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あがたの森のサクラネコ

ペットの多頭飼育問題を考える〜人と動物と地域社会の共生を目指して〜
以前FBでもご紹介した松本市保健所主催の講演会に行ってきました!

皆さんのまわりやご自身で、動物のことで困っている、お悩みがあるという方はいらっしゃいませんか?

松本市では、昨年、犬ブリーダーが200頭もの犬たちを不適切に飼育管理していた多頭飼育事件がありました。神津も、一般質問で取り上げましたが、その後、市では「動物愛護管理推進懇談会」を設置し、有識者や動物関係者、ボランティア団体などの委員さんたちが、ペットにまつわる課題などを話し合っています。

これは、動物行政をになおう保健所を独自に設置している中核市としても、あのような不幸なことが2度と起こさせないためにも、人間と動物がともに幸せに生きる地域づくりのためにも、「一歩先ゆく動物行政」の足がかりとして、とっても大切なことです。

さて、今回の講演ですが、とても中身の濃いもので、大変勉強になりました。

今回のテーマは多頭飼育。
講師は、松本市動物愛護管理推進懇談会の委員長であり、成城大学法学部教授の打越綾子先生でした。

先生ご自身も大変な動物好きで、現在は猫4匹とともに軽井沢で暮らしていらっしゃる打越先生は、Twitterでも積極的に発信されており、私もずっとフォローしていることもあり、はじめてごあいさつさせていただきました!

先日、うさぎの多頭飼育のことがニュースになったばかりですが、オスメスが1匹ずついれば、あっという間に妊娠して子どもが産まれ、半年後には10匹、さらに1年後には20匹と、どんどん増えてしまい、エサやりやトイレのお掃除など、管理が大変になってしまいます。はじまりは2匹だけでも多頭飼育予備軍となるそうです。

そうならないためには、やはり不妊去勢手術。ここがキーポイントです。

チラシより↓

市民による犬や猫の多頭飼育問題が注目されています。適切に管理できる数を超えてペットを飼い、えさやふん尿の管理ができなくなり、飼い主もペットも不衛生な状況で暮らし、周辺住民も騒音や悪臭などに悩まされるという事実です。こうした問題の背景には社会的な孤立や貧困、高齢化などの福祉政策上の課題が潜んでおり、関係者が連携して対応する必要があります。

引用おわり

国が作った「人、動物、地域に向き合う多頭飼育対策ガイドライン(2021年3月完成)」では、多頭飼育の予防、対策は、社会福祉、行政、保健所、地域など、他分野の関係者が連携して取り組むことが求められています。

松本市でも、飼い主のわからない外猫や、複数の犬や猫が繁殖してしまい、地域の環境が不衛生になってしまう事例など多数散見されています。今後、どうしていったらいいのか、周知や対策をすすめたいので、勉強していこうと思います。

さて、講演が終わり、会場のあがたの森公園講堂を出て、駐車場へ向かって歩いていたら、どこからかにゃあにゃあとかわいい声が!!!

ふと見ると、しげみの脇に、サバトラのにゃんがいる!!!

え?そのお姿は4年前に亡くなった我が家の飼い猫にそっくりではないか!!!

私たち家族を、いやし、諭し、時には取り持ってくれた「人格者」であり、常におだやかで神々しい姿、「ほとけの寅ちゃん(寅次郎)」と呼んでいた、あのにゃん様の生まれ変わりかと??

飼い猫のような、ほわほわして手触りのよい毛並み。

こちらの気持ちを見透かしたかのようなまなざし。。。。

耳はサクラの花びらのようなカットがしてあることから、不妊去勢手術がされていることがわかります。

ココロやさしい方が、毎日定期的にえさやりと、トイレ管理をしてくださって、適正に管理している地域猫だそう(公園の人に聞いた)。

にゃん様はどんどん近づいてきてくれて、とても人なつこく、ゴロゴロいってくれている。体型も顔も寅ちゃんそっくりです。。。うるうる(涙)。しばし我を忘れて戯れました。

また逢いににいきます。