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積読チャンネルと夏葉社とマラマッドと大滝さん

お盆も近く、飲食店としてはかきいれどき。うちは店内飲食よりはるかにお弁当・オードブル類の注文が多いので、昨日あたりから本格的な仕込みが始まっています。

地元のハーブ園のフレッシュハーブを使ったローストポーク

仕込み作業の今日のお供は、youtubeの「積読チャンネル」。バリューブックスの飯田さんが、個性的な目線で面白い本を紹介してくれるチャンネルです。今回は小さな出版社を立ち上げた方のお話で、テーマは「推しの出版社を見つけよう」。

紹介されている本は
「古くてあたらしい仕事」新潮文庫

職につかず純文学作家を目指していた島田さんが、このままではいけないと紆余曲折の末、小さな出版社「夏葉社」を立ち上げる。彼が大手出版社にはできない、独自の道を目指すためにとった方策は、埋もれてしまった名著の復刊本だった…

その記念すべき出版1冊目がなんと、バーナード・マラマッド。動画を見ながら思わず「マラマッドー!」と声に出してしまいました。
大学の米英文学の授業で知り、「魔法の樽」という短編集を読み、その後、ロバート・レッドフォード主演で映画化された不運な野球選手を描いた「ナチュラル」を見て、原作を探したが無く、そのまま忘れてしまっていました。

その後一度、また読み返したいな、と思って探したときにも見つけることができなかった、マラマッド。それを1冊目の出版本に選ぶ、というだけでも私にとっては興味津々の島田さんの「夏葉社」。

しかしこの出版社名、なぜか既視感が…

「そうだ、あの、大滝さんに詳しい人のブログによく出てきた出版社だ!」

2013年12月30日、お節作りでてんやわんやだった年末に、突然届いた大滝さんの訃報。我ながらこんなにショックを受けるとは思わなかったくらいショックで、そんなときに出会ったのがこのブログでした。

大滝さんにも、アメリカンポップスにも、文学にも詳しそうな、おそらく私よりもちょっと年上で岡山在住の男性ブロガー。このブログの存在にどれだけ助けられたか…

その彼のブログに頻繁に出てくるのがこの「夏葉社」でした。
不思議な縁を感じる1冊。また読みたい本が増えました😸

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