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Q-Assistの良かった所・悪かった所

医学部のオンライン講義Q-Assist(以下QA)についての記事です。

3年の初めにその存在を知り、「医学部の講義とはこんなにもわかりやすいものだったのか!?」と衝撃を受けたことを今でも鮮明に覚えています。

現在4年生半ばでCBTを間近に控えていますが、QAのほぼ全ての動画を今年の5月時点で視聴し終えました。定期テストの勉強に疲れてしまったので息抜きがてらレビューしたいと思います。今回は特にQAとmedu4の対比に重点を置いて執筆するので、これから映像講義を観る予定のある医学部生の参考にしてもらえたら幸いです。
ちなみにmedu4については仲のいい友人(学年首席)のレビューを参考にしています。僕自身はmedu4の放射線科を受講したのみですので、間違っているところなどあればお手数ですがtwitterでご指摘ください。

※R2/7/29追記 本日QAの放射線科が公開されました。この記事を書いた直後に発表されたのでちょっとタイムリーで驚いてます。QA prime会員は放射線科も受講できるようになったので、後述するデメリットが一つ消えた形になります。

※R3/9/3追記 値段が下のスクショのように変更になりました。

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良かった所

①1年間のみの使用に限れば値段がmedu4より圧倒的に安い
QA勢がQAを選んだ理由として、値段はかなり重要なファクターになったのではないかと思います。具体的に、QA primeは39,600円/年でメジャー・マイナー科+公衆衛生を中心にほぼ全ての講義動画を視聴することができます。それに対してmedu4の「2021あたらしい全部セット」では一年契約で84,590円/年もするのでその差は歴然です。計画立てて進めていけば、1年で全ての動画を観ることは十分に可能なので、値段的な側面からはQAの圧勝です。

②図やデータが「病気がみえる」やQBとリンクしている
これも値段に並んで非常に重要なファクターです。QA、病みえ、QBは全てメディックメディア社が大元となって運営、出版されています。これらの連携が取れている、ということが非常にスムーズな理解につながったと感じています。例えば、発生学の細かい週数がmedu4とQBの解説で異なっていた、という話を友人から聞いたのですが、少なくともQAを使っていてそのような問題は起こりませんでした(各社で回答が異なるような出題をするのもどうかとは思うが)。2020年現在、cbtの問題集はQB一強状態です。今後medu4がcbtの問題集を作成するようなことがあれば、講義動画の情勢も変わってくるかもしれません。

③1コマあたりの時間が短い
QAの1コマは5~10分程度で長くても30分は超えない印象です。それに比してmedu4の1コマは60分が基本単位です。これについては個人的な好き嫌いがあるので、メリット・デメリットどちらにもなりうる要素だと言えます。僕個人としては、授業と授業の間の隙間時間を活用して視聴することのできるQAが性分に合っていたので本記事ではメリットとして扱っています。

④Dr.清澤の講義が面白い
QAでは清澤先生と盛永先生、medu4では穂澄先生がそれぞれメインの講師となっています。正直講義のわかりやすさについてはQAとmedu4の間に大きな差は無いように思います。しかし、こと「面白さ」という観点からすると、QAの清澤先生が頭一つ抜けていると断言できます。個人的なお気に入りは脊髄空洞症(98D47)についての解説でした(これだけで何のことかわかった人は勉強しすぎor相当な変態だと思われます)。講義を見ていて「飽きた」状態を減らせるのも大きなメリットではないでしょうか。

⑤瀬嵜先生が精神科を担当している
USMLEで有名な瀬嵜先生が精神科を担当しています。所々でUSMLEの行動科学などの知識が出てくるので、USMLEを目指している方はそれだけでもQAを購入する価値があると思います。

悪かったところ

①担当講師が多く知識の一貫性が弱い
これも一概にデメリットとは言えないのですが、穂澄先生が一貫して教鞭を執るmedu4と比較すると、メジャー科(清澤先生)とマイナー科(盛永先生)で講師が違うQAは、科目間の知識の連携が少し弱くなってしまっていると感じます。そこまで気にしなくても恐らく国試やcbtは通ると思うのですが、この点についてはmedu4に軍配が上がるのかな、と感じます。

②講師(科目)のわかりやすさに差がある
誤解を恐れずに言えば、清澤先生と盛永先生を比べてしまうと盛永先生の教え方には正直?となる時がありました。
決してわかりづらいということでは無いのですが、比較対象の清澤先生の教え方が上手すぎるということと、マイナー科という科目の性質上、理解する内容よりも覚える内容の方が多いということにも起因していると思います。
ちなみに盛永先生の教える公衆衛生は非常にわかりやすかったです(そのわかりやすさをマイナー科でも発揮して欲しい)。

③放射線科が無い(※R2 7/29にQAマイナー科に追加されました)
これは大したデメリットではありませんが、QAには放射線科がありません。僕はCBT・国試対策のために系統立った知識を入れたかったので、放射線科についてはmedu4を購入して視聴しました。
講義・資料内容としてはうまく纏まっていたので良かったですが、QA勢がわざわざ金を支払って買う必要があるかと言えばNOだと思います。映像講義を見なければ不安だ、という方は買えばいいんじゃない?ってくらいの重要度だと思いました。
あと全く個人的な感想で申し訳ないのですが、medu4では画面の脇でぬるぬる動く穂澄先生が気になって授業に集中できませんでした。

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某medu4の講義風景


総括

個人的な意見ですが、CBT、国試対策に映像講義を使わない人がもはや少数派の時代になってきていると感じます。
レジュメや教科書を読むだけでは学ぶことのできない知識と知識の繋がりを得るために映像講義を見ることは非常に重要だと思うので、皆さんもぜひ活用してみてください。

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