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同居で喧嘩しないため旦那と約束した事

みなさんこんにちは、えめ助です。
結婚してそろそろ丸1年、冬には旦那と2度目のお付き合いをはじめてから恋の賞味期限と言われる3年になります。
同居を始めた頃はいろんな事でイライラカリカリ、表現するのであれば旦那の行動は全て「この程度が言われないとできないの(言われてもできないの)!?」という発見の連続でした。菩薩のような旦那ですらそんなことを言われれば当然ですが、ムスッと押し黙ってしまうような日々を送っていた時期がありました。
解決した今では全面的に自分が悪いな、と思うことも多く、結婚している友人やこれから結婚するために同居している、または同居はしていないけど彼氏と同居を考えている、という人たちと生活観を話し合うときに比較的同意を得やすかった方法ですので、ご参考になればと思い備忘録がわりにここに書き記しておきます。
とはいえ旦那は仕事が特殊で1年のうち一緒に住んでいるのは年間100日もなく(多分計算したらもっとない)あまり参考にはならないかもしれませんが。

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1.同居は自分の人生を全て共にすることではない

一緒に住んでいるということは二人でいる場合常にひっついていること、ではありません。
旦那はその辺りが顕著で一緒にいても携帯を触ることが多かったし、それについて「私に興味はないんかい!」と怒る事もありました。私は今まで人と一緒にいる時は携帯を触るのは非常識、と教えられてきた家庭で育ってきたので、旦那の行動があまりにも自分を軽んじているように見えて嫌だったのです。
けれど今では旦那はリビングで携帯、私はベッドに転がってうたた寝したり動画を見たりと、していることが別々でも特に何も思わなくなりました。
改善できたきっかけは大きく分けてふたつ。

ひとつは「別に旦那が私に飽きて携帯を触っているわけではない」という自分の認識の改善です。私がベッドに転がっていても暇つぶしにリビング側に「かまえよ」と声をかければ寝室にいそいそとやってくるし、逆に私が旦那の横に座ったタイミングで旦那は携帯を触るのをやめてくれることに途中で気づきました。
旦那にとって『会話が一区切りついたタイミング=二人でいる時間を終わらせる区切り』だったようでした。なので私が横で健気に一緒に座っていても会話がなければ旦那にとって一緒に何かをしている判定にはなっていなかったのです。
でも別に話題があるなら一緒の部屋で過ごす。かまって欲しくなった方が正直に申告する(9割私)ことで私が一人で勝手に「機嫌悪くなったからかまってくれないのかな?」と悶々とすることがなくなりました。

もうひとつは「それぞれの時間を尊重すること」です。旦那も私も20数年別々の家庭で別々の人生を歩んできた身、仕事も違えば友人関係もバラバラなので当たり前ですが忙しさや連絡の頻度は全く足並みが揃わないです。
でもそれを否定しない。今は私に集中してよなんて少女漫画のヒロインみたいなことは言いません。一人で何かをこなしたい時間もあって当たり前なんです。
でももちろんこの時間はさっき話した暇な時間には該当しません。私の場合は特に旦那の貴重な休みの日に予定が入ってしまったりすると絶望ですが一定数は避けられないことなのできちんとリカバリーします。
「○時に終わるから、そしたら一緒にいられるからやりたい事あったら考えておいてね」と一声かけてから自分の時間に入ります。ここで必ずやりたい事が指定されるわけではないですが、その時は一緒にゲームをしたりベッドでゴロゴロしたり犬と遊んだりすれば良いだけの話ですから。
手が離せない時間はきちんと区切ってから取り掛かること。これが急にかまってくれなくなった……と落ち込むタイミングを無くすコツです。


2.自分の当たり前は他人の当たり前じゃない

よく聞く仲違いの原因として上がるのが「旦那が家事をしない、もしくはしてくれるけど遅い上に雑で何回言っても改善されない」という非常に面倒な事案だと思います(本当によく聞きます)。かくいううちの旦那も控えめに言って最初はダメダメでした。私からしてみれば。
まず食器を伏せて干せない、洗った時に汚れが残っている、洗濯は気が向いた時に回す、Tシャツですら洗濯バサミで摘んで干す、掃除は目立つゴミだけ掃除機で吸って他のところは確認しない、料理はレシピも見ないし分量も測らないし2人前で十分なのに100人前作る。もうまじでふざけんなよのオンパレードです。
最初こそずっと気になるところをネチネチ言っていたので一緒に住み始めた頃は割と険悪で、1日に一回はスン……とお互いイラついて話をしなくなることがほとんどでした。
でも本当にこれ困るんですよね。やってくれるのは嬉しい、でも気になるところをやり直したら二度手間、何回同じことを伝えても男の人って何故か毎回忘れる、やった本人は褒められもせずに文句言われて放置……。あ〜めちゃめちゃ悪循環だなと思って辞めました。
ざっくり分けてよっつ、説明していきます。

ひとつ、もうとにかく褒めました。「食器洗ってくれたの?気づいてくれたんだ〜嬉しい!」もうそのレベルからで良いです。んで横に立って気になるところは随時直しながら「今日は私がやるから良いけどできればこんな感じにやってほしいな」とさりげなく言っておきます。自分がそばにいない時に家事をしてくれたならそれがどれだけ雑でも文句言いません。そこまで家事にこだわりがあるくせに旦那が気になるくらい溜め込んでやらなかった自分が悪いんですから。
とにかく赤子のように褒めて、私と一緒にいる時はこの程度でも褒めてもらえると刷り込みます。まずはイライラせずきちんと家事をこなしてくれること、これが成長の一歩目です。

ふたつ、一気に改善することをやめました。私にとっては「この程度」でも旦那にとっては「自分が満足できるさらに上のレベル」の要求です。私だって食器を毎回食後にすぐに洗いなさい!って言われるのは嫌いです。でもそれが当たり前の人もいる。ただその程度の認識のズレなだけで、それをなおかつ上のレベルに統一してもらおうと思っているなら一気にスキルアップさせようなんて言語道断。
洗濯物であればまずは「Tシャツをハンガーにかけて干す」ことから。大物の旦那は「ハンガーないから干してあるの外して干すのは面倒……」とかほざいてくれたので次の日大量に買い足し、我が家には100本くらいハンガーがあります。二人しかいないのに。大家族か。
それができたらそれはもうめちゃくちゃ褒める。だって自分が満足できるさらに上のレベルで実行してくれたんですよ?私のわがままに付き合ってくれたも同然ですからね。
それが安定してできるようになってから「干場に余裕があればタオルは棒2本分使って隙間を開けて干す」「タオルの下側が床についてないか確認する」と少しずつ教育しています。
焦りは禁物です、先ほども言った通りやってもらっている立場ですから、まずは旦那が気分良く家事ができていることが最優先なのです。

みっつ、仕事を取り上げないことです。自分の目の届く範囲で家事をしてくれているとま〜〜〜雑なのが目立ってイライラはします。でもそこで教育を面倒くさがって私がやるからいい、なんて言ってしまうと家事をしない旦那が出来上がってしまいます。
そんな時は旦那が掃除機を持った瞬間「あっ掃除機持ってくれたね!?実はトイレ周りに犬の毛が落ちてて、それも吸ってくれると嬉しいな〜なんてな〜!」と先に誘導してやってもらいます。男の人って見えないところに関しては割と無頓着な傾向が強いので、いくら掃除終わりに大きな埃がどこかに転がっていたとしても掃除をしてくれた旦那に対して「お前目見えてねえのか?」とか言うとマジで喧嘩になります。何度も言いますが!そこまでやらなかった!自分が悪い!!!

よっつ、恥を捨ててやった家事は申告制にすることです。私も家事は嫌いですから、本音を言うと褒めて欲しかったです。流しのゴミかごの掃除とかあの地獄のようなヌルヌルと格闘するだけで地獄なのに、どれだけ時間かけてやっても褒めてもらえないじゃないですか。あれが嫌だったんですよ。私だって家事する時はちゃんとやってるし、頑張ってるのにな……と最初は思っていました。
でも男の人は見えないところに無頓着(2回目)奥さんの頑張りだって実の所な〜んにも見えてないんですよ。だからうちでは家事が終わるたびにやったよ!と声をかけるようになりました。
やってもらったら状態はどうであれきちんと褒めること、やった時は察してほしいなんて思わずに正直に褒めてもらいに行くこと、それだけで家事に対する意欲が上がります。だって世界で1番好きな人に「すごいね、えらいね」って褒めてもらえるんですよ?家事をしただけで!そんなテンション上がることを今までしていなかった自分が可哀想でしょうがないです!
でもこれは初めてやる前にきちんと「褒めて欲しいから言うけど……」とちょっと可愛らしく攻めましょう。やったよ!とか言った割に「は?当たり前でしょ?」とか言われた日には血が流れる争いになります。


3.他人の趣味に否定的にならない

(※先に忠告しますが子供がいる家庭はこの通りではないです、育児最優先しようね、旦那!)
残念なことにうちではあまりないのですが、旦那の趣味が理解できないと言うのは良くある話です。
タバコ、酒、ギャンブルはまあ行き過ぎているなら否定しても良いですが(他の趣味に比べても異常にお金かかるし印象悪いし中毒性あるし、何より健康に悪いしね)その他の趣味にあまり口は出さない方がいいと思います。
特に自分がその趣味に対して何もいえないくらい理解が進んでいないとき。それの何が楽しいの?家族を置いてまでする趣味?と言いたくなる気持ちは非常によくわかりますが堪えましょう。知らないくせに口を出されることは人間が1番嫌う行為です。
かくいう私も唯一旦那のバイク好きが当初本当に意味わかりませんでした。車の免許持ってるのになんでバイク?危険じゃん?うるさいだけじゃん?何が楽しいの???と思って最初は新居にバイクを買って置きたい、という旦那に否定的でした。まあ単純にバイクなんて危ないものに乗って死んで欲しくなかった事もありますが。
でも私に置き換えて考えた時、これってあまりにも残酷なのでは?とふと思い至りました。
私も小説を書くのが趣味なのですが、それに対してもし旦那に何が楽しいの?時間かかるし、締め切り前はボロボロになってるし、書いてる割に楽しそうじゃないし、数万円かけて本にしてるけどプロじゃないのにそんなお金の使い方って……って言われたら100%キレます。やったことないお前に何がわかるんじゃいと。
分からないのに否定するのはあんまりだな、と思いバイクの勉強をしました。最近はYouTubeにいくらでも動画が載っているので便利ですね。そんでバイクがなんたるかをきっちり勉強した上で一回だけ旦那のバイクの後ろに乗せてもらい、その瞬間あっけなくバイクの沼にハマりました。
あ、こりゃ楽しいわけだわ。とようやく旦那が見ていた世界に気づいたんですよ。私が否定的になって見ないふりをしていた世界は、思ったよりもキラキラと輝いていました。
私の場合は旦那がカスタムに数百万かけるとか、バイク買った割に「次これ乗るから売る」とか言い出したりとか、そう言うことがなかったので許容してますが、家計を圧迫するような趣味はもちろん控えてもらったほうがいいです。でもそれも本人なりにこだわりがあってお金をかけている話なので、否定するなら出来るほど自分がきちんと勉強する、というスタンスは忘れないほうがいいと思います。
だって自分が好きで楽しんでいる趣味を他人に「馬鹿なんじゃない?」と言われたら、誰だって腹が立ちますからね。

そんなこんなで私は今バイクとキャンプと釣りと麻雀、旦那の趣味に一回顔を出して自分も沼に落ちるという生活を繰り返しています。それもそれでどうなんだ。


***


長々と喋りましたが大体夫婦仲を良く保つためにはここまでお話ししたことでおおよそ全てだと思います。細かいところは「基本褒める」「知らないまま否定しない」「相手は他人なので敬意を払う」を最優先に臨機応変に生きています。
誰だって仲良くやりたい夫婦生活、旦那の改善ももちろんですが、自分も笑顔で生きていけるよう気は抜かず手を抜いていきましょう!


それでは!

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