韓国の田舎を旅する方法プロローグ③〜江華島出張再び
2017年4月。半年ぶりの韓国出張。
今回も滞在はairbnb。
前回とは違うホストの家に泊まります。
タンサン駅より徒歩10分程の高層アパート。
ホストは40歳くらいの女性で、アパレルの会社を経営していました。
家は持ち家で、時間に割と融通がきく様で、よく駅と家を車で送り迎えしてくれました。
ギリシャでゲストハウスを経営していた経験のあるホストだけに、ゲストが何を喜ぶのか知り尽くしたような快適でセンスに溢れた部屋。
家にはホストの他、推しのテレビ観覧のために地方から泊まりに来たらついでにソウルで就職も決まってそのまま住む事にしちゃった女子、皆が寝静まった頃に帰って来て朝早く出かけて行く謎のホストの友人など個性的な女性達が暮らしていました。
ホストは私を含む家の女性達全員のご飯も作ってくれていて、ちょっとしたファミリーの様な感じで大変居心地の良い家でした。
さて江華島出張。
今回も5日市と被るように4月12日の朝に出発。
江華島のバスターミナルに到着したら迷わず高麗人参センターへ。
前回の悲劇を繰り返さないために高麗人参の試食は控え…
今回も少しおまけしてくれました。
嬉しい…けど重い…けど嬉しい…の繰り返しは今回も健在。
「ソウルから来たの?ソウルに住んでいるの?」とおばさんに聞かれたので「日本に住んでいます」と答えると「んん?日本?ソウルじゃないの?」とちょっとビックリ。
買う量が多めなのでソウルから来たんだと思ったそうな。
なぜか毎回紅参の飴の大袋をくれます。
前回遠慮気味に500g購入したら、なんやかんやでおまけしてくれて結果重たくなってしまったセウジョ(あみえびの塩辛)も今回はしっかり購入。
1kg 15,000ウォン
2kg 30,000ウォン
そのまんまだ。
今回はすぐにソウルに戻って別の市場での買い出しがあったのであまりゆっくり出来ません。
軽く小腹を満たすために何かあるか前回同様市場の2階のレトロフードコートへ。
よもぎ入りのススプクミを焼いているおばあちゃんがいました。
そう江華島はよもぎも有名なのです。
ススプクミとはタカキビのお餅に餡が入ったとっても素朴な味がするおやつ。
ソウルだと広蔵市場が有名ですが、江華島はよもぎ入り。
持ち帰りの店だったけど、荷物も多いし何よりアツアツのうちに食べたかったので「ここで食べていいですか?」とおばあちゃんの横に座って食べさせてもらいました。
「何か飲まないと」と言って牛乳をくれる優しいおばあちゃん。
ずーっと何か喋ってるけど訛りがすごくて半分も理解できない。
しばらく「ふむふむ」と聞き役に徹した後しゃべり出すと「うんうん」と聞いていたおばあちゃんが「あれ、韓国人じゃない!」と。
あれー今まで気づいてなかったんかい。
お互い笑って、美味しいよもぎ入りススプクミを頂いてソウルへと再び戻りました。
今回も楽しかった。
みんな優しかった。
だけど帰りのバスの中で「次はもう来なくていいかも」と考えていました。
江華島がどうと言う事ではなく、単純に自分の中の欲がどんどん大きくなっていたのです。
「確かに地方の市場には来れたけど、やはり生産者さんの下に行きたいんだよな」
どうしたらもっと長期で来られるか、どうしたらもっと田舎へ行けるのか、今後の旅の事を考え始めていたのです。
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