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PhD application process 1

私は、カミングアウトしたら、それだけで、研究者としての資質を低く見積られて、研究内容も低く評価されて、上手くいっても当事者研究に回収されて、別枠にされて、対等には評価されないということが分かっていたから、カミングアウトするより、きちんと評価されることで、トランスジェンダー研究をやり続けることを選んだ。それは、ものすごくキツイ、辛い、屈辱的なことだった。

その屈辱に耐えていたことを、そのような体験として、話せていなかった。何より、自分にとって辛すぎたから。

カミングアウトして、知らなかったと言われる時、それは現在もなのだけれど、とても辛く思うのは、カミングアウトできない屈辱に耐えていたことが、それが何より辛かったことが、伝わっていないと、思うから。

カミングアウトしている人を、どれだけ羨ましかったかわからない。でも、カミングアウトできない屈辱に耐えることこそ、私の運動だったと思う。

それはもうしたくないし、何より、こちらでは、自分のアイデンティティのためになる研究をすることが、何よりも評価されるので、そのことに救われて、自分と自分のコミュニティのための調査研究により、もう一つの博士号取得を試みます。それができることを本当に嬉しく思うし、誇りに思います。

それは、トランスでクイアで、有色人種で、セックスワーカーのためのもので、自分たちのトラウマを癒やし、サバイブするスキルを共有して、自分たちのウェルビーイングのための施策を、ダイレクトに要求するもの、です。

ドラァグやさまざまなセクシーなダンスを踊るダンサーもセックスワーカーに入れることには、異論もあるし誤解も生むでしょうから、セクシーダンサー(sexy dancers)というタームを仮に使うことにします。またBDSMについても、より広く捉えるために、ライフスタイルの問題として、あるいはサバイブのスキルとして、取り上げることにします。

以上のことを、進学のための申請書類にダイレクト書けるのを、本当にありがたく思います。


この記事を買うことで、活動支援をぜひお願いいたします。申請に3万円強かかりますし、進学のためのビザ取得時に、200万円強の銀行口座の残高証明が必要になります。

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