某俳優のファンのはずが決闘者になった

人間は誰でも容量があって、それを超えると潰れてしまうのだと今までの経験から学んできている。

とにかく2019年の私は壮絶だった。 

怒涛の連勤、出張、商談、会社のゴタゴタ、持病(ヘルニア)が悪くなったり、挙句の果てには職場から救急搬送である。何じゃい。

呪われとるがな。

そう思いつつ一年を通してずっと体調が悪かった。頑張りすぎていた自分に追い打ちをかけたのが祖母の危篤と11月末の海外出張。もうとにかく1人になりたいと思ったのか出張先での出来事。ついに糸が切れた。

虚無だ。どうにでもなれ空港で「解散!」

一緒に来ていた上司とは現地の空港で別れた。理解のある上司なので「解散!」という私の一言で全てを察して異国の地で1人にしてくれた。(ありがとう)

解散!からなんとなく投げやりになってしまった。目標を失うと人間は弱くなる。何かで埋めなければ。

心が折れてしまった時、そのままにしているのと人間は駄目になってしまう。なにかに手を伸ばしてみることが大事だったりすると聞いたことがある。

ところで私は俳優、松坂桃李さんの大ファンである。

最初からキャーかっこいいー!とかではなく、ラジオを聴いて、おお良い友達になれそうだ(何様だ)と思った割とイレギュラーな新入りだ。

もともと決闘者でオタクということはTwitterで存じ上げていたのだが、ラジオを聴いて好感度が爆上がりした。(だって俺たちみt)

そんなこんなで色々と満身創痍な中ラジオを聞いているうちに思ったのである。

リンクス極めれば何億分の1の確率で推しとデュエルできるんじゃね?我天才か?

満身創痍のくせに行動力には溢れていたので直ぐにダウンロードをした。

心が折れた時、私が手に取ったのは推しだった。それは同時に遊戯王とかいう深すぎる沼に手を出すことであった

素人には遊戯王は難しかった。

そして何故か分からないが私は青眼の白龍デッキで推しとデュエルするんだと意気込んでいた。

リンクス勢なら分かるかと思うが、今の環境は青眼の白龍デッキにあまり優しくはない。

それでも1度決めたことは貫き通す性格のせいか毎日色んなことを勉強し、毎日デッキ構成を変えた。

ちょっと魅力的で堕天使デッキも組んだけど、やっぱり非環境デッキで上りたい、推しとデュエルしたい。青眼の白龍を愛している。シンプルに強いもん。パワーイズジャスティス。

そしてド素人は思った。

遊戯王めっちゃたのしい


1月、ついに私はレジェンドランク(推しのいらっしゃる最上位キングの一つ下)へと上り詰めた。初心者にしては頑張ったのではないだろうか。

きっと「桃李くんがそんなに楽しいって言うのなら~」とダウンロードをしたファンは大勢いて、その中の大半はよく分かんないからとアンインストールしただろう。頑張ってもやっぱりシルバーくらいが限界なんじゃないだろうか。

しかし拗らせてしまった自分は推しとデュエルできる可能性のあるランクまで上り詰めた。堕天使とかいうデッキを持ちながら。なんならその頃にはネフユベルも出来てたけど、あえてのブルーアイズで。

最早その頃には当初の「桃李くんとデュエルしたいキャッキャッ」みたいな感情はなく、「松坂桃李(さん)、貴様は俺が倒す」みたいな気分であった。海馬じゃん。

とにかく、満身創痍だった私は推しによって救われ、決闘者になった。

その姿は誰がどう見ても俳優ファンではなく、決闘者そのものであった。

もしかしたらもうデュエルしているかもしれないリンクスのどこかへいる推しさんへ。

ボロボロだった2019年は最後の最後に貴方のおかげでとっても楽しかったです。

ブラマジ、充実してきましたね!お使いですか?

頑張って下さい♡とか可愛いことの言えないファンなのでひたすらデッキ考えときます。お忙しいとは思いますが、出来ればデュエルリンクスも息抜きにしてご自愛ください。

いつかデュエルしましょう。デュエル、スタンバイ!

最近の将来の夢ですか?デュエルキングになる事ですかね

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