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12月のご自愛WEEK#3

こんにちは!
今年の平均気温が発表されました。観測史上最も高い平均気温だったそうです。やはり温暖化は進んでいるのですね。。

とはいえ、冬は寒い。かなり強い寒波がやってきます。昨日は冬の最大の特徴『寒』についてでしたが、今日はもう1つ『燥』をテーマに、1つアイテムのご紹介も。

▼昨日のおさらい:六淫

東洋医学では、病気の原因となるもののうち、環境がもたらす病気の原因を「六淫(ろくいん)」といいます。6つあるので六淫というのですが、自然界で起こるおもに気象現象のことを「六気(ろっき)」といい、風・火・暑・湿・燥・寒の6つに分類しています。

自然現象なので、それ自体は本来人体に無害なものです。ですが、過度に暑すぎる、寒すぎるといった異常気象などで、これらの六気の異常が病気の原因となる場合を「六淫」と呼びます。(逆の捉え方で、そこまで暑い寒いではないのに体が弱っていて影響を受けるということもありますがそれはまた今度)

その「六淫」はそれぞれ
風邪(ふうじゃ)
火邪(かじゃ)
暑邪(しょじゃ)
湿邪(しつじゃ)
燥邪(そうじゃ)
寒邪(かんじゃ)

呼びます。

その中の1つの『』。季節的な特徴は“秋”なのですが、日本では夏は湿気が多く、冬は乾燥しやすい特徴にあり、寒いは乾燥するわのダブル攻撃を受けやすいです。乾燥ではなく『寒燥』にしてもよいのではと思ったりします

▼燥邪とは

燥邪とは、こちらです。

特徴は2つ、
①乾燥性:いやもう、そのままです(笑)
特に「水分を奪っていく」性質があります。かっさかさになった土地、のイメージです。

②肺を損傷する
ここでの"肺"は東洋医学の"肺"で、いわゆる臓器としての肺でもあり、"呼吸を司る機能全般"を指します。六淫1つひとつはカラダの臓腑とも関連性が強いのですが、その中でもこの『燥』は特に『肺』と関連性が強く、
いわゆる「風邪(カゼ)を引く=くしゃみ、鼻水、咳」これらの症状は呼吸器の範囲が影響を受ける=『肺』が影響を受けている証拠。そして、特にこの『肺』は、乾燥に弱い存在なのです。(風邪(フウジャ)、これも六淫の1つです。単体では弱い存在です。)

喉が乾く、乾咳が出る
声が枯れる
という症状は誰もがすぐ体感を伴って思い浮かぶ現象だと思うのですが、適度に潤っていなければならない肺が、乾燥によって水分を奪われるとこういった症状が出ます。

また、肺は特に"衛気"という体の免疫機能を差す"気"を司っているのですが、(まもる、という意味の"衛"です。)寒く乾燥し風も強い冬というのは一気に<寒邪・燥邪・風邪>が同時にやってきます。外からやってくるこれらの"外邪"と戦う肺(の"衛気")が消耗しやすく、油断する(消耗が進む)と肺に影響し、"カゼの症状が出る"となるのです…。

▼燥邪から守るには

「乾燥」の反対は「潤い」
肺は適度に潤っていることで本来の機能を発揮します。肺自体は直接触れませんので(笑)鼻と喉を思い浮かべて頂くと、想像しやすいと思うのですが、鼻が通ることはもちろん必要なのですが、鼻は乾燥しすぎると外からのウイルスや細菌、様々なダストが鼻をすり抜けて体に入りやすくなり、鼻と口から入ってきたものを肺に通す喉も、適度に潤うからこそ、喉のエリア内で体に余計なものが入ってこないように止める、咳や痰として体外に出すことができます。

寒いと汗をかかない分、あまり水分を摂らない、必要ないこともありますが、喉にとっては乾燥は大敵、こまめに喉を潤すように水分を摂りましょう。

お茶コーヒー < 水
お茶やコーヒーは、利水作用があるのでどちらかというと喉のためには"水分"を少しずつ摂るのがオススメです。
温かいもの < 適度な水
寒いので温かいものを飲みたくなりますが、あまり熱いのも、熱さというのは水分を奪って乾燥させていく性質ですので、喉を潤すために摂るものは、熱すぎず飲めるものがオススメです。

最後に、私の愛用アイテムをご紹介。
『はちみつ』です。
東洋医学的にも、はちみつは"潤肺(じゅんぱい)"作用があるとされ、喉を潤す食べ物とされています。

はちみつの中でも純はちみつ(他に何も入っていないもの)がおすすめ。特に私はこちらの『マヌカハニー』を愛用しています。

決して安くはないものなのですが、これを寝る前にスプーンに1杯だけ口に含み、喉を潤すようにしてから寝ています。
寝ている間にどうしても口を開けてしまったりしているので、朝起きると乾燥しがちなのですが、このマヌカハニーを1口だけ食べておくと朝の調子がいいです。予防にも、喉の調子がおかしくなってしまった後の回復にもおすすめ。すこしずつ喉を潤すように食すとよいです。

※歯磨きの後に甘いもの…と気になるところですが、殺菌作用のあるものなので、その心配はないとされています。


その他、秋の味覚はおおよそ"肺"に良いとされているので、梨、柿、ネギ、大根、白菜、などは肺に良い働きをする食べ物(鍋に入れたい食材のイメージ)です。そればっかり摂るのはバランスを崩しますが、ちょっと肺がやられそうだな、弱りやすいなと思う方は取り入れてみてくださいね。

▼おわりに

ここ数日テレビのニュースは31日・1日の寒波に備えようの情報がほとんど。こんなに前から何度も繰り返すということは、相当なのかもしれない…とちょっと恐れています。STAYHOMEしなさい、というお天気のようですね。安全に安心に過ごせる年末年始になりますように!

#ご自愛WEEK #BODYDIALOGUE #東洋医学 #燥邪

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