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ドラァグクイーンとはニューハーフだ

日本でなされている、激しい勘違いについて、確信を得た。

日本でドラァグクイーンというと、ゲイがプライドの啓蒙のためにショーをしている、って感じだろうか。女性性を過度に誇張して遊ぶ、byジュディス・バトラーみたいな、高尚な感じ?

義務教育の学校にも啓蒙に行っているみたいだし、すごいよね。(HIV予防啓発みたいなことは、させてもらえないんだろうけれど、一歩ずつ、ですね。両立している皆さんには、敬意を表します。)

こちらの、本当の(と、あえて書きます)のドラァグクイーンというのは、日本ならニューハーフのこと、である。

北米のドラァグクイーンとは日本のニューハーフである。

重要なので、もう一度、繰り返します。

北米のドラァグクイーンは、日本だとニューハーフだ。

ニューハーフは、ある種のダンサーで、そして、ある種のセックスワーカー。本当のドラァグクイーンも、そういう感じ。

本当のドラァグクイーンのショーを見ると、私はものすごく泣いてしまう。私が、なりたくても、どうしても叶わないもの、だったからだし、今でも、そうだから。どんなに頑張っても、叶わない。

生まれた時に女性(に判定された)の場合のバージョンは、ポーラーである。ポールダンサー。踊って、脱いで、足を開く。ドラァグクイーンも、おんなじ。形式的にね。やっていることが。

ニューハーフになる選択肢はなく、川村かおりになれず、ポーラーになるしかなかった私は、今やっと、日本には選択肢がなかったレザーダイクになっている。

だから、ドラァグクイーンが、プライドパレードの花だというのは、日本なら、ニューハーフがトラックの後ろのお立ち台で、パレードを盛り上げて、性の多様性を祝福する、というのが正統で、正当な、あり方だってこと。

こちらのパレードの先頭は、ダイクスオンバイクス。つまり、バイクに乗るレザーダイクである。ダイクっていうのは、男より男らしいレズビアンのこと。

日本のプライドイベントやってる皆さん。知らずに、意味を脱色してるなら、恥を知ったら良いんじゃない?

トランスと同性愛の区別は、教育のための分かりやすい説明でしかないことを、常に心に留めておかないと、余計な差別がコミュニティの中で起きてしまう。実際、そうなってるでしょ?

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