六道慧の花暦 2022年1月(1)

あけまして、おめでとうございます。『新・御算用日記 美なるを知らず』(徳間文庫)から発売中です!
告知なのですが、新年のご挨拶をかねて、たまにはこういうのもいいかしらと思い、生田数之進と早乙女一角の四方山話にしました(以下、数之進は数、一角は一です)。

一「『新・御算用日記 美なるを知らず』。発売中だぞ、数之進」
数「うむ」
一「いつも以上に緊張しておるな。ははーん、さては、また、得意の苦労性と貧乏性の業が疼いているか」
数「さよう。楽しんで出たものの、さて、令和の読者は、いかように思うであろうか、とな。つい考えてしまうのよ」
一「案ずることはない。すでに買い求めたと、『ふぉろわー』とやらが、『ついーと』してくれた由(よし)。おれも励まされたわ」
数「……おぬし、ふぉろわーだの、ついーとだの、意味がわかって言うておるのか?」
一「わからぬ。どういう意味じゃ」
数「わたしもようわからぬが、『ふぉろわー』は応援してくれる方々、『ついーと』は、さよう。文のようなもの、いや、江戸で言うところの瓦版や引札(ちらし)に近いものやもしれぬ。巷に広めるのに使われているようだ」
一「さようか。それにしても、おまえの姉たちは元気じゃ。そもそも両目付の鳥海左門様に引き抜かれて、故郷の加賀国から江戸に来たのは、二人の姉が作った借金のせいであるというに……借財は当初、いくらぐらいあったのじゃ」
数「三百五両よ。着道楽の姉上と、食い道楽の姉様が、これでもかと借りまくったゆえ」
一「そうであったわ。やれやれだが、ここにきて、二人の姉も落ち着いて来たではないか」
数「姉上は縫い物の腕があるし、姉様は商才があるからな。二人には本当の意味で早う自立してほしいものだ」
一「その成長ぶりを見ていただくのも、読者の楽しみよの」
数「いかにも、そのとおりよ。こたびのご挨拶は、これぐらいにしておこう。『新・御算用日記 美なるを知らず』、発売中でござる。お楽しみいただければ幸いでございまする!」



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