20220831 夏が終わる

8月も最終日。今日までに仕上げると約束した仕事は、結局終わらずじまい。やらなければと思っていても、どんなに作業工程をシミュレートしても、いざ目の前にするととてもやる気が削がれてしまう。あぁ、明日が来るのが怖い。こんなにも明日が来なければいいのにと思う日は久しぶりである。いつからこんなにできない子になってしまったのだろう。

地元にいたときはとてもいい子だったと思う。品行方正ではないけど、言われたことはきちんとやり、人に迷惑かけず、大人の言うことをよく聞く子だった。地元を離れ、自由になった途端にこうなってしまったわけではないが、ずっと抑えられていた何かがぶっ飛んだ。いくつかのまちを転々とし、いま住んでいる場所にたどり着いたとき、体たらくに拍車がかかった。

新宿から徒歩15分くらいのところに住んでたときの思い出は、キラキラしている。若かったし、一番輝いていたときかもしれない。でもそのときは何も見ていなかった。自分自身を見つめる時間よりも飲んで他人を見つめていた。いまはそんなにキラキラしてない。あの頃よりも年をとった。否応なく見える自分自身。スカイツリーも東京タワーも見えないこのまちは一体わたしにどんな風景を見せたいのか。このまちは人の本性をさらけ出す力があるのだろうか。

いまは新宿駅から徒歩じゃなくてバスで帰る。バスの車窓から眺めるまちの風景が好きだなと、改めて思った。だけど、なんとも言えないこの感情。バスに揺られながら考えた。新宿区民になったいまのわたしは、もう大人になってしまったのだろうか。これから先、大人になっていくにつれて、感性は鈍化していくのだろうか。そう考えるととても怖い。だからずっと大人になんかなりたくなかった。ずっとモッシュして暴れていたい、ずっと踊っていたい。

夏が終わる。夏の思い出を振り返る。楽しかった。だけどみんな大人だから、明日があるから、パーティーは終わってしまう。パーティーが終わらないでほしかった。ずっと踊っていたかった。

明日が来なければいいのに。そう思いながらも、このnoteを書き終えたら仕事を少しするのだろう。そんなわたしは大人になってしまったのだろうか。


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