トヨタ財団研究チームでの問題アーカイブ2
言及されている「公開」とは、計画書に記載していた、研究チーム内で話し合った具体的な内容の公開のこと、です。計画書では他には何も成果として公開すると記載していませんでした。B案は公開内容に問題が生じる可能性があるのでトヨタ財団の担当者と協議した結果、取りやめたほうが良いと判断し、それをチームの会議で伝えました。実際には実行されましたが、まずい内容については、なんとか排除を試みました。しかし、私が倒れた後の、砂川さんに関するものについては、どうにもなりませんでした。
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鶴田様、みなさま
さきほど送ったメールの続きとなります。
急にB案がなしになったと言われたり、B案とは別に公開をすると言われたりと、その提案には疑惑が深まるばかりですが、私の気持ちはともかく、鶴田さんの中で、イベント、B案とは別に、「公開」をどうしてもやりたい、というおつもりかもしれません。
その場合、懸念されるのは、前回の会議でも申し上げたように、鶴田さんが途中で投げ出して、渡部さんや武内さんをはじめとする他の人に、仕事を振って任せてしまうことです。
私自身も、三橋さんとの確執にかんする説明と謝罪、イベントの概要文など、鶴田さんから投げ出された大小さまざまのもの(または鶴田さんが気づいていないものの多数)を引き取っています。
三橋さんにはその後、鶴田さんからあらためてご連絡をするなどし、礼、もしくは説明責任を尽くしましたか。
私が対応にあたったため、私と三橋さんとの間にしこりが残りましたし、それは解消していません。われわれの関係性の質的な変化に、鶴田さんは思い至り、また、フォローなどしていただいていますか。
一事が万事、この調子で、鶴田さんは、ご自身がしていることに十分向き合っていないように思えます。
これから鶴田さんがしようとする「公開」について、いままでに顕著な特徴として現れていた仕事の放棄が、今度こそは決して起こらないとは、残念ながら思えません。
とりわけ、仕事の放棄と委任が、より弱い者、たとえば、若い研究者や常任の職にない研究者に対してなされたときは、パワーハラスメントになりやすいものです。というか、現実にそれに類する内容は起こっていると私は認識していますが、この危険性が鶴田さんに認識されているかというと、これも大変懐疑的です。
メンバーは多くの時間を割いて、オーラル採取、イベント、B案と進めてくださってきました。その深い関りぶりには、どれだけお礼を言っても言い尽くせないものです。
そうしたメンバーに対して、現在の副代表としてのとるべき立場は、余分な作業・議論・検討を減らし、他のメンバーへのハラスメントを予防することである、と考えます。これが最重要任務です。
以上が私の見解です。
今度は、私の見解ではなく、メンバー有志の見解となります。
メンバーの中でも、鶴田さんの①合意なき提案と強引な推進、②経験的に見られた仕事の放棄・委任、③それらがハラスメントに結びつく可能性があることについて、議論がされました。
つきましては、メンバーのなかから有志で、代表の鶴田さんに対して、申し入れ書を提出します。
「公開」のプロジェクトは、これらに書かれていることを守っていただくことを条件としたいと考えております。ご確認ください。
石田 仁
----- Original Message -----
From: "Sachie TSURUTA"
To: "
Date: 2022/02/10 木 13:13
Subject: [toyota-archive :431] 報告書のウェブ公開について
みなさま
前回の会議で「議事録をウェブ公開する」と述べたことについて説明いたします。
まず、トヨタ財団へ提出した企画書(添付のPDF参照)の「8.成果と波及効果」の項目に次のように企画をして採択された経緯がありました。
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<成果>
インタビュー調査で公開のための検討可能になった内容を、年に2回の会議で共有し、公開範囲の調整を行う。会議の結果を、最終的には誰もが閲覧可能な方法(ウェブサイト等)で公開する(公開先は、鶴田の勤務先である千葉大学文学部のウェブサイトとする)。成果の発信内容は、どのような語りが集まるかに依存するので、それ自体を最終的に検討事項とする。
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最終的に、インタビューデータをウェブにアップロードすることはできなくても、なぜそれが難しいのか、どういう方法なら可能になりうるのかといった議論や検討の経過を、財団への成果報告する必要があると考えています。
議事録そのものを丸ごと公開するのではなく、アーカイブをめぐるこれまでの議論や検討の内容について、だれもが見て学べるようなものを公開することを意図しています。
言い換えれば、トヨタ財団に提出する成果報告書を一般向けにも見えるようにするということです。
今年1月7日に行ったトヨタ財団との会議でも、「紆余曲折してきた道のり自体、それをまとめて何らかの形で残すというのも成果であるといえる」と、これまでの議論をまとめ残すことを成果とすることで、トヨタ財団の担当者と合意しています。
その他、A案やB案の社会還元イベントだけでは、2020年の5/8からはじまり、5/29、7/19、8/29、9/21と5回にわたって積み重ねてきた、具体的な調査データを用いた検討(インタビュー内の第三者への言及箇所の懸念と課題)の成果が十分に表に出せないのではないかとも思っています。
公開ありきではなく、新たな価値を作り出すための方法論を是非確立してください。
という財団の採択時の言葉にも、報告書を公開することで答えることができるのではないでしょうか。
これまでその合意が取れていると思い込んで進めてきていたのですが、きちんとした共有と合意の確認がないままだったようで、申し訳ありませんでした。
このような意図での公開について、同意いただけますでしょうか。
ご意見があればお願いいたします。
なお。公開については、私と渡部さんで作業しますので、
会議をして議論を膨らませる必要がある、とは考えていますが、
報告書を執筆していただく、というようなことは、想定しておりません。
鶴田幸恵
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