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TWICEの成績まとめ – KCJWiki


1. 概要

ONE IN A MILLION! こんにちは、TWICEです!

TWICEは、2015年10月20日にデビューしたJYPエンターテインメント所属の9人組多国籍ガールズグループである。

このページは、TWICEのリリース歴・チャート成績・音源成績・音楽番組での1位獲得回数・アルバム販売量・ハント初動記録などをまとめている。

2. TWICEの成績

2-1. 2015年10月『Like OOH-AHH』

『Like OOH-AHH』各種記録

▶︎ 概要

TWICEのデビューアルバムであり、ミニ1集として2015年10月20日に発売された。タイトル曲である『Like OOH-AHH (優雅に)』は公開序盤は反応が冷ややかだったが、その後チャートを逆走し、ロングランを記録した。

大衆人気を判断する音源とは異なり、ファンダムの大きさを計るアルバム販売量は、2015年デビューした新人ガールズグループのデビューアルバムの中で最高販売量を記録した。

2016年11月11日、デビュー曲で史上初めてYouTube1億回再生を達成。2017年年明けに発表された2016年MelOn年間チャートで9位を記録し、gaonチャートデジタル総合年間16位、ストリーミング年間10位、ダウンロード年間17位など、デビュー曲としては異例の記録を残した。

音源成績の時系列

・MelOnでは18位デビューを果たしたが、日間99位、その後も50位前後を行ったり来たりしていたため、早くもチャートアウトのムードになっていた。しかし、着々とプロモーション活動を進め、音楽番組に出演するたびにチャートを逆走し、3週目にはMelOn10位台にまで浮上した。一時、TWICE初となるリアルタイムTOP10入りも果たした。

・既に音盤や再生回数では素晴らしい記録を残していたものの、音源成績は少し物足りなかったが、その後も10位台を維持し、初週のダウンロード量と、7週目のダウンロード量があまり変わらないロングランぶりを見せた。

・クリスマス頃から再び順位が上昇傾向にあり、ピーク9位タイを記録。リリースから2ヶ月が過ぎた時点で最高順位に戻る異例の展開に。

・翌年1月3日午後10時、MelOn8位に浮上。4日午後11時には7位となり次々とピークを更新した。1月月間7位を記録し、この曲より上の順位を記録したのは全て2016年にリリースされた楽曲だった。

・リリースから4ヶ月が経過した2月16日、6位に浮上し、さらにピークを更新した。新曲がリリースされても、すぐに順位を回復する脅威の生命力を見せていた。その後もロングランを記録した。

2-2. 2016年5月『CHEER UP』

詳しくは、下のnoteをご覧ください。(タップすると飛べます)

2-3. 2016年10月『TT』

▶︎ 概要

2016年10月24日に発売されたTWICE3枚目のミニアルバム。 2016年10月24日に発売された。タイトル曲『TT』は、デビュー曲としては異例の華々しい成績を記録した『Like OOH-AHH』と、2016年最高ヒット曲『CHEER UP』を軽く跳び越え、3大指標である音源、アルバム、YouTubeの自己記録をすべて塗り替えた。

韓国では、国民的ヒットを記録した『CHEER UP』がTWICEの知名度を上げたが、日本でその役割を果たしたのは『TT』だ。LINE MUSICでは年間3位を記録し、TTポーズは大きなブームを引き起こした。

前作『PAGE TWO』とともに、TWICEの全盛期を象徴する代表的なアルバムで、以後TWICEは、「簡単で真似しやすい振り付け」と「中毒性のあるサビ」で知られる国民的なガールズグループとなった。

『TT』は泣く表情の絵文字をアルファベットに喩えて表現したもの。前作に引き続き、ブラックアイドピルスンが楽曲のプロデュースに参加。

音源成績の時系列

・リリースからわずか5分で天井キックを達成。前作に引き続き、MelOnで1位デビューを果たす。2作連続はこの年TWICEが唯一。

・リリース24時間でのMelOn利用者数は84万5648人で、Wonder Girlsの『Why So Lonely』に続き、2016年ガールズグループ2位(JYP強い)。同時に、リリースから12時間分のデータ量だけで、その週の週間チャートで87位に入った。

・リリースから2日後の26日、リリース60時間でiChartのPerfect All-Killを達成した。計92回は、当時アイドルグループ最多記録。

・当時、EXO-CBX、BLACKPINK、テヨン、MCモン、BTOB、MAMAMOO、Urban Zakapaなどの音源強者がずらりと並んだが、1位を守り抜いた。リリース5週目にもMelOnで1位。1位を記録した時間は560時間で、当時『CHEER UP』に続いて歴代2位の記録だった。

・2016年11月のgaon月間ストリーミングチャートで1位となったが、2846万回という記録は、リリースから1ヶ月における歴代最多記録(当時)だった。

・2017年4月、gaonチャートの基準で、アイドルグループ曲で最も短い期間で1億ストリーミングを達成した。

・Billboard Japan Hot 100では、なんと112週チャートイン。KPOPアーティストとして史上初めて100週突破。

・1theKが主催したダンスカバーコンテストには、62ヶ国1099チームが参加し、歴代最多を記録したらしい。

・2019年にジョンヨンが明かしたのだが、元々は『Very Very Very』でカムバックする予定でパート割まで決まっていたらしい。結局『TT』がタイトル曲となり、『Very Very Very』はI.O.Iに渡った。(そして、どちらもヒットした)

2-4. 2017年2月『KNOCK KNOCK』

▶︎ 概要

2017年2月20日に発売されたTWICEの4枚目のアルバムであり、1枚目のスペシャルアルバムで、前作のミニ3集『TWICEcoaster : LANE 1』に、『KNOCK KNOCK』『Ice Cream』『TT(TAK Remix)』『Like OOH-AHH(Inst.)』『CHEER UP(Inst.)』『TT(Inst.)』が追加されたリパッケージ形式を取っている。

もともとは、年末頃にリパッケージでリリースしようとしたが、様々な理由で発売時期が翌年2月にずれ込んだらしい。(恐らく『TT』がかなり売れたため?)これに関して以前ジヒョが「この曲が出る頃には年末授賞式舞台も終わっているでしょう?」と発言したことがある。詳しくはTWICE TVで。

YouTubeでは1000万回突破が24時間21分で、BTSの記録を抜き、当時歴代最速。5000万回までの最速記録を保持していた。

音源成績の時系列

・MelOnを初めて全てのチャートで1位デビューとなり、24時間での利用者数は87万3114人で、当時女性グル歴代2位。ちなみに当時3位は『TT』。

・2017年2月21日13時30分、リリースからたった37時間でiChartのPerfect All-Killを達成した。リアルタイム・日間チャートに加え、iChart週間でも1位を記録する必要があり異次元の速さ。ちなみにこの記録は歴代最短記録で、現在の仕様上(YouTube Musicが1週間に一回しか更新しないため)、永久に残る記録となった。また、3作連続での達成となった。

・2月末にテヨン『Fine』がMelOn1位に上がったが、3月2日に再び1位に復帰した。5日には再び全てのチャートで1位に戻るリアルタイムオールキルを記録。20日ごろまで1位を維持。

・11月にgaon1億ストリーミングを突破。これでデビュー後に発表した4曲が “1億-1億クラブ(gaon+YouTudeで1億回を記録すること)” を達成した。 4作連続の1億-1億クラブはKPOP史上初。

2-5. 2017年5月『SIGNAL』

▶︎ 概要

2017年5月15日に発売されたTWICEの6枚目(韓国では5枚目)アルバムであり、4枚目のミニアルバム。デビュー後初めて、パクジニョンPDがタイトル曲を手掛けた。

8月、デビューから5曲連続でYouTube1億回を突破。当時考えられないことだった。

音源成績の時系列

・デビュー順位は MelOn4位。その他、Bugs・genie・olleh(廃止済)・NAVERなどでは1位発進。その後、MelOnでも1時に2位、2時に1位に浮上し、リアルタイムオールキルを記録。明け方には天井キックを記録した。しかし、その日のうちに4位ほどまで落ちてしまい、深夜時間帯に1位となる典型的なファンダム型の推移となってしまった。17日頃からは5位に転落。

・リリース序盤はMelOn以外でも不調で、1週間足らずで1位から陥落した。これまでのTWICEの音源成績を考えるとかなりの異変だった。TWICEの音源パワーが大きく落ちたという見解もあった。

・しかし、音楽活動やバラエティ(『知ってるお兄さん』)出演後、順位が戻り、22日頃から各チャートで1位に復帰し始めた。初週こそ50万ほどの利用者数に過ぎなかったが、2週目には60万後半を記録していた。

・2週目のMelOn週間で1位を記録しピークを更新。そこから3週連続で1位を記録した。一時は苦戦を強いられたが、その後はさすがの音源パワーを発揮した。

・その一方で楽曲自体はリリース直後から不評気味で、YouTubeの低評価もかなり付けられていた(本当になんであんなに付いていたのか意味がわからないほど)。ナヨンとジヒョがサビを担当しなかったのもTWICEにとっては初の試みだった。

・そんな中、振り付けは好評で、音楽番組に出演する度に順位を戻していった。チャートイン週は当時のTWICE比で一番短くなってしまったが、短くてこの成績なのが当時のTWICEの強さを表している。

2-6. 2017年10月『LIKEY』

▶︎ 概要

2017年10月30日にリリースされたTWICEの9枚目(韓国では6枚目)アルバムであり、初のフルアルバム。 タイトル曲は『LIKEY』で、 アルバムのタイトルはTWICEの公式インスタグラムアカウント名と同じ。

MVはカナダのバンクーバーで撮影された。屋外で撮影を行ったため、元の音程を変形させたダミーの音源を流して撮影を進めたらしい。(どうりで流出していた映像の音程は高めだったのか?

2018年の平昌五輪の開幕式でこの曲が流れた。

音源成績の時系列

・デビュー順位は MelOn3位。その後、21時に1位に浮上した。リリース24時間の利用者数は63万4144人で、これまでに比べるとかなり低調なスタート。前作の評価が影響しているような序盤の流れ。

・その後もMelOnでは2位から3位、他のチャートでも1位から3位を行き来する状況。これが11月上旬まで続いた。11月4週目には全ての週間チャートで7位を記録。結果的には、『CHEER UP』以降全曲で達成していたMelOn日間1位を取ることができなかった。

・ただ、当時は音源強者がぎっしりと上位にいた状況だった。ざっと挙げれば、マロマンス、エピックハイ ft.IU・ミンソ・ユンジョンシン・Red Velvet・Wanna One・赤頬思春期・Urban Zakapaなど。

・それでも、gaonで1億ストリーミング・250万ダウンロードを記録したため、ヒットしたことに変わりはない。YouTubeの回りもかなり早く、海外ファンダムも徐々に拡大していることを実感できたアルバムだった。

2-7. 2017年12月『Heart Shaker』

▶︎ 概要

2017年12月11日にリリースされたTWICEにとって10枚目(韓国では7枚目)のアルバムで、初のフルリパッケージアルバムでもある。前作からわずか1ヶ月での高速カムバックだった。

MVのティーザーが話題となり、当時としては異例となるYouTubeで1000万回を突破した。(当時『DNA』に続き2例目)

ちなみに、『LIKEY』よりも早くにレコーディングを済ませていたらしい。ジャケット撮影は11月1日に行われ、『LIKEY』のカムバックとほぼ同時に『Heart Shaker』のMV・ジャケット写真を撮影していた。(なんて多忙!)

タイトル曲の原題は『Sparkling Boy』だったとのこと。サビのバックボーカルには元AOAのユナが担当している。収録曲の『Merry & Happy』は、今でもクリスマスになると再びチャートインするような定番のキャロルとなっている。

音源成績の時系列

・デビュー順位は MelOn2位。男女の割合はほぼ五分五分だったとのこと。21時に全てのチャートで1位を記録し、リアルタイムオールキルを達成した。翌朝8時には天井キックを記録した。リリース24時間の利用者数は73万9448人で、高速カムバックにも関わらず『LIKEY』よりも良いスタートを切った。

・その後、日間チャートや週間チャートでも1位を記録し、音源パワーもまたもや見せつけた。

・『Merry & Happy』は、冬になると毎年リスナーを増やす。特にクリスマスにはリスナー数が頂点に達し、2021年にはMelOnのシステム改編以降、ガールズグループ史上初となるクリスマスキャロルによるTOP100チャートへの進入を果たした。

2-8. 2018年4月『What is Love?』

▶︎ 概要

2018年4月9日にリリースされたTWICEにとって12枚目(韓国では8枚目)のアルバムで、5枚目のミニアルバムでもある。

タイトル曲『What is Love?』は『SIGNAL』以来となるパクジニョンPDが手がけた楽曲。MVにはさまざまな映画のパロディが組み込まれている。

『SIGNAL』が酷評を受けたことはパクジニョンにとってかなりのストレスだったらしい。そのため、『What is Love?』はとても熟慮して悩みながら作業した曲だったようだ。

2021年にはフィリピンを起点として突如 “バズり現象” が起きた。これを受け、YouTubeでは直近24時間で100万回近い再生回数を記録した日もあった。TikTokにも多くのチャレンジが上がっている。またYouTubeでは、交差チッケム(さまざまな音楽番組でのパフォーマンスを織り交ぜた映像)は7000万回を超えており、KPOP史上最多である。(2024年1月追記:現在は8400万回を超え、依然として最多)

音源成績の時系列

・MelOnの改編があった(深夜時間帯のリアルタイムチャート更新中止)。デビュー順位はMelOn1位で、システム改編後ガールズグループ初の快挙となった。その日の全ての日間チャートで1位を記録した。

・リリース24時間の利用者数は89万9162人で、一時期90万を超えていた。以後、2位に転落(この時1位になった歌手は音源買い占めの疑惑が持たれた)。週間チャートでは1位を記録し、『Like OOH-AHH』『LIKEY』以外のすべてのタイトル曲で達成したことになる。

2-9. 2018年7月『Dance The Night Away』

▶︎ 概要

2018年7月9日にリリースされたTWICEにとって14枚目(韓国では9枚目)のアルバムで、2枚目のスペシャルアルバムでもある。『Dance The Night Away』はTWICEにとって初のサマーソングでEDM調の楽曲。『DTNA / デンナ』と略されることが多い。

『Cheer Up』『TT』というヒット曲を出した2016年以降、TWICEの楽曲へのイメージは「簡単な振り付け」と「少女の純粋な愛を描いたもの」であったが、このアルバムを以てそのイメージからは脱皮した。メンバー曰く、振り付けが以前に出た曲より倍に難しくなったらしい。

定番のサマーソングで、夏になると日間順位を逆走する。そのため、1度チャートアウトを経験したが、2019年夏には週間50位台まで逆走したこともあった。

音源成績の時系列

・デビュー順位はMelOn2位。数時間以内にすべてのチャートで1位を記録し、リアルタイムオールキルを達成。リリース3日目も7つのチャートでトップを占めた。

・リリース24時間の利用者数は83万0259人。そこから1ヶ月半近くトップ3以内を維持し続けた。

・当時、周りは音源強者ばかりで、Apink『I’m So Sick』MAMAMOO『egotistic』チョンハ『Love U』Crush『Cereal (Feat. ZICO)』GFRIEND『Sunny Summer』スンリ『1,2,3』ZICO『SoulMate (Feat. IU)』など、錚々たる音源強者たちを差し置いてgaon7月音源賞を受賞した。3作連続での受賞。(1年のうち3ヶ月分がTWICEってやば)

・リリースから2度目の夏が近づき、MelOnで徐々に順位を上げてきた。段々と、4ヵ月後にリリースされた『YES or YES』を抜かすような状況になり、7月には完全に上回った。(何ならばYOYの方が先にチャートアウトしてしまった…

・結局、週間50位台まで逆走し、2018年にリリースされた曲が2019年のサマーソングの座を掴んだ。1年以上チャートインすることになり、2019年のMelOn年間にも進入した。また、2010年代MelOn年代チャートにも81位にチャートインしてしまった。

・発売後4年が過ぎた2022年も状況は変わらず、夏には日間100位~200位あたりを推移している。

2-10. 2018年11月『YES or YES』

▶︎ 概要

2018年11月5日にリリースされたTWICEにとって16枚目(韓国では10枚目)のアルバムで、6枚目のミニアルバムでもある。

カムバ前からプロモーションがかなり盛んに行われ、地下鉄広告も行われていた。『YES or YES』自体は溌剌として曲だが、コンセプトはワイルドエッジ。このアルバムを最後にTWICEは美しく路線変更を図り、溌剌としたコンセプトは2021年の『Alcohol-Free』まで封印状態となる。そして、振り付けも『DTNA』に引き続き難易度が高い。

音源成績の時系列

・MelOnをはじめとする各種音源チャートのリアルタイム1位でデビューを果たした。リリース1時間でのMelOnユニークリスナー数は84,608人で女性グル歴代2位。日間チャートで1位デビューを果たす。

・リリース24時間の利用者数は91万8785人。これはTWICEにとって最多記録。

・11月10日には、自身4度目となるPerfect All-Killを達成した。4度目の達成も、3年連続の達成も女性グループ史上初のこと。

・週間チャートで1位を記録し、自身17度目の達成となった。内訳は、CHEER UP(4週)・TT(4週)・KNOCK KNOCK(3週)・SIGNAL(3週)・Heart Shaker(1週)・What is Love?(1週)・YES or YES(1週)。翌年1月第2週には引き続き週間9位を記録し、自身4作目となる10週連続TOP10入りに成功した。

2-11. 2018年12月『The Best Thing I Ever Did』

▶︎ 概要

2018年12月12日にリリースされたTWICEにとって17枚目(韓国では11枚目)のアルバムで、3枚目のスペシャルアルバムでもある。

3周年記念にファンへ捧げるカムバックということもあり、TWICEとして初めて音楽放送活動を行わなかった。MVはモンゴルで撮影された。タイトル曲はファンソングの位置付け。

音源成績の時系列

・Bugsで1位を記録。MelOnでも6位を記録したが、ファンソングということもあり、チャートアウトが比較的早かった。ただ、今でも冬になれば、夏の10倍となる日間ユニークリスナー数を記録するなど、TWICEを代表するウィンターソングとなっている。

2-12. 2019年4月『FANCY』

▶︎ 概要

2019年4月22日にリリースされたTWICEにとって20枚目(韓国では12枚目)のアルバムで、7枚目のミニアルバムでもある。

今までにないガールズクラッシュのコンセプトで路線変更を行った。『LIKEY』以来となるブラックアイドピルスンがタイトル曲をプロデュース。Apinkに続き、またもや路線変更を成功させた。

YouTubeでのリリース24時間での再生回数は4120万回で、当時世界7位に当たる記録だ。

音源成績の時系列

・MelOnで2位デビュー。21時までにはすべてのチャートで1位を記録し素晴らしいスタートを切った。特に、MelOnでの1位は2019年女性グループ初の快挙で、Red Velvet『Psycho』が達成するまで2019年曲唯一だった。ガールズグループによる1位も『YES or YES』以来。(2019年はアイドル不振の年だったんです…)

・しかし、3時間後に2位となり、2週後にはトップ3から離れた。トップ10には何とか8週チャートイン。そこからは順位を維持し、結局30週以上チャートインした。ちなみにリリース24時間の利用者数は約76万人だった。

・MelOn年間チャートは、女性グルではITZY『DALLA DALLA』に次ぐ高順位。(JYP強し)この年、年間チャートにチャートインできた女性グル曲は7曲しかなく、前年の19曲から大幅に減少していた。そういう意味では『FANCY』は素晴らしい記録を残したと言える。

・何よりも、このアルバムで新たな海外人気を獲得できたことが大きい。この時期から、韓国人気よりも海外人気の方が多くなり始める。その一方、韓国大衆がTWICEに対して持っていた『可愛い/明るい』というイメージとは全く異なるようになったため、大衆人気がここからやや落ち着くこととなる。

2-13. 2019年9月『Feel Special』

▶︎ 概要

2019年9月23日にリリースされたTWICEにとって23枚目(韓国では13枚目)のアルバムで、8枚目のミニアルバムでもある。

パクジニョンが4曲目となるTWICEのタイトル曲を手掛けた。タイトル曲『Feel Special』は神秘的なコンセプトで、のちに、韓国はもとより、日本でも歌詞が絶賛される。

音源成績の時系列

・MelOnで4位デビュー。翌朝7時に2位を記録したが、昼以降はTOP3からも離れてしまった。これにより、リリース24時間の利用者数を把握することができなかった。Bugsやgenieでは1位を記録した。

・2日目時点でMelOn日間チャートのトップ10から弾き出されてしまい、TWICEとしては初動が過去最悪となってしまった。しかし、何とか持ち堪えたことで20週を突破し、最終的には22週チャートインした。これにより、デビューからすべての楽曲が20週超えを果たしていた記録をさらに伸ばした。

・音源成績は物足りないものだったものの(もっと売れても良かったのに!)、楽曲そのもの、特に歌詞への絶賛コメントがリリース直後から多かった。それもあってか、MelOnではいいねが10万を超えている。また、当時TWICEに直面していた出来事も相まって、メンバーもこの曲を非常に大切に思っている印象がある。

・日本で放映されたNiziプロジェクト(通称:虹プロ)を通してこの曲が日本でも根強く愛され、Billboard JAPAN Hot100では80週を超えるロングランを記録した。

2-14. 2020年6月『MORE & MORE』

▶︎ 概要

2020年6月1日にリリースされたTWICEにとって26枚目(韓国では14枚目)のアルバムで、9枚目のミニアルバムでもある。

TWICEとして初となるアメリカビルボード200への進入に成功した。ビルボード200はアメリカ最高峰のアルバムチャート。タイトル曲はダンスの振り付けがTWICEの中でも最も難しい曲の一つとされる。

音源成績の時系列

・MelOnで3位デビュー。その後、FLOを除くすべてのチャートで1位を記録し、1年2ヶ月ぶりのMelOn1位を達成した。リリース24時間の利用者数は、約70万人で、当時2020年アイドルグループ曲最多だった。MelOn日間でも久々の1位を記録した(『YES or YES』以来1年9ヶ月ぶり)。

・最序盤は久々に良いスタートを切ったが、3日目午前10時に2位に下がった後、11時にも4位に転落。初日からの下げ幅が多い状態となった。

・その後、週を追うごとに順位が下がっていき、当時TWICE最短タイとなる22週でチャートアウトしてしまった。(しかし20週は超えるTWICE)

・とはいえ、今までになかったコンセプトへの挑戦のおかげもあり、海外人気の拡大に拍車を切ることとなる。一方韓国では「可愛いコンセがTWICEには必要。新たな挑戦が過ぎすぎて大衆性が欠如してきたように感じる。」といった意見と「アイドルからアーティストに変わるようでとても良い」というような意見がごった返すようになった。TWICEのMelOn1位はこの作品が最後になっている。

2-15. 2020年10月『I CAN’T STOP ME』

▶︎ 概要

2020年10月26日にリリースされたTWICEにとって30枚目(韓国では15枚目)のアルバムで、3年ぶり2枚目のフルアルバムでもある。

タイトル曲『I CAN’T STOP ME』は、往年のJYPレトロを感じさせるテンポの速い楽曲。サビはTWICEの中でもかなりの高音(アンコールの際にナヨンがかなりしんどそうに歌っていたほど)。何よりもこの曲がTWICEの海外人気を爆発的に上げることに成功した。アメリカビルボード200で72位。当時の自己新記録。

原題は、半分を超えるという意味で『51%』だったらしい。

音源成績の時系列

・リリース当時、MelOnは24Hitsチャートに仕様が変わっており、以前に比べてもチャートインすることさえも難しくなっていた。ファンダムによるスミンは全く順位に反映されず、まとまったリスナー数が必要になったためだ。そのため、各チャートでTWICE史上最悪のスタートを切ってしまい、ファンの間で重苦しい雰囲気が漂っていた。MelOn旧チャートでもピーク5位。genieでは1時間しか1位を獲得できなかった。リリース24時間後にMelOn24Hitsで13位を記録した。

・その後、順位はみるみると落ち、リリースから2週間ほどしか経っていないにも関わらず、一時は30位台まで順位が落ち込んだ。しかし、この時はまだ明らかになっていなかったが、システムが変わったことで、MelOn24Hitsには以下のような特徴が見られるようになっていた。

  • 初日の順位は「ファンダム または 大衆人気 がどのくらいあるのか」を見ることができる

  • そのため、次第に大衆人気を獲得していけば、日を追うごとにチャートを逆走する

  • 音楽活動を進めていくうちにオンラインコミュニティなどでは話題になることで、順位が上がっていくこともある

  • しかし、基本的には歴代最難関になったため、チャートインすることさえも難しく、10位台に行けば素晴らしい成績を残したと言えるようになった

・そのため、序盤の推移から音源成績を判断するのは完全なる杞憂だった。MelOn24Hitsでのピークは12位で、一見すると悪い成績に見えるが、結果的には良い成績だった。年を跨いでからも何とか順位を維持し、結局25週チャートイン。

・序盤こそ、不安になるようなスタートだったが、結局は『SIGNAL』や『MORE & MORE』『Feel Special』よりも長くチャートインした。その甲斐あってか、年を跨いで1月に人気歌謡での3勝目。久しぶりのトリプルクラウンを達成した。

・MVの回りがかなり早く、数ヶ月の間、YouTubeでは毎日100万回再生されていた。コレオグラフィビデオもこの頃から多くの再生回数を獲得するようになり、2023年には1億回を突破した。

2-16. 2020年12月『CRY FOR ME』

▶︎ 概要

2020年12月18日にリリースされたTWICEにとって33枚目(韓国では16枚目)のアルバムで、デジタルシングルとしてリリースされた。

元々は、前作『Eyes wide open』のタイトル曲の候補だったらしく、『ICSM』が選ばれる形で『CRY FOR ME』は幻になった。そのため、MAMA2020で突然の披露された時にはONCEを始め、KPOP界が騒然となった(当時Twitterは大混乱でした)。サプライズ公演の動画は、今は削除されているが、YouTubeは数千万回を記録していた。リリースの予定は一切なかったが、TWICEにはなかったコンセプトであるこの曲は結果的にリリースされた。作詞にはパクジニョンとHeizeが手がけた。

リリースされる予定はなかったため、ミュージックビデオは無い(何ならコンセプトフォトも急遽撮ったかも)。その代わりに公開された(?)ダンス練習動画は1億回を超えており、TWICE初の達成となった。2020年後半の2つの音楽活動にとって、TWICEの海外人気は飛躍的に上昇した。

音源成績の時系列

・最難関のMelOn24Hitsにも進入した(ピーク94位)。その他、genieで5位、Bugsで2位を記録した。韓国人気よりも海外人気が高い楽曲である。

2-17. 2021年6月『Alcohol-Free』

▶︎ 概要

2021年6月11日にリリースされたTWICEにとって35枚目(韓国では17枚目)のアルバムで、10枚目のミニアルバムでもある。タイトル曲のみ、9日に先行公開された。初めて金曜日にアルバムがリリースされた。これ以降、TWICEは毎アルバム金曜にリリースすることとなる。

タイトル曲『Alcohol-Free』は、夏にぴったり合うボサノヴァ調の楽曲で、久しぶりに明るめのコンセプトとなった。ここ直近はダークなコンセプトの楽曲をリリースしていたため、久しぶりの明るい曲ということで韓国大衆の反応も明るかった。

音源成績の時系列

・引き続き、MelOnは最難関の24Hitsのまま。チャートインがやや遅く、リリースから9時間が経過した未明3時にチャートイン。リリース24時間のピークは22位で、前作よりもMelOnでのスタートは宜しくなかった。しかし、genieやBugsでは2日から5日ほど1位をキープしていた。

・その一方、MelOnでは早い段階から逆走の兆候が見られ、リリースから10日後に遂にTOP10入り。最終的にはピークで8位を記録し、しっかりと結果を残した。TOP10入りは2週のみだったが、15週時点で35位と、ロングランの兆しは見えていた。

・しかし、TOP50を割り始めた18週目以降、週を追うごとに急落してしまい、結果は22週チャートイン。序盤の維持を考えると、少しむずむずする結果だった。しかし、デビュー曲からこの曲までのすべてのタイトル曲が20週を超えるという偉業を成し遂げた。すべての曲がこれだけ満遍なくロングランしていることは極めて珍しい。(どのアーティストも音源成績が振るわなかった曲の一つや二つはあるはずなのですが…凄いTWICE)

2-18. 2021年10月『The Feels』 11月『SCIENTIST』

▶︎ 概要

2021年11月12日にリリースされたTWICEにとって38枚目(韓国では18枚目)のアルバムで、3枚目のフルアルバムでもある。うち、先行英語シングル『The Feels』は10月1日にリリースされた。いずれも金曜日リリース。(完全にアメリカを意識したプロモ)

『The Feels』はプロム調の弾けた楽曲で、往年のTWICEのコンセプトが帰ってきたような感じだった。そのため、特に日本のONCEからは大好評で、日本でもヒットした。特筆すべきはアメリカでの成績で、TWICEとして初となる米ビルボードHot100への進入に成功した。当時、Wonder Girls・BTS・BLACKPINK以来4組目となるKPOPアイドルグループによる達成だった。プロモーションがほとんど無かったため、韓国では不振だった。(韓国でも売れてもおかしく無いのに…!!!)

・11月のカムバでは、アルバムがビルボード200では3位を記録し、この時期から米国でのファンダムが急拡大している様子を垣間見えるようになった。タイトル曲『SCIENTIST』は、『2002』などが韓国でもヒットしたアンマリーが作曲に参加した。全体的にシックな曲が多め。また、ユニット曲が初めて収録された。

音源成績の時系列

・結論を言うと、TWICEとしては最も悪い成績を記録してしまった。MelOnは三度のシステム改編を経験し、TOP100チャートに変更。前作よりもチャートインは易しくなったが、『SCIENTIST』のピークは42位と不振を極めた。さらに追い打ちをかけたのは、これまでしっかりと高い順位を記録していたgenieでもピークが38位だったこと。Bugsでは何とか1位を記録した。

・そこから上がることはなく、8週でチャートアウト。前作まで続いていた全曲20週超えの記録には程遠い結果となってしまった。ただ、gaonデジタル音源部門で11月1位を受賞したのが救い。TWICEにとってはかなり久々の受賞だった。

・全盛期は「男性グルなのか?」と思われるほどの強烈な火力を誇っていた韓国ONCEだが、今回の結果を鑑みると、以前に比べて勢いが落ちてしまっているようにも感じた。デビューから既に6年が経ち、路線変更からも2年以上から経過。大ヒットを記録していた路線変更前のイメージ(可愛いとか元気とか)が本国大衆にとってはあまりにも強烈だったのか、とも思えてならなかった。

・もう一つ感じたのが、『The Feels』が海外を中心に成績がかなり弾けていたことを考えると、『SCIENTIST』がその影に隠れてしまったのもかなり勿体無いように感じた。今思えば、正規3集のリリース自体が早すぎたのが否めないが、直後に日本のシングルと、翌年すぐにワールドツアーが予定されていたことを考えると、あのタイミングで『SCIENTIST』をリリースしか方法が無かったのだろう。(もしかすると『The Feels』のリリースが予定よりも後ろにずれ込んだ可能性もある)

・いずれにしても音源成績という点では苦しい結果となってしまった。音盤記録は7年目にしてキャリアハイだった。

2-19. 2022年8月『Talk that Talk』

▶︎ 概要

2022年8月26日にリリースされたTWICEにとって43枚目(韓国では19枚目)のアルバムで、11枚目のミニアルバムでもある。メンバー全員の再契約発表後、初めてのカムバックとなった。

『Talk that Talk』自体は、路線変更前を思い出させるような溌剌とした楽曲。特に終盤の盛り上がりはTWICEらしさを感じさせる。予約注文の時点でミリオンセラーを記録し、TWICEとしては初めての快挙だった。

ビルボード200では前作に続き3位を記録したが、枚数は飛躍した。初週の枚数は10万枚を超え、前作の約1.5倍。2022年、アメリカで最も売り上げたガールズグループによるアルバムとなった。ちなみに米国で最も多く売れた歌手アルバムでも5位を記録した。

『Talk that Talk』は、米ビルボードBubblingチャートでも16位を記録。これは100位以下の順位であるため、実質的にはHot100で116位を記録したのと同じであり、惜しくもHot100には届かなかった。しかし、韓国語曲でここまで善戦したことを鑑みると、米国のファンダムがさらに急拡大している印象。

音源成績の時系列

・前作よりは改善されたが、依然としてもどかしい結果だった。初日のMelOn日間は35位とまずまずのスタートで、むしろ『POP!』よりも良かった。9月中旬ごろまでは逆走の兆候(通勤通学時間帯にピーク順位を迎えるという『POP!』と同じような推移)があり、ピークで20位を記録したが、9月下旬にチュソク(韓国の秋連休)が来てしまい、それ以降は順位を下げてしまった。genieのピークは21位・Bugsは2位。

・IVEとBLACKPINKの直後にリリースしたことも順位が上がりきらなかった一つのトリガーかもしれない。しかし、往年のTWICEを彷彿とさせる弾ける楽曲だからか、年を跨いでも日間100位台から200位台を推移しており、ピーク順位やチャートイン週数から見ればしっかりと持ち堪えている。音楽番組では『LOA』以来初となる無冠だったが、時期が違えば1位を獲得できていた成績だ。

・TWICEの場合、『CRY FOR ME』からそうだが、金曜昼のリリースは、大衆への巻き込みが薄くなりがちになってしまうのが難しいところ。なぜなら、昼間はリスナー数が減るためだ。また、金曜日に音楽番組活動が始まることで、同じ週数であっても、月曜カムバとは出演回数が比べ物にならないくらい減ってしまうのも難点。また、JYPのマーケティング不足を指摘する声も多い。(YOY期の地下鉄広告をONCEは経験しているのでねえ…)

・一方は、海外では成績が良く、Spotifyの順位などはキャリアハイを更新した。また、YouTubeよりもSpotifyの方が回りが速いという珍しい展開になってきている。

2-20. 2023年2月『MOONLIGHT SUNRISE』 3月『SET ME FREE』

▶︎ 概要

2023年3月10日にリリースされたTWICEにとって46枚目(韓国では20枚目)のアルバムで、12枚目のミニアルバムでもある。先行公開英語シングル『MOONLIGHT SUNRISE』が2023年1月20日にリリースされた。

『MOONLIGHT SUNRISE』はTWICEにとって2度目となる米ビルボードHot100に進入した。『The Feels』期からは仕様が大きく変わったため進入が難しくなったが、この結果を残した。

先行注文量が170万枚を記録し、女性グループ歴代2位を記録した。

TWICEとして初めてアメリカでプロモ活動をスタートさせた。

音源成績の時系列

・結論を話すと、これまでで最も不振を極めてしまっている。リリース1時間でMelOnTOP100に入ることができず、TOP100でのピークは81位。2日目にはMelOn日間からも100位圏外にチャートアウトしてしまい、genieもリリース1週間余りで250位を割ってしまった。音楽番組での活動が16日頃から始まり、それまでメディアの露出が極めて少なかったこと、大衆によるTWICEのイメージと異なる楽曲であることなどが影響し、スタートダッシュを切れていないことが原因と見られる。100位圏内に入らなければ大衆にも気づかれないので、順位が上がり切らないというもどかしい展開となっている。なんとか上がりきって欲しいところ。

・結果的に、初日以降MelOnに入ることができず、TWICEとしては初めて、週間チャートへの進入を逃した。

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