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家計簿やろうぜ!

お金が大好きです。
嫌いな人なんていないでしょうけど。

というか、お金を管理するのが好きなんです。
何月何日何にどれだけ使って残金がいくら…
ちまちま記録してあとから見返す。

要するに、家計簿つけるのが好き。

昔、実家から離れて一人暮らしするため、貯金を増やしたくて家計簿をつけはじめたのが最初。節約本や貯蓄の本を読みあさって勉強しながらの生活でトントン拍子に貯金がたまり、ほぼ計画通りに実家を脱出できたのが家計簿における私の成功体験になりました。

それ以来ずっと家計簿と節約が自分のライフワークになっていたんですが、別に個人的な趣味みたいなものだったので、誰かに公言したりする事は一切ありませんでした。
というかそんな事考えもしなかった。

しかし私の地味な趣味は、
ある日突然脚光を浴びる事に。

当時勤めていた職場で後輩女子に聞かれたのです。

「こづきさん、家計簿ってつけてますか?」
「…つけてるけど。」

後輩女子は瞳を輝かせ
「やり方教えてください‼️」
と言い出した。

へっ?
家計簿のやり方?

そんなの収入から毎日の支出引いて月末に差額出せばいいだけでしょうに。
と思ったら、後輩女子の言うことには

そんなにお金使ってないはずなのに月末まで給料が持たない。このままじゃいい歳して貯金すらできなくて焦ってる。会社の給料安いのが悪い。どうしたらいいかわかんないけどとりあえず家計簿つけたらなんとかなるんじゃないか。

という理由からだった。

………たぶんそれ、家計簿つけても改善されないねぇ。

まあ会社の給料が安いのは認めるけども。
聞けば聞くほど家計簿うんぬん以前の話。

ただし後輩女子、気持ちはわかるぞ。
何故なら私もかつては『貯められない女』だったからな。

そこで私は今まで自分が学んできた節約と家計簿の知識を総動員して、後輩女子に「お金の管理方法」を教えてみることにしたのです。

ちなみに後輩女子のスペックはアラサー独身実家暮らし。
本人申告によると現在貯金0円。
それを踏まえてアドバイスしてます。

①お金の記憶喪失を無くそう

「気がついたらお金がない」と言っている人は
「何にいくら使ったか覚えてない」人。

まずは自分が何にどのくらい毎月お金を使っているのか把握する必要がある。
だから、収入とか支出とかバランスがーとか一切気にしなくていいから、とにかく1ヶ月間、買い物したレシートをためよう。
書くことが苦でなければ、ノートにひたすら1ヶ月間の出費を書きつらねるだけでもいい。
月末にためたレシートを総合計すると出費の多さに落ち込むけど、今は現実を知るのが大切。

ね?かなり使っちゃってるでしょ、お金。

②支出の内訳を調べよう

貯めたレシートを支出項目ごとにざっくり分けてみる。
『食費』『交際費』『衣服』…
細かく分けるとめげるから、自分で思い付いた項目でざっくりわける感じで。よく行くお店で分けてもいいよ、『コンビニ』とか『スタバ』とかね。

ほら、そんなに洋服買ってない…とか言ってたけど、今月いくら使ってる…?

③ざっくり分けた支出項目の中から"お金出すのをやめる"項目を探す
さあ、ここからが勝負。

今の時代、全部の支出項目に対して「普通の金額」を出費してるつもりでも、それが重なるとあっという間に赤字家計。世知辛い世の中なんだよ。

かといって生活の全てを節約してたら生きてる意味無い…ってレベルで鬱になる。
だから上げた支出項目の中で「これはいらないかもしれない」と思った項目をあげて、普段から意識してその項目にお金をかけないようにしてみる。
ただし!自分が夢中になってる趣味とかにかけてるお金は無理して削っちゃダメ。あっという間に節約疲れになるから。

節約疲れを解消する方法は浪費しかないんだよ。

今まで貯めてきた貯金、それで何度すっからかんにしてきたか…身に覚えあるでしょ?

④お金を出すのをやめる項目の合計が、『あなたが毎月無理なく貯金できる金額』です

ありきたりだけど、コンビニ通いはやめてスーパーにしてみる。スタバはやめてマイボトル。行きたくない飲み会は断る。そうやって削ってみた項目の合計を出す。
はい、後輩女子は15000円ね。
じゃ、その金額を来月から給料もらった直後にすぐに移動させる。
新しく金利のいいネット銀行に口座開設して毎月移してもいい。
メインバンクで積立定期預金にしてもいい。

月末に余った金額を貯金する、だといつまで経っても貯まらない。
基本は先取り貯金。
そしてすぐに引き出せないように
「自分の目の前から毎月15000円のお金の存在を消す」
のが重要。

⑤節約は年単位で考えよう

「毎月たった15000円しか貯金できないのか…」って落ち込まないこと。

15000円の貯金を1年間続けたら18万円になる。毎月もうちょっと頑張って20000円にできたら24万円。今まで貯金0円だったんだから、充分すごいよ!
それに、貯まれば貯まるほど貯金するのが楽しくなってくる。やりがいが出てくるの。そうしたら毎月の貯金金額も少しずつ増やしていけるはず。

節約もね、毎日のペットボトル代150円ケチるのなんてセコいって思うかもしれない。だけど、毎日仕事に行くたびにペットボトル買ってたお金を貯金できたら、1ヶ月で約3000円、一年間で36000円の節約になる。バカにならないよこの金額。

少額でも塵も積もれば山となる。年単位で考えればやる気出てくるよ。

…とまあこんな感じで、
日○WOMANやらオレン○ページに載ってる節約特集みたいな内容ですけど。
これなら後輩女子もできそうかなーと思う内容をぎゅぎゅっと煮詰めてさあどうぞ。とやってみたわけです。

で、後輩女子は本当に細々ながら貯金ができるようになった。
そして後輩女子から口コミを聞いた何人かの会社の同僚の方々から

「私も!私も家計簿教えて!」

とリクエストがあり、それにケースバイケースで答えているうちに、
私は会社において
"なんちゃってファイナンシャルプランナー"
になってしまったのでした。

ちなみにFPの資格は持ってないし、完全無料相談。
ただのお金のおせっかいおばちゃんです。
(その会社はもう辞めちゃったので"元"おせっかいおばちゃんですが。)

今の世の中、「老後2000万円問題」とか突然言われて

まあ薄々わかっちゃいたけど…そりゃないわな…

と、将来の日本と自分の経済状況に暗澹たる気持ちになる時代ですが。
若いうちから見えない老後のために貯金、って正直とてもしんどいと思う。
毎日の生活を維持するだけで精一杯な人も多い。辛い。

私は若い人が貯金するなら
「ちょっと先の自分の幸せを考えて貯金してみて」
と言っている。

そうやって私も、自分で貯めたお金を元に実家を脱出したり、口の中が傷だらけになるほど悪かった歯並びを治すために歯科矯正して「歯並びが良い事ってこんなに楽なのか…」と感動したり、インコ飼いたくなったからといきなりペット可物件に引っ越したり、わずかな給料から細々貯金してきたお金を元に色々やってきた。

貯金は、自分の選択肢を広げてくれるツール。
無意識に使い続けて、「気づいたら無い!」というお金の使い方はもったいないと思うのです。

なので皆さん、
家計簿やろうぜ!(←バンドやろうぜ!みたいなノリでお願いします)