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核兵器禁止条約署名 趣旨採択に、なぜ反対したか?

9月議会の内容が掲載された「市議会だより」が発行・配付され、私の家にも届きました。

賛否が分かれた案件について、議員ごとに表決の結果がP5に掲載されています。

賛成は○ 反対は★

【陳情第9号 日本政府に核兵器禁止条約の署名・批准を求める陳情書について】
私の欄には反対★がついています。

質問をいただきましたので、解説いたします。

  1. 採決の経緯

  2. 趣旨採択とは何か

  3. なぜ反対したか

1.採決の経緯
①総務文教委員会に付託され審査
「趣旨採択」と決定 
(南さつま市議会には、2つの常任委員会があり、産業厚生委員会に所属している私は、総務文教委員会には出席できないので傍聴しました。)

②本会議で採決
委員会が「趣旨採択」を提案
 賛成=12「趣旨採択」でよい
 反対=4「日本政府に求めるべき」私はこちら
賛成多数で「趣旨採択」に決定


2.趣旨採択とは

議会の意思決定は
①「採択」=賛成
②「不採択」=反対
③ 「趣旨採択」=陳情の趣旨については理解できるが、実現性の面で確信が持てない
今回の場合、「趣旨は理解するが日本政府に署名・批准を求めない」となります。
ざっくり言うと賛成と反対の中間です。

3.なぜ反対したか

趣旨採択ではなく、採択、最低でも継続審査であって欲しかったからです。
不採択の意味の反対ではありません。

反対の理由は
①唯一の被爆国である日本は、同じアメリカの核の傘の中にある韓国・オーストラリアなどとは立場が違うこと
②鹿児島県内の防衛施設が急速に整備され、軍事拠点化しつつあること
③最近、「核の共有」などの報道があること
④平和都市宣言を掲げている南さつま市であること

平和都市宣言

などです。

これまで日本政府が国益の為に慎重に選択している立場は理解します。

しかし、将来に向けては一歩前進して、日本政府に署名・批准を求めるべきと考えました。
県内外では、すでに国に求めている市町村があります。

一議員の意見は小さいかもしれませんが、一票を託された市民の代表として真剣に考えて出した結論でした。 

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