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読書ノート633「少年譜」を読んだ

亡くなってしまった伊集院静の短編作品集。
「大人の流儀」シリーズや最近の長編などはいくつも読んでいたが、昔の作品はあまり読んでいなかったと気づき、いくつもの作品を追悼がわりに立ちて続けに購入してしまった。
伊集院の先品はタイトルがどれもあまりよろしくないと感じていたが、これはいい。
タイトルだけで作家らしさが伝わってくる。
読み終わって、なんというのか、一抹の涼、静謐、などという言葉が浮かび上がってくる作品集だ。
短編の妙手といわれていた氏の面目躍如の一冊。
とりわけ、ある一編は個人的な気持ちと重なる所が大きく心にしみた。
何冊も作品を購入したので、また、あなたの著作を読みます。
亡くなった翌日に、ある著者の本のタイトルを決めるにあたり「大人の流儀」をパクらせていただきました。

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