クイズ番組や東大生をだすバラエティがもたらす悪影響

こんにちは。
皆さんはクイズ番組や東大生がでるバラエティ番組をみますか?
僕はみません。
あまりにも程度が低いからです。

僕個人が見る・見ないは僕の自由ですが、あれらの番組は社会に対して多大な悪影響を及ぼすのでそれについてまとめようと思います。

1、クイズ番組がもたらす悪影響について

Ⅰ クイズ・クイズ番組自体の擁護  

クイズというのは授業や講義などで有効な手段です。
話を一方的に聞いてるだけだと退屈になるだろうから、聞き手に考えさせる時間を設けることができるためです。
「どうしてそう思ったの?」と理由をきけば聞き手の思考プロセスも分かるし、特定の一人を指さなくても、Aだと思う人~と挙手させることで聞き手の内何割がどう考えているか分かるため話し手としてうれしい。

また、クイズ番組というのも元来決して悪いものではないと思います。
1時間延々と放送大学のような講義を聞かされているとつまらないと感じる人間もいるでしょう、そんな人たちにクイズ形式で「うーん、Aかなー、Bかなー」と考えさえ、解説をして知識を提供する。
そういった、カジュアルに知識を教授できる番組としてはクイズ番組は優れているのでしょう、本来的に。

Ⅱ クイズ・クイズ番組がなぜ僕が思うところの悪しき存在になったか

Ⅰの話だけを見ると、クイズ・クイズ番組というのは良い存在のように思えます。
しかしその程度があまりにも低いのです。

たとえばクイズ番組ではありませんがトリビアの泉のように「あー、中高の理科社会で説明できることで不思議なことになってたんだなー」と思えるようなものであれば面白いですが、
僕がこの手の番組を飯時についでにみていた10年くらい前まで、平成教育委員会とかQさまだとかあの手の番組は一問一答式に小学生でも解けるレベルの問題を大のおとなにだして彼らの多くがそれに間違えるというありさまでした(台本なのかしらんけど)
そんな中、京大卒のロザン宇治原という芸人だけはほぼほぼ正解して
「すげー、さすが京大卒」のような喝采を浴びてました。
いや、それ京大卒業してなくてもその辺の中学受験で偏差値60以上ある小6捕まえてきけばわかるよ?

という塩梅に、クイズ番組とは(最近はどうか知りませんが)
「小学生でもわかる問題をストレートにきいてきて」、あまつさえ、
「それを解ける東大・京大生やOBはすげぇ」とする(これは後述する東大生バラエティ番組にもかぶりますが)
日本の衆愚化を進めるものにしか思えません。
そんなもん、わかれよ・・・
また、たかだか学部卒に過ぎないロザン宇治原を知識人とみるのが愚かしいです。だって東大・京大の学部卒なんて毎年6000人はいるけど?
宇治原さんは法学部卒らしいけどなんかの専門家なんですか?
違うよね?
それ程度を知識人としてみちゃう文化がヤベーでしょ。
(博士号もってるとかなんかのスペシャリストならわかるけどさ)

2、東大生バラエティ番組がもたらす悪影響について

Ⅰ 東大生バラエティ番組の擁護

僕は筑駒(ひと学年100人くらい東大にうかる中高)→東大なのでまわりが東大生・東大卒ばかりで実感が薄いのですが、同世代の内東大・東大卒というのは3000人(院入れるともう少し増えるか)程度しかいません。
とすると、世の大半の人にとって東大とは未知の存在に思えるのかもしれません。
「どれくらい勉強したんだろう」「何か特別な思考訓練とかしてるのかな?」・・・いや動物園じゃないが。
東大に入るのはじつは下馬評よりもはるかに簡単で理系でも英語と国語でごまかせば入れますし、国語の試験寝たって一桁順位で受かるようにできてます、特に天才と呼べるような人は殆どおらず、ほとんどが凡人です。
という、「東大生・東大卒はそんなに特別な存在じゃないよ、頑張れば君も受かるよ」ということを伝える意味では東大生・東大卒がテレビにでて話すというのは大事だと僕は思います。

Ⅱ 東大生バラエティ番組の悪影響

端的にいえば「東大生に対する偏見の増長」
僕も出演依頼ありましたし、僕と交流ある後輩が少なからず出ているので知っていますが、まぁこの手の番組は東大生をおもちゃにします。
そして、「東大生はやっぱ頭おかしい」「東大生はズレてる」と。
おい後輩共偏見増長するのに加担してんじゃねぇぞ。
これ話を拡大解釈すると「頭のいい人」すなわち、研究者に対しての偏見も増長させることになるのではないかと思います。
それによって科学振興に対して金をだすことについて国民の理解が得られなくなるまである。

とまぁ、僕は人々の衆愚化をすすめるクイズ番組、東大生への偏見を増長するバラエティ番組は悪しきものだと思ってるし滅べばいいと思ってます。

少し考えればわかる話なのになぜこんな愚かなものがテレビ番組として未だに存続しているんだろう、哀しい。


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