おととひメルマガ号外1『 トランプの【超限戦】』

『超限戦』
これ日本でも翻訳出ましたよね。 これは中国の人民解放軍の幹部による造語。 21世紀の始め頃かな? 『21世紀の孫氏の兵法』として話題になりました。 藤井厳喜氏が翻訳していたんじゃなかったかと思うけど。 まあ確かに孫氏の兵法なんで。 思いっきりダイジェスト すると『 我々は リアル 武力および経済力では、 アメリカ 西側諸国はもちろん ロシアにも? だから我々は 外交手段はもちろん 企業団体社会 個人あらゆるレベルで 相手に影響を及ぼし得る手段はすべて戦争の手段 とする。 文化的交流も経済的交流も全て。 場合によっては犯罪もしくは犯罪者そのものの輸出も含めて』 平たく言えばそういうこと。 相手に影響力を及ぼし得る手段は何であれ武器として使う 。我々はこれによって 初めて、 19世紀以来の悲願である 列強に並び達彼らを凌駕する という目標を達成することができる。


孫子の兵法は 『弱者の戦略』です

己を知り敵を知れば百戦危うからず

同じような考え方

アメリカにもあります

日本でおそらく防衛省、きっちり読んで。 まあまあ外務省あたりも。 しかし トランプ 政権の外交ブレーン、 そのトップは アメリカ最高の対中外交オーソリティ・キッシンジャー博士であり、 博士は現在 95歳で車椅子。 頭脳は明晰ですよ。 最近の北朝鮮の金正恩との会談に際しても助言役だった。 これに関しては 博士との意見の齟齬がかなりあった と伝えられていて、 トランプは政治家ですから ああ見えていろんなことを計算しています。 諸々の進捗状況を見ながら、 北朝鮮のことも考えている。

キッシンジャーは軍師です。 70年代半ばのカーター政権登場以来、 米中国交正常化と ベトナム撤兵、 そして米ソデタントを同時にやり遂げるという離れ業をやった人。 キッシンジャーは遠ざけられた。

アメリカ奥の院・外交問題評議会ボードメンバーのトップが変わったから。 ロックフェラー家の当主が、 長男事故死により デイヴィッド・ロックフェラーに。 そして その家庭教師 ブレーン・ ズビグネフ・ブレジンスキに。 それぞれ 黒幕と 仕切り役が交代 。 あれが1970年代半ばですから キッシンジャー博士。 実に40年ぶりの第一線復帰です。

D・ ロックフェラーも ブレジンスキも、 先年相次いで。 これはアメリカの エスタブ宗家の大政奉還と言える現象。 それに伴い 今まで幅を利かせてきた D ロックフェラーブレジンスキ 彼らを後ろ盾にして動いてきた CIA の天下がひっくり返された。 それがトランプ政権です。

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