4月のドラゴンズ総括

2024年シーズンも開幕してそろそろ1ヶ月。
各チーム、今年の戦力の状況など見えてきたんじゃないでしょうか。
ここでは、ドラゴンズの3月・4月を振り返ってみたいと思います。
ただの素人の感想程度ですが、こんな見方をしてるのもいるということで…

勝てなかった開幕カード

開幕はヤクルトとの3連戦でした。
2敗1分と苦しいスタートでした。
開幕戦は正直勝ったと思ってましたよね。
3-2でリードしてる中、松山が登板。先頭の村上が打ち上げた打球をロドリゲスがまさかの落球…
これに動揺したのか、サンタナにも打たれ、中村悠にはワイルドピッチ&四球。
結局1アウトも取れないままでした。

松山は汚名返上とばかりに翌日もリードしてる中の8回に登板しましたが、同点となるタイムリーをオスナに打たれてしまいました。この悪い流れを引きずって、翌日も負けてしまいます。

息を吹き返す細川、そして連勝へ

名古屋に帰ってきての巨人戦。
ここまで開幕から18打席ノーヒットだった細川の1発でゲームが決まりました。現地にいましたが、最高の瞬間でした。
翌日は大野雄の久々の公式戦勝利。まだまだケガ明けでイニングは食えませんが、ここからの復調に期待が持てました。

広島へ移動してカープとの3連戦。
この3連戦、全て先発に白星がつくビジター3連勝でした。しかも3日間、カープには1点も与えない完璧な試合展開。強力な投手陣が頼もしく見えました。

横浜での2連戦。
初物のジャクソンに苦労するかと思いきや、調子が上がらない立ち上がりを攻めて一気に勝負をつけましたね。一軍初先発の小園に対しても同じように立ち上がりからしっかり点を取り、気持ちよく5連勝を飾りました。

名古屋に戻り阪神3連戦。
これでカード一巡です。
このカードから歯車が狂い始めました。
初戦は柳と青柳という好投手の投げ合いでした。2点リードの8回、勝野が捕まり同点に。この日はそのままドローとなりました。
翌日はメヒアが3四球と乱れてましたがなんとか試合を作り、6回にデッドボールなど絡み4得点。そのまま逃げ切りました。中島はデッドボールの影響で戦線離脱しました。
カード最終戦、梅津が8回2失点と試合を作りますが、終盤のチャンスをものにできず連勝が6でストップしました。

悪夢の5連敗、イマイチ勝ちきれない状態に

しかし今年は一味違います。
連勝ストップ後も2連勝し、ファンもこれは本物か?と勘違いを起こし出した3戦目。
村上、オスナにホームラン3発くらい、気持ちいいくらいの負けを喫します。
続く甲子園での阪神戦は屈辱の3タテ。
しかも7-0、15-2、3-0と完膚なきまでにやられました。
週明けからの巨人戦。
ひたちなかでの地方球場ゲーム。ここでも守備に定評のある山本がエラーし、これがそのまま失点に絡むなど運も味方せず連敗は5まで伸びます。
東京ドームに戻り、2戦目は絶好調の涌井が先発。初回にこれまた絶好調のカリステがホームランを放ちます。同点に追いつかれて7回、尾田が3塁を飛び出し、帰塁する際に送球が足裏に当たるラッキーにより勝ち越しに成功。連敗をストップします。
3戦目は柳、菅野の投げ合い。2点をリードした6回裏、ツーベースと四球でランナーを貯めた状態で坂本に3ランホームランを食らいます。この日はこの回のヒットとホームランの2安打で負けてしまいました。

GWの関係で変則的な日程になり、1日休みを挟んで名古屋で広島線。
初戦は宇草にホームランを食らいますが、こちらも上林のホームランで反撃します。しかし先発の梅津が乱調で、4四球5被安打と、3回ツーアウトでノックアウト。カリステ、細川のホームランで反撃しますが届かず連敗に。
翌日は二軍から戻ってきた髙橋宏が好投、後続もしっかりと抑えましたが打線が再三のチャンスを決めきれず延長12回スコアレスドロー…
広島との2連戦の後は横浜を迎えての3連戦。前回攻略したジャクソンを相手に打線爆発し、終わってみれば11-1の完勝。先発した松葉は今季チーム初の完投勝利を飾りました。
そして、大量得点の翌日は大体点が取れないもの。4月最後の試合はアンダースローの中川颯を攻略できず、1-2で敗戦でした。

3月・4月を終えて、12勝12敗3分の5割スタートとなりました。

4月、何が起きたのか

4月は前半と後半で全く違う雰囲気になりました。
何が変わったかというと、直接的には与四球数です。
連勝していた間(4/2から10)は8試合で7四球でしたが、流れの変わった4/12からは9試合で27四球という数字です。
圧倒的に変わってますね。
何が原因なんでしょうか?いろいろあると思います。
ケガ明けの選手やベテランはローテ間隔を開ける必要があり、調整が難しいのかもしれません。
開幕からの疲れが出てくる頃なのかもしれません。
GWの変則日程に合わせたローテ再編で、中5日で先発せざるを得なかった、とかもあり得ますね。

去年は打線があまりにも打たないため、失点を恐れてギリギリのコースを攻めざるを得なかった、なんて言われてました。
しかし今年は、打線は打てないなりにも他チームとそんなに大きな差はない状況です。

どうすれば…

どうすれば四球は減るのでしょうか。
投手が枠の中で勝負するには、リスクが伴います。このリスクを軽減するためにはやはり点を取るのが必要です。
そのためには、開幕カードで打って以降、アーチが出ていない中田翔の復調が1つ目の鍵になるかと考えます。ベテランらしい渋いヒットなども見られますが、少し物足りないのも事実です。

また、枠内で勝負すれば打たれることも増えます。
そのためにも守備は重要です。
怪我をしてしまった高橋周の復活、信頼できる二遊間の構築が鍵になりそうです。
4月末の時点で二遊間は田中、村松、山本が務めています。個人的にはここに昨年のショート守備指標も抜群だった龍空が絡んできて欲しい。
しかし、龍空は最近は二軍の試合にも出ておらず、なんらかのトラブルがあったと予想されます。月末になりようやく代打で出始め、徐々に途中から守備にもつくようになりました。
トラブルはオフ期間中に体を大きくしたことによる弊害でしょうか?ただこのトレーニングのおかげで打撃は良くなってきてます。二軍で結果を残し、上がってきてくれる日が早く来て欲しいです。

適切な選手運用を

ついこの間もリードされてる9回の先頭の代打に後藤が告げられ物議を醸しました。
後藤はどちらかというと守備型の選手で、代打成績はそんなにいい方ではありません。それならば、宇佐見など他に選択肢はあったはずです。
他にも早い回の投手交代に代打石川昂を使うなどもありました。石川昂はどちらかと言えばチャンスを決めに行く代打で、攻撃の起点となる代打のイメージはありません。
代打運用以外にも、離脱した中島の代わりに辻本が上がるのもよくわかりませんでした。
右の代打枠であれば、二軍で調子の良い福永もいます。1塁が守れる必要があれば石川昂、ビシエドもあるでしょう。なぜタイプの違う辻本だったのかは謎です。
その後、辻本はロドリゲスと共に福永・石川昂と入れ替わりました。

岡林の昇格についても時期尚早だったのではないでしょうか。
コーチからは、まだ調子が上がってないのに昇格させた、代わりはいるというような発言もありました。代わりとはもちろん三好です。
ここまで結果を残してきた三好と、怪我から復帰間も無く二軍でも結果を残すほど試合に出てない岡林をどうして天秤にかけて、どうして岡林を優先させたのか。
今年は勝ちにこだわる、と言ってたのとは逆の動きに思えますけどね。
もちろん、岡林は下でのんびりやっていていい選手ではないです。とはいえ一軍の舞台でもがいている岡林を見るのも非常に辛いです。

このように、外部から見てるとあれ?と思うようなことも、ままあります。もちろん、内部にはいろんな事情があることは承知の上です。
それを理解した上で、今後を考えた運用になってくれるといいなと思ってます。

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