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読書ノート637「羊の目」を読んだ

亡くなった伊集院静の作品で、未読だったものを読んで追悼しようということで、過去の作品をいくつか買い集めた。
その中で、タイトルも知らなかった作品で、ヤクザを扱った内容ということで興味を覚えて読んでみた。
いつもながら、絶妙なストーリーテリングと展開で、長さを感じさせずに読まされてしまった。
中途で戦争時の話がでてきて唐突感が否めなかったし、最後の方ではアメリカが舞台になって、この先どんな話になるのかと思わされたが、見事な着地ぶりに拍手。
20年以上前の作品で、文章に少と生硬さが感じられないではなかったが、こんな作品もあったのかとちょっと驚かされた。
読んだ人は、十中八九、主人公として高倉健を思い浮かべながら読んだのでなかっただろうか?

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