プロテインを飲みはじめたら無限の食欲が消し去られた話。

※あくまで私個人の体験談です・万人に通用するわけではないのであしからず※

足りないなぁ…。
なんか足りないんだよなぁ…。

会社の昼休み、
「ラーメンセットくださーい」
と言うと、ラーメン一人前とチャーハン一人前と更にオマケで大きい揚げたて唐揚げを一つ付けてくれるのにお値段税込699円という気前のいい中華料理屋さんで、お昼ご飯をペロッと食べ終わった私。

満腹でポンポンになった腹をさすりつつ楊枝でシーハーしながら思う(ええ、オッサンですよ)。

おいしかった。
本当にお腹いっぱいだ。
でもなんだろう、なんか足りない気がする。
いつもこんなに食べてるのに、何が足りないのだろう。

ずっと不思議に思っていた。

私は非常によく食べる。
飲食店に入って「大盛無料」の文字を見かけたら迷わず大盛にするタイプ。

以前よく通っていたカレー店(残念ながら店主高齢のため現在は閉店。あの店の味を超えるカレーにいまだ出会えていない)はライスの量を“男性盛り”と“女性盛り”に分けていて、何も言わずに注文すると性別で判断されて少なめの量のライスが出てくる暗黙のルールがあった。金額は同じなのに。
なので必ず
「ご飯の量は普通でお願いします(訳:何それ差別じゃんか男性盛りで持ってこいやゴルァ)」
と言っていた。
男性盛りは尋常じゃない盛りっぷりだったけど、欧風カレーが濃厚でめちゃウマだからこれまたペロッとたいらげる。

…ここまで書いていて思いました。
太るの当たり前ですよね。
そうですよね。うん、知ってた。

そんな私が一念発起して始めたフィットボクシング。

これを始めたのを期に、私は「筋肉をつけるための食事」について調べるようになりました。

私アラフォー、ただ食べずに痩せても気を付けないとなんだか病気でやつれちゃってるように見えちゃうお年頃。どうせ運動するなら筋肉つけてスタイル良くなって基礎代謝上げて、食べても太りにくい体になりたいじゃないですか(←行き着く先はやっぱりそこ)。
そしてだいたい何処のサイトや本にも

『筋肉を付けていくのにまず必要なのはプロテイン』

と書いてある。
リングフィットアドベンチャー+フィットボクシング+糖質制限を行い1年間で30kg減量された柳本マリエさん[ https://debudakkyaku.com/ ]も、もちろんプロテインを飲んでいらっしゃった(参考にさせていただいてます。ありがとうございます)。

しかしプロテインである。

私は誤解していた。
よく“プロテインは飲むと太る”という誤解があると見聞きしましたが、私の誤解はそんなもんじゃなくもっと重症。

「プロテインはガチのアスリートやボディビルダーや、一般人ならジムに足しげく通う意識高い系スタイルばっちり女子が飲まれるもはや高尚なお飲み物」

だと思っていたのです。
恐れ多くもあのプロテインを、庶民の私が飲んでもよろしいのでしょうか?
…みたいな気分になっていた。

でもプロテインが必要ならば飲んでみたい。
どれだけ効果があるものなのか試してみたい。

そう思った私は、チャリを走らせ近所で一番安いと評判のドラッグストアに向かった。
健康食品コーナーにはたくさんのプロテインが並んでいる。
事前にネットで調べていて、私が1番飲んでみたいと思っていたプロテインが一袋だけ棚に残っていた。

“ザバス ホエイプロテイン100+ビタミン リッチショコラ味”

選んだ理由は“リッチショコラ味”なるネーミングに吸引力があったから(私は無類のチョコ好きである)。
良かった1袋だけ残ってて…、と手を伸ばそうとして止まる。
袋に書いてある文字に怯んでしまったのだ。

理想……筋肉………

いやいやちょっと待ってこちとら理想の筋肉にたどり着く以前に壮大に広がった贅肉の峰の前に立ちつくす哀れな子羊ならぬ子豚、いやもはや脂肪・塩分・糖分の余分三兄弟で構成される三元豚なんですけれどもこれ買っちゃっても大丈夫なんでブー?

と半泣きでプロテインの神様にお伺いを立てたい気分。
ちなみに私の中のプロテインの神様はなかやまきんに君の容姿をしている。
(なかやまきんに君のYouTubeチャンネル『ザ・きんにくTV』いつも参考にしてます。ありがとうございます。)
しかしとまどう私の心の中で、なかやまきんに君は素晴らしい上腕二頭筋を見せながら

ハッ!(笑顔) ←わかる人にはわかるなかやまきんに君往年のギャグ(好き)

と爽やかな笑顔を向けるのみ。
どうやら買っても大丈夫らしい。

キョドりながらもザバスの袋を一つ、そして例の赤いシェイカーを購入した。

早速翌朝からフィットボクシングをしつつプロテインを飲む生活をスタート。
最近のプロテインは美味しくなっている、と聞いてはいたけれど、初めて飲んでみた感想は

なにこれウマッ!!!

だった。
リッチショコラ味はミロ寄りの美味しいココアドリンクとしか思えない。
牛乳や低脂肪牛乳で試してみたけれど、豆乳で飲むのが一番美味しい。
そして変化が現れたのは、飲み始めてから3日後あたり。

あれ?…お菓子食べなくても大丈夫になってる?

もともと大飯食らいかつ大の甘党の私。
驚いた事に、お菓子を一切食べなくても平気になっている自分に気がついた。

サラダチキンを買うためにセブンイレブンのチルドコーナーに行っても、並びに置いてある大好物のクリームたっぷりカスタード&ホイップのダブルシューに手が伸びない。特に食べたいと思わないのだ。
プロテインの味が既にお菓子みたいなものだから、それで満足できているのかもしれない。

それからというもの、プロテインを飲み始めてから無限にバリ3だった(死語?)私の食欲センサーかだんだんと落ち着いてきているのが感じられるようになった。

朝食は手軽に食べられるし大好物だった菓子パンを止めて、小さいくるみパン2個だけで大丈夫になった。
毎日のように食べたくなっていたし、実際食べていた揚げ物やファーストフードも頻度が激減。食べれなくても辛くない。
ドカ食いする頻度も少なくなっていった。
おかげで少ーしずつだけれど順調に減っていく体重。

そこでやっと気づけたのです。
私に足りないものはたんぱく質だったんだ、と。

プロテインを飲み始めてから、食事していても「何かが足りない」という気分にならなくなったのです。栄養が満たされたから食べなくても大丈夫になった感覚がある。抜けていたパズルのピースがピタッとはまった感じ。

振り返ってみれば、もともと私が食べていたのは炭水化物が非常に多かった。だから体が足りないものを追い求めてひたすら食べていた。

栄養バランスって本当に大事なんだな。
今さら気づくなんてちょっと遅すぎるけど。

というわけで、私のように主食が炭水化物ばっかりで、かつ無限の食欲に悩まされている方、試してみる価値があるかもしれないですよプロテイン。

ハッ!(笑顔)