12月のご自愛WEEK#2
こんばんは!遅い時間になってしまいました。。
今年も残すところ実質あと3日。今年の振り返りの前に、まずは12月から。
今日のテーマは「寒」です。
今日の東京の日中はお天気も良く特に日向では心地いい暖かさもありました。また年末年始は一気に冷え込むようなので、今から気を付けておきたいところです。
12月、そしてこの後1月2月と実際にもっと“寒い”時期。東洋医学的な『寒い』がカラダに与える影響は?についてご紹介します。
外からやってくる病の原因
東洋医学では、病気の原因となるもののうち、環境がもたらす病気の原因を「六淫(ろくいん)」といいます。6つあるので六淫というのですが、自然界で起こるおもに気象現象のことを「六気(ろっき)」といい、風・火・暑・湿・燥・寒の6つに分類しています。
自然現象なので、それ自体は本来人体に無害なものです。ですが、過度に暑すぎる、寒すぎるといった異常気象などで、これらの六気の異常が病気の原因となる場合を「六淫」と呼びます。(逆の捉え方で、そこまで暑い寒いではないのに体が弱っていて影響を受けるということもありますがそれはまた今度)
その「六淫」はそれぞれ
風邪(ふうじゃ)
火邪(かじゃ)
暑邪(しょじゃ)
湿邪(しつじゃ)
燥邪(そうじゃ)
寒邪(かんじゃ)
呼びます。
それぞれ季節的な特徴があり1つひとつ語したいのですが、今回は‥冬といえばお察しの通り「寒邪」の影響を最も受けやすくなるので、その特徴のご紹介です。
寒邪とは
寒邪とは、こちらです。
特徴として3つ。
①寒冷性(かんれいせい)
名前の通り、寒く冷たい性質。
②凝滞性(ぎょうたいせい)
凝縮する、滞らせる。
動きや流れをとめるような性質。
③収引性(しゅういんせい)
収縮、ひきつれる性質。
ふむふむ。
では、これが体に入ってくるとしたら、過度にこの「寒邪」の3つの特徴にさらされたら自分の体はどうなりそうでしょうか?
①寒冷性(かんれいせい):寒く冷たい性質。
↓
体が冷えます。
②凝滞性(ぎょうたいせい):凝縮する、滞らせる。(動きや流れをとめる)
↓
“気血”の巡りが悪くなります。
体の中の水分、血液、熱かさ、栄養…体中を巡るからこそ私たちの体は機能しています。なので、その"巡り"が悪くなる(水分が凝縮されてしまう、流れが滞る)と…
暖かさが巡らないから冷える、
水分が巡らないから乾燥する、
血液や栄養が巡らないから、
疲れが溜まる、顔色が悪くなる、皮膚がひび割れる、むくむ、〇〇凝りや痛みが進行する…
③収引性(しゅういんせい):収縮、ひきつれる性質。
↓
寒いと、きゅっと肩を縮こめてしまう感じ。まさにこれです。
お肌の毛穴は引き締まって嬉しい反面、肩がこわばる、くび凝り肩こりが進行する。筋肉が固くなる、足がつりやすくなる、血管が縮こまって、余計に流れが悪くなる…
あああああ、辛いことだらけ。
“寒さ”自体は自然現象なのですが、「過ぎる」と様々な影響が出ます。寒さ=ただ冷たくなるだけでなく、<滞る・きゅっと収縮する>これが体の中で起こることによってそれが続くことで体が耐えられなくなり、かさつき、凝り、痛みや疲れになっていきます。
今月の”寒さ・冷え”を振り返ろう
今月、“寒い””冷える”と感じたことはありましたか?
今、手足は冷えていませんか?
お腹も冷えたりしていませんか?
「ずーっと冷たいから、もうそれが当たり前」なんて方もいらっしゃるかもしれませんが、寒すぎても暑すぎてもカラダにはよくないもの。
自分の中で冷えすぎてないかな?もしかして、この症状冷えから来てるかも?と、ちょっとカラダの状態と“寒さ”の関係にも意識を向けてみてくださいね。
最後に…六淫全て気になる方はぜひこちらを。
※私が鍼灸の専門学生時代に自作でまとめた資料です。
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