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1月の#ご自愛WEEK⑤

今月は中医学(東洋医学)ではどんなポイントをチェックに使っているか?についてご紹介を続けてきました。
ちょっと独特な考えもあるので分かりなくく、文章では伝わりきらなかったかもしれません…(ジレンマ)。

体は使ったように変化していくので、日々少しずつ食べすぎていたらその蓄積が原因に、日々少しずつ睡眠不足が続くとその代償が、日々長時間の座り仕事をしていたらその姿勢による影響が、体には溜まっていき変化していきます。

病院に行くほどではなかったり、少し我慢すれば平気な程度の不調は日々誰にもありますが、案外日頃のパフォーマンスの妨げになるし、慢性的に続いたり毎月毎回苦しむのは嫌ですし、それが長く続くことで病気の原因にもなります。

ちょっと不調が続いてるな
スッキリしない体調だな
仕事や育児、プライベートを楽しめる状態じゃないな
そんな時は、一度普段の習慣を振り返ってみて、【実の状態=過ぎていないか?/虚の状態=不足していないか?】に意識を向けてみて頂けたらと思います。

私は土曜日に鍼灸師として治療院にいるのですが、1月最終日の今日は多い傾向にある「無意識の生活習慣」を2つご紹介します。

●水分の摂りすぎ

日中、どれぐらい水分を取られますか?
よく2リットルの水がよいと言われますが、中医学では1~1.5リットルで十分と考えています。なぜなら食事からも水分をとりますし、だいたい人間が1日に排泄する尿の量が1~1.5リットル程度だからです。
運動をして汗をかいたり夏場の汗をかく日なら別ですが、体にいいからと言って水をたくさんとっても、その水をちゃんと体内で捌けなかったら(必要な量を吸収し、不要な分を出す)、体に不要な水が溜まっていくだけです。飲んだ分トイレによく行って出しているから大丈夫、と思われるかもしれませんが、不要な水を出す代謝活動にもエネルギーが必要なので、その水分代謝の高循環は体にとっては負担のため、臓器の機能低下や疲労の原因に。
体に余計な水が溜まっていくと、それが原因となり、むくみ/下痢(消化不良)/頭痛/体が重だるい/冷え/蕁麻疹などにも繋がっていきます。

特にお酒を飲む人は要注意。
お酒好きの方は特にどうしてもお酒を飲む量は1回に多くなりがち。1回の飲み会で、1リットルぐらいの量は平気で飲んでしまうと思います。アルコール自体も量を摂るのはよくないですが、それと同時に水分量も多くとっているため、体に不要な水が溜まりがちとなります。
また、お酒を飲むとトイレの回数が増えやすいですが、お酒を飲んで出る排尿では、体にとって必要な水分ばかりが出てしまうため、摂りすぎると実は体の中は脱水傾向になるので、お酒だけをたくさん飲むのは気をつけましょう。

●汗のかきすぎ

汗をかいた方が体にいい、なんとなくそんなイメージを持っている方も多いかもしれません。サウナやホットヨガ、そしてトレーニングで汗をかきすぎな方が多いようです。
汗をかくというのは、実は『体に必要な水分』も『気(体のエネルギー)』も出てしまうのです。体を動かして気分がリフレッシュすることは間違いないのですが、サウナやホットヨガ、ハードなトレーニングでは実は体にはダメージしかありません。アスリートがハードなトレーニングや試合本番を終えたあと、風邪をひきやすくなるのは、実はダメージで免疫力が落ちているからです。
汗で出た分水を飲めばいいでしょ、と思うかもしれませんが、一度出てしまった体の水分とエネルギーはすぐに水を飲んだからといって補充されません。気分はリフレッシュするかもしれませんが、日々の忙しさの中で十分に補充されないまま、また多忙な生活を送っているとそのダメージは蓄積するばかり。
汗をかく=体が熱いということでもありますので、体に熱もこもりがち。熱がこもることで、
頭痛や不眠、便秘、肌荒れ、蕁麻疹の症状の原因にも繋がったりします。
冬なので体が冷えっぱなしもよくないのですが、サウナやホットヨガで一気に温め大量に汗をかくのも体には負担。何事も適度に、そして体の調子に合わせて、好きなことと必要なことのバランスを取れることが望ましいです。


今月ちょっと気になっている症状がある方は、振り返ってみる視点の参考になれば幸いです。
それでは、2月もまたごゆるりと過ごしましょう!

#ご自愛WEEK #BODYDIALOGUE  #中医学 #鍼灸

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