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くりきんとんがゆく vol.2

9/3 くりきんとんがゆく漢字で書くと3文字
「くり」は食べる栗。栗原の栗。
「きん」は金属の金。
「とん」は団子の団っていう字。
おやっさんと金属加工の仲間たち。

このコーナー、前回、はじめてお送りしたのですが、ネット、特にSNS上に生まれたコミュニティが、新しいものづくりの世界を創っていくというお話させてもらいました。メタリックフライデー、くりきんとんも、ラジオの放送を通して、ものづくりにかかわる人たちをもっともっとつなげて、その推進力になりたいと思っているところです。

さてさて、オリンピックが終わり、パラリンピックが、もう終盤になってきました。アスリートたちの活躍ぶりに、本当に多くの感動をもらいました。でも、このコロナの状況下で、オリンピックの開催自体を疑問に思う人も少なくないです。

実際、スポーツでは命を救えないといった発言を見たこともあります。

たしかに私たちがスポーツに興じている瞬間にも病に倒れ苦しんでいる人がいて、その人を直接救うことはできないっていうのは事実かもしれません。だけど、スポーツには命をつないでいく力があると、自分は思っているんです。

人間も地球に暮らすたくさんの生物のひとつじゃないですか。生物は何世代にもわたって、少しずつ進化を繰り返して生きてきたわけです。

陸上の100mもマラソンも幅跳びも高跳びも、世界記録が塗り替えられていくのを見ていると、人という生物が次の世代、次の世代と命をつないで生き続けるために進化している証なんじゃないかって思えてくるんです。

人が、ほかのあらゆる生物と違うところがあるとすれば、その進化を自らの意思、努力で押し上げようと考えているところだと思うんです。

オリンピック、パラリンピックに、さまざまな競技があって、そのどの競技にも素晴らしい感動が生まれる要素があるって、つまり、人間の可能性をあらゆる角度から高めているってことになるんじゃないかな?

そして、どんなシンプルな競技であっても、何かしらの道具が使われていて、その道具も日夜進化していってますよね。あまり表には出てこないですけど、ここにはモノづくりの力が発揮されているわけです。

ひとつの例をあげると、パラリンピックの陸上競技に車いすレースがありますよね。

使われる車いすレーサーは、究極に速く走るためだけに、たくさんの期間と労力をかけて研究開発されている、言わば、動力を人間の腕に限定した、地上最速のマシンと言えるわけです。

埼玉の寄居に拠点を置く、RDSという会社では、選手の体と競技用車いすが最も効率よく一体化して最大限のスピードを実現するために、データ解析する装置まで開発したんです。

実はここで蓄積された技術ノウハウは、究極のマシンを作り上げるだけでなく、医療の現場にも展開されて、実社会で一般の車いすを必要としている人たちのために役立っているという側面もあります。

この事業を進めていくその先には、さまざまな理由で歩くことが困難になってしまった人が、一人一人、最適な車いすを使うことで、当たり前に社会生活を送ることができる、そんな未来につながっているわけです。

心許ないおやっさんの言葉だけでは、なかなか伝わらないので、もし、今日、話を聞いてもらって、関心を持ってくれたなら、ぜひ、RDSという会社の取り組みに注目してほしいと思います。

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