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年始ですし

実家を出て初めての正月、餅と雑煮は食えどそれ以外はテレビと住宅街の寂しさと街の賑やかさでしか年始を感じる術がなかった。
年々おせちが好きになってきた私としては朝起きて冷たい煮物や甘苦いごまめといった元日朝の食卓がなんとなく侘しい。

私はクリスマスから年末にかけての忙しない期間が好きだ。
乱暴な言い方をすると「年が明けたところで何も変わらんやろ」とは思うがなんとなく新年を迎えることがめでたく、なんとなく財布が緩み、なんとなく酒を飲みすぎるところがなんだか愛おしく思う。

それに比べて年始。
緩んだ財布の冷え切った中身、ダラダラと溶かした時間、増えたのは体重だけという凄惨な状況と迫り来る仕事初めのカウントダウンにげっそりする。

今年中に と思ってた去年の事柄を 今年度中に と切り替えて重くなった腰を上げていこうと思う。

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