続・調剤薬局事務、ただ嘆く。
すいません、また愚痴書いちゃいました。
よろしければお付き合いください。
今年のクリスマス。
小学校からの付き合いである親友から、ちょっとしたクリスマスプレゼントと手紙が届きました。
長年の付き合いでクリスマスプレゼントを送りあったりとか、そういう事はほとんどなかったので、ん?急にどうした?という心境で手紙を開封してみたところ。
『頑張っている医療従事者の友達に感謝の気持ちを伝えたくて』
と書いてあった。
泣いた。
一応医療従事者だけれども、自分が感謝される存在になっているとは全く実感できてなかったので。
こんな風に思ってくれる人がいたんだな…。
私がしている仕事は上記のnoteな感じでして。
今年、薬剤師をテーマにした“アンサング・シンデレラ”という連続ドラマが放送されましたが、あのドラマで私のポジションを例えるならば、キラキラ輝く薬剤師・葵こと石原さとみさんの後ろで背景の一部のように地味に動いている緑色の作業着の人、です。
あのドラマを見ていて思った。
薬剤師がアンサングシンデレラならば、私たちはなんだろうな。
シンデレラが乗るかぼちゃの馬車を動かすために、白馬に変身させられるその辺にいたネズミかな?
とか考えてると卑屈になるのでこの辺でやめときます。
その仕事にやりがいを感じてここまで続けてきたのもまた事実ですし。
この一年で、私自身の職場環境も大きく変化しました。
昨年末から今年に入って体調不良で、もしかするとあまりよくない病気かもしれない…ということになり、それを会社に話したところ「立ち仕事じゃなく座り仕事ができるから」と、ある日突然すぽーん!と、東京から地方の店舗に飛ばされまして。
(ちなみに先月ようやく病気の疑いは晴れました。もう健康体…だと思いたい)
配属された店舗は最近全国で増えてはきたものの、まだ珍しい形態になる
“在宅患者専門調剤薬局”
自宅や施設で暮らしている患者さんに、直接薬を届けに行く薬局です。
そういやアンサングシンデレラでも出てきましたね。
対象になる患者さんは、自宅で呼吸器をつけながら暮らす乳幼児・抗がん剤治療をしながら自宅療養する方・施設で暮らす高齢者の方、年齢も病状も様々です。
私は常に薬局の中にいて、病院から受け取った処方箋を入力、ご家庭や施設から用件を聞き担当薬剤師に伝達、依頼された医療材料や衛生用品の手配と確保、患者さんのお支払の管理、緊急の薬が処方されたらそれに対応できる薬剤師の確保と連絡…とまあ、薬局内なんでも屋です。
この店舗、薬剤師は訪問先と薬局を入れ替わり立ち替わりで動いています。
薬剤師同士が顔を合わせることはあまりありません。
しかし仕事上、所属する薬剤師全員と毎日接触している人間が店舗にいまして。
…そう、私。
そこで思いました。
もしも私がコロナに感染したら、どうなる?
私が毎日接している薬剤師。その薬剤師たちがが関わっているのは、
いわゆる“ハイリスク”に該当する患者さんのみ。
その数、300人超。
その人たちの命を脅かしかねない。
もしも、を想像すると、恐怖しかありません。
まさか、直接患者さんと接しない立場なのに、こんなに感染に対するプレッシャーがかかることになるとは思わなかった。
でも、やらないわけにはいかない。
この仕事で稼いで生きてるんだから。
そこで徹底的に心がけたのが、これ。
(このツイートを見てなんか変な解釈した方がいたようですが)これは私が、今までもこれからもずーっと心がけていることです。
でもたまに、ちょっと外で気分転換したい時もある。
クリスマスの日、仕事が早く終わったので、甘いものが食べたくてカフェに行ってみたんです。人が少なくて密になってないなら入ろうと。
恐る恐る覗いたら、幸いカフェは空いていて、1人だけど4人テーブルに座れてホッとして。
ふと見ると、遠くのテーブルでマスクを外し、グループで楽しそうにおしゃべりしている人たちがいました。
その人たちを眺めながら思う。
ああ、私が住んでいる世界は別世界なのかもしれない。
今の私に、あれはできない。
世界から取り残されたみたいな疎外感。
末端の私ですらこんな感覚になるんだから、最前線の医療従事者の皆さんはどんな気持ちで日々過ごしているんだろうか。
私は
「こんなにあたしが自粛してんだからあんたたちもしなさいよー!」
と言いたいわけじゃないし、そう思ってもいないんです。
感染対策はしっかりした上で、楽しむ事は楽しんだらいいんじゃないかと。
ただ、世の中には信じられないほど感染対策に無防備な人がいます。
町中でそんな人たちを見かけると、正直ただただ恐怖しかない。
頼むからこっちに来ないで、とすら思う。
ああいう人たちは自分が感染してもまあいいか、程度に思ってるかもしれない。感染しても、風邪みたいなものでそんなに迷惑かからないだろうと。
でも、すぐそばにいるんです。医療従事者だけでなく、何がなんでも感染しないように気をつけねばと普段から極力外出を避け、毎日職場と自宅の往復のみ、プライベートでは一切友人にも会わず、消毒のしすぎでガサガサになった手で頑張って仕事をしている人たちが。
その人たちの邪魔はしないでほしい。
心からそう思います。