかかったり、2巻目、3巻目の話が決まったりします。嬉しいですし、ありがたいですし、励みにもなる。宜しくお願いします!


画像1


生田数之進と早乙女一角の二人が、改易(潰れる)寸前の小藩に潜入して、立て直すシリーズです。できる上司のお手本のような鳥海左門や、余りお手本にはならない村上杢兵衛はもちろんのこと、お騒がせ姉妹の冨美と三紗も健在です。

今回は今の世情を織り込んでみました。あれも駄目、これも駄目の昨今、せめて小説のなかでだけでも、スカッとしたい。
「拙者、幕府御算用者にて候。この場は拙者が与り申し候」という決め台詞を数之進が告げてくれたとき、私自身、「か・い・か・ん(これがわかる人、相当なお年ですね)」みたいに思いましたもの。

殺されるかもしれないのを覚悟のうえで、諸藩に潜入するのは、並大抵のことではありません。また、町屋に暮らしながら、無私の心と千両智恵で民を助けるのも読み所のひとつ。
「自分よし、相手よし、世間よし」の三方よしや、「金がなければ智恵を出せ、智恵がなければ汗を出せ」といった言葉も、今まで通り、随所にちりばめました。

なにかと気が滅入ることの多い昨今、『新・御算用日記 美なるを知らず』で、楽しんでいただければ幸いです。

#時代小説 #お助け侍 #新・御算用日記 #六道慧




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?