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よりアメリカンなBrooks Brothers

いろんな事(ここは省略)があって、Brooks Brothersが新しくなっている。Michael Bastianをデザイナーに起用され、ラインナップが変化した。

Brooks Brothersといえばオックスフォードのポロカラー(ボタンダウン)シャツだが、最近はノンアイロン素材が増え、日本では僕の大好きなキャンディストライプのそれもブルーしか扱わなくなってしまった。Beamsが別注でブルー以外のオックスフォードボタンダウンを出していた。

そんなBrooks Brothersが以前のオックスフォードポロカラーシャツをリリースしたと聞いて早速表参道店に足を運んでみた。残念ながらドレスシャツではなく、カジュアルシャツ(Brooksではスポーツシャツという)での扱いだったが、新しく登場したそれは、マイケル・バスティアンがかつて愛用していたBrooks Brothersを現代にモディファイしたものだそうで、着用してみると、なるほど、ゆったりとしたアームホール、身頃のボックスシルエットのなんとも今風なものだった。Brooks Brothersでも数パターンあるシャツのモデルと比べると、もっともゆったりとしたマディソンフィットよりもゆとりがあるそう。カラーバリエーションも豊富でキャンディストライプの赤、緑、黄色、もちろんブルーも。

ザラッとした厚すぎず薄すぎずなコットン100%のオックスフォードを洗いざらしでサラッときる。知的で清潔感のある休日スタイルとしてぴったりだと思う。また、休日だけでなく、オンのスーツスタイルにおいてもオックスフォードシャツは適度なカジュアル感を演出してくれるアイテムとして重宝する。ブルックスやラルフが提案するスタイルのイメージだが、アメトラど真ん中、カジュアルに振れすぎ、と感じられる人には、英国ドレイクスのスタイルが参考になるだろう。

カジュアル化が進むオフィスにあって抜け感のあるスーツスタイルは周囲と調和ができ、自然でさりげないおれしゃを楽しむことができるので、ステイタスではなくあくまで自分らしさや心地よさを追求することで出勤をモチベートしてくれる(かもしれない。)

自分のような中年野郎にはスーツにオックスフォードシャツといえば世界のおしゃれ番長ことイタリアのフィアットの元名誉会長であるジャンニアニエッリ。プライベートジェットでの一枚の写真はまさに控えめな外しが垣間見え、いきなりキャンディストライプはちょっと、という方や、まだまだ固めのオフィスにおいてはちょうど良いのではないだろうか。

スタッフによればアメリカンなストレートのチノもリリース予定だとか。チノといえばミリタリービンテージではフランスのM52、アメリカの43、45カーキ、それらにインスパイアされた各ブランドのチノなど、ジーンズに次いで競争の激しいアイテムの一つ。新生Brooks Brothersが放つチノ、待ち遠しいアイテムである。



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