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『タチ転がしのタチ(オートエスノグラフィックな何か25)』

突然、大学生とか大学院とかくらいで、まだレズビアンコミュニティで活動していた時、アイデンティティを聞かれると、何と名乗っていたか思い出した。レズビアンだとは、一度も言っていないと思う。

表向き、性的な用語を用いない方が良さそうなところでは、「フェミニスト」と言っていた。それで、それなりに許されてきた。

性的な用語で話した方が良さそうな場所や相手には、「タチ転がしのタチ」。それは、一般的には役割、なのだけれども。

タチというのは、英語ではレズビアンの用語でもトップのことだ。意味は、性的に施しを授ける側。なので、私がアイデンティティとして名乗っていたのは、性的に授ける側が、そのために私の上にのしかかってくるのを、ひっくり返して自分が上に乗り、施しを授ける側に回る、そういうトップの役割。

もちろん、きちんと合意を取って、丁寧にやってきた。甘いフレーバーで、ことば巧みに、がモットー。

(役割をアイデンティティとして名乗っていたというのは、ゴフマニアンには非常に興味深い点だが、別稿に譲る。)

しかも、デートを重ねて、手を繋ぎ、キスをして、みたいな手順を踏んだことは、一度もない。男相手にも一度もない。全く性に合わなくて、むしろ、意味不明だ。

だから、バニラのボトムの気持ちなど、全く分からない。これからするのは、その探求なのか。やれやれ。

今回も、彼の気持ちが全く分からないのを、レズビアンの友だちに話したら、相手が男だからだと言われた。トップの男友だちに話したら、バニラだからだと言われた。多分、後者が合ってる。しかし、難しすぎる。



オートエスノグラフィの断片の番号をふるの、途中で諦めてしまっていたので、後日やり直しますね。

ふってみましたが、未確定です。



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