読書ノート593「炎の色 」(上)(下) を読んだ
ピエール・ルメートルの作品で読んでいなかったものがあり知り、あわてて読んだ。
「天国でまた会おう」の続編だというが、残念ながら「天国で」は、戦争で顔の下半分を失ったという主人公のおぞましい姿以外は何も覚えていなかった。
本書の主人公は「天国で」に登場していたようだが、そういうこととは無関係に読める(らしい)が、他にも前作からの人登場人物もいて、やっぱりこういう連続物はまとめて読んだ方がいいようだ。
著者は「三銃士」を念頭に本書を書いたとあったが、壮大な復讐劇になっていて、ストーリーの運びとテンポは、なんとなくジェフリー・アーチャーの小説での展開を彷彿とさせるものになっていた。
最後の復讐劇の仕上げ部分で、ある殺人事件が材料に使われるのだが、その殺人事件自体が何か唐突でよくわからない部分があった(読み漏らしだとは思われるが・・・)。
三部作の最終作品も続けて読む予定。
(ところで、本書は、上製本と文庫本が同時発売されているようだが、どういう営業戦略なのか、興味がわくところだ)
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