CL愛知best32 WTC　🌊🏊‍♀️　　(アズマオウLO)

 こんにちは。チーム退学のミノオユウキhttps://twitter.com/echiechipokeca?t=rcfWAF8gkpmvjUT5VCHpZg&s=09です。
今回は先日行われたCL愛知2022シニアリーグでWTC(ウォーターツールコントロール)を使用し、best32(5-2)に入賞して黒スリを獲得できたので、解説記事を書きました。
有料部分だけでもお読みいただけると幸いです。

また、この記事を読む際に以下のことに注意していただきたいです。

·クイックボール→クイボ　ハイパーボール→ハイボ等の略語やリソース等の用語を多用しています。分からない言葉があればお気軽に@echiechipokecaに質問を送っていただければと思います！

·3月27日時点から時が止まっている箇所があります。

·本記事の肯定的な意見や+の感情に繋がるであろう発言は全て僕個人のものとします。

·本記事の否定的や批判的、不快感が伴う発言は全てチーム退学に帰属します。

1.WTC(ウォーターツールコントロール)の紹介

WTCはその名の通り、水ポケモンたちの力を借り、対戦相手の盤面をコントロールしてサイドを取れない状態(所謂詰み盤面)にしてからLOさせるor無抵抗な相手を幾度となく痛め付けてサイドを取りきることを目指します。

具体的にはアズマオウのつのではがすやフローゼルの無限クラハンで相手のエネルギーを枯渇させて技を打てない状態にしたり、

ボスの指令で攻撃できないポケモンを縛り、ポケモン入れ替えや逃げる際にエネルギーを消費させます。

また、積極的にサイドを取るデッキに「詰み」や「劣勢」が存在するように、WTCにも多くの「詰み」や「劣勢」が存在します。

それは単純に入れ替え札やエネルギーが枯渇して動けなくなり、山札が切れてしまうことであったり、サイド落ちが苦しかったりすることだけでなく、サイドを取りきることに重きを置いたデッキ同士で対戦する際に「相手のサイドの残り枚数が☆だからこのターン中にサイドを◯枚取ってベンチの△にも□□ダメージ乗せておかなければサイドレース的に間に合わなくなって負けてしまうから今しなければならないことは……」のようなことを考えると思うのですが、WTCの場合は上記の「」内の言葉が置き換わり、「相手の残りサイドが✕枚でエネルギーの推定枚数が☆枚だからこのターン中にバトル場のエネルギーを最低◯枚割って次のターンに入れ替え札か△△エネルギーを要求しなければリソースレース的に間に合わなくなって負けてしまうから今しなければならないことは……」みたいなことを頻繁に考えます。
つまり、普段ポケカをする時に考える「サイドレース」の考え方から「自分が取るサイドの概念」が消え、その代わりに「自分が破壊する相手のリソース」が追加されるので、相手にサイドを6枚取られるまでにこちらが相手のリソースを最善手で枯らすための「リソースレース」を考えることがこのデッキの最大の特徴であり、醍醐味でもあります。

特に今回はルミナスメイズの森を最大枚数採用したりして、デッキの原動力であるエネルギーを割り切ることを主とした構築となっています。

2.今回WTCを使用した理由

·誰も対策をしていない上に、ここ最近はコントロール寄りのLO系統のデッキ自体が環境上位に位置していなかったため、初見殺しがかなり通りやすいと考えました。
実際、今年の1月～4月に行われたジムバトルやシティリーグ、友人との練習やCLの対人戦を通して客観視した際に、ゲーム全体で100%完璧なプレイをされた経験は2回のみでした。　　
また、直近の大会で結果を残していたWTBにWTCにも採用しているかがやくゲッコウガが採用されていたり、少し前に話題になったゾロアークミノマダムに採用されているゾロアをWTCにも採用しているので、スタートポケモンが心理戦を働かせてくれるおかげでお相手が初ターンからプレイミスをしてくれることもかなりあります。

·ミュウ(お相手が初見の場合)に対しての勝率がそこそこ良かった。また、金持ちになるか人間を辞めてカードゲームに魂や青春を売らなければミュウ使いはウッウロボでコインを投げる権利を手に入れることができませんが、WTCは順風満帆な日常生活を送っても釣りが来るくらい余裕を持ってコインを振ることができるので、勝利時に下克上を成し遂げた者にしか味わえない(万札がwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww小銭にwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww負けたwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwと言った)達成感を味わえる。

·環境での立ち位置が良くはないけれどあまり悪くはないと予想しました。重い対面はそこそこありますが、絶対に勝てない環境デッキはWTBのみで、そのWTBもCLでは数を減らすであろうと予想していたため、初見殺しが通りやすいことも加味すると感触はあまり悪くなかったです。

·勝ってイキりたかった

·御託を並べて来ましたが、いつまで経ってもやはり根底にあるのはこのデッキ(を使って制限時間を意識して早いプレイを心がけたり、安価なカードを使って高価なデッキと渡り合っている自分自身を客観視する瞬間)が大好きだからです。

3.WTCを使用するメリットとデメリット

メリット

·とにかく安い。かがやくゲッコウガとともだちてちょう以外で現時点の一般的なシングル価格で1000円を超すカードが採用されていません。　　　　　　　　　気合いで探せばストレージ漁りだけでかなりパーツが揃うと思います。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　また、WTCは制作費用が安いことから、皆様は幼少期の頃に友人達と遊ぶ時、彼らはお母さんにもらったお小遣いでメダルゲームをして遊んでいましたが、皆様はあまり裕福な家庭ではなかったことから、彼らがお金をメダルに変換してゲームをしている横で1ヵ月に1度、友人と遊ぶ時だけお母さんから貰える100円玉を力いっぱい握りしめ、「今すぐ貴重な100円をゲームに使ってしまうのは勿体ないから」と10円玉10個に両替しておはじきをして遊んでいた記憶を思い出すと思います。一見「可哀想な子ども」に見えるかも知れませんが本当にそうでしょうか？友人達はいつでも貰える「与えられられた物」であるお金で「与えられたこと」を遊んでいますが、あなたは大切に使ってくれ、他の子たちと同じことをさせてあげられなくてごめんね、と「託された物」であるお金で「自らの力で考えたこと」で力強く懸命に遊んでいます。こうして考えると最先端且つ費用も多くかかっているゲームで遊んでいる友人よりも自己流且つ費用を一切かけていないゲームで遊んでいる読者様の方がより卓越した能力や道徳的精神を会得できているように感じます。　
上記のような現在では味わうことができなくなってしまった幼き日の経験をWTCは再度体験させてくれるかもしれません。

·拙いプレイをコイン運で補える可能性があります。

·環境に殆ど存在しないデッキタイプなので、公式大会などで頻繁に隣の席からの熱い視線を感じることができます。

デメリット

·一般的なデッキよりも時間がかかってしまうことが多いので、思考時間を極限まで少なくする練習をする必要があります。
また、自分の好きなことですら正義を貫くことができない遅延行為を行う方々に弱いです。これを読んで少しでも胸が痛んだ方は今すぐポケカを引退するか反省して本記事の有料部分と僕がシティで準優勝した際に書いた有料記事とシティで準優勝して調子に乗って投げ銭式にした結果1つも売れなかった孤高の神記事を買ってください。

·卓越したプレイがコイン運で帳消しになる可能性があります。

·初見殺しが通用しづらいカードゲームに対する理解度が非常に高い「本物」のプレイヤーとマッチングしてしまうとデッキ相性に関わらず不利をとってしまうことがあります。
CL愛知の予選最終戦ではこの「本物」のプレイヤーに完璧なプレイをされて負けてしまいました。愛知まで来て1人回しをしている感覚でした。

·ポケカ女子なのでデッキの相談をしたら男性には共感されたり優しく的確なアドバイスをして欲しいですが、誰もWTCを使っていないのでクソみたいなアドバイスしかされません。
「アズマオウのHPが100だったら初見でもミュウにかなり勝てなくなりそうだからCLに絶対持ち込まなかったな～笑」とシティbest8×2と3-1オポ落ちを1回したことのある彼氏に話していたら、「どうせワンパンされるから多分あんま関係ないと思うけどとにかくお疲れ様笑」と返されたので「お前とポケカしても今後成長できなそうだから2度と面見せんな飲み屋で飲んでる写真載せてこう見えてポケカオタクwみたいなツイートしちゃう学生時代それなwと確かに！しか台詞なかった陽キャグループ8番手の癖にオタクの界隈来て自分が中心人物だと勘違いしちゃう陽キャ崩れ面の癖に」と言って別れました。

·「超害悪！友達がいなくなるデッキ！？」的な胡散臭いテンプレ構文がありますが、WTCを煮詰め始めてから本当に身内が誰も練習に付き合ってくれなくなりました。
最初の頃はグループLINEで対戦募集をすると全員に既読無視されていたのですが、最近は未読無視&僕のSNS監視ケアでみんなが新たなツイートやリプ、RT、いいね、ストーリーの投稿までしなくなり、忙しいフリをするようになりました。

追記

デッキが嫌で対戦してくれなくなったのではなく、ただの人間関係の縺れで対戦してくれなくなっただけでした。デッキのせいじゃなくて良かったです。

4.当日のマッチングと各対面の勝率

有料部分を購入していただく際の参考にしていただくために当日のマッチングと各対面の勝率を記載します。

愛知に当日入りしたのですが、前日に寝てしまったら起きられる自信がなかったため、徹夜して立っているだけで精一杯な状態で当日を迎えたので詳しいサイド枚数などは少し曖昧な部分があります。予めご了承いただけますと幸いです。

各対面の勝率では初見の対人及び1人回しによる初見の再現バージョンとCL愛知1週間前のかなりWTCに対する理解度が上がった状態の1人回しバージョンを記載します。

マッチング

1戦目　コイン表率体感4割

裏工作ダイケンキ　後攻　0-5　勝(LO)

制限時間残り2秒

目だけ異常に覚めましたが身も心もボロボロになりました。

2戦目　コイン表率体感4割　つのではがすは1度も宣言しなかったです

裏工作テンタクル　先攻　0-3　勝(LO)

制限時間残り7分以上

3戦目　コイン表率体感4割

ミュウ　後攻　0-5    勝(投了)

制限時間残り6分以上

普通にプレイしても制限時間内に勝てそうでしたが、お相手のご厚意で詰んだ段階で投了してくださいました。

4戦目　コイン表率体感6割～7割

裏工作アルセウス　後攻　0-5　勝(投了かLOのどちらかでした。)

制限時間残り5分以上

ウルトラ運勝ち。

5戦目　コイン表率体感4割

トゲキッスミルタンク　先攻　0-4　勝(投了)

制限時間残り10分以上

お相手がFFの日本代表の方でした。先攻2ターン目に雪道禍でかくしふだを使用してしまい、サイドペナルティを取られてしまいましたが、最後まで採用するか悩んでいた1枚採用のカードが活躍してなんとか勝てました。　　　　　　
普通にプレイしていたら制限時間内に勝てるかかなり怪しかったのですが、お相手のご厚意でエネ切れで詰んだ段階で投了してくださいました。投了やジャッジ案件が起きた際の対応などを通してお相手に凄く助けられました。心より感謝申し上げます。

6戦目　コイン表率体感3割

裏工作白馬アルセウス　後攻　0-6   　負

4戦目の運勝ちが収束してサイドに落ちたサクラビスを最後まで回収出来ずに負けてしまいました。　
自信を持ってプレイが完璧だったとは言い難いシーンもあったので反省です。

7戦目　コイン表率体感4割

裏工作アルセウス　後攻　0-6     負

序盤の展開が微妙だったことに加えてお相手が非常にお上手でした。
言い訳をしていますが、展開が完璧でも正直勝てなさそうなレベルでお上手だったので完敗です。

各対面の勝率　

初見編

「ミュウ」

ターボ3 フュージョン4構築　約6割

ターボ2 フュージョン4  超1　トレーニングコート1構築　約6割

シマボシ型はCL愛知以前はあまり見かけなかったので試していません。恐らく勝率3割くらい。　　コイントスカードはクソ。

「ダイケンキ」

裏工作　約4割

ドガス裏工作　1割未満

ビーダル　約5割

ドガスビーダル　約2割

「れんげきウーラオス」

裏工作　約5割

裏工作(コロン採用)　約4割

「アルセウス」

裏工作　約4割

裏工作白馬　約4割

ビーダル白馬　約5割

ジュラルドン　約4割

れんげきウーラオス　約4割

「ミノマダムゾロアーク(ゾロアークバレット)」

回収ネット不採用or少数採用型　約6割

回収ネット多投型　約2割

「れんげきテンタクル」

チラチーノ型　約3割

裏工作　約4割

「ミルタンク」

トゲキッス　約5割

ハピナス       1割未満

「雪道インテレオン」　約3割

「アイアントLO」　約8割

「WTB」　約1割

「ガラルファイヤーV系統」　1割未満

「モココ系統」　1割未満

CL愛知1週間前編

「ミュウ」

ターボ3 フュージョン4構築　約3割

ターボ2 フュージョン4  超1　トレーニングコート1構築　約3割5分

シマボシ型　恐らく1割未満

「ダイケンキ」

裏工作　約3割

ドガス裏工作　1割未満

ビーダル　約4割

ドガスビーダル　約2割

「れんげきウーラオス」

裏工作　約3割5分

裏工作(コロン採用)　約3割

「アルセウス」

裏工作　約2割

裏工作白馬　約2割

ビーダル白馬　約3割

ジュラルドン　約2割5分

れんげきウーラオス　約2割

「ミノマダムゾロアーク(ゾロアークバレット)」

回収ネット不採用or少数採用型　約6割

回収ネット多投型　1割未満

「れんげきテンタクル」

チラチーノ型　約2割5分

裏工作　約3割

「ミルタンク」

トゲキッス　約4割

ハピナス       1割未満

「雪道インテレオン」　約2割

「アイアントLO」　約7割

「WTB」　1割未満

「ガラルファイヤーV系統」　1割未満

「モココ系統」　1割未満

おまけ

パルキア　1割未満　🖕

5.時間切れについて

WTCをシティリーグシーズン4でも使用しており(3-2😢)、その際は詰ませた後に「なだれおこし」や「デストロイヤーパンチ」でこちらが勝利条件を満たすまでの時間を短縮するために「ケケンカニV」を採用していた(ドガスにやや強くなるメリットもあった)のですが、スタートしてしまった際や、やまびこホーンをケアできない盤面でケケンカニVをコストにしなければならない状況が非常に辛く、ケケンカニV1枚のせいでデッキパワーがかなり落ちているように感じたことからCL愛知では不採用にしました。その代償として時間切れ両負けや、トナメではサイド差敗北が起こる可能性が今まで以上に上がったため、様々なことに気を配って試合に望む必要があるように感じました。

具体的には　

・安定した集中力を維持するために前日は沢山寝るor全く寝ずにポケカ以外のことを考えられない亡者になる。

・サイコロやコインが滑ったり跳ねにくい布プレマを使用する。

・サイコロとコインのどちらの方が使いやすいかを盤面に露出しているプレマの布の面積の量や、卓の形状を見て適宜判断するため、必ず両方ケースから出しておく。

・スリーブを新調する場合は不慣れによる滑り、落下ケアで最低でも2日前迄に入れ替える。

・マッチングが発表されたら即座に移動を開始してタイマーが見えやすい方の席に着く。

・対戦準備の段階でダメカン(多すぎても邪魔だったり客観視すると紛らわしかったりするので最初は100ダメ1～2個、50ダメ2～3個、10ダメ5～6個くらいが望ましい)とサイコロとコインをケースから出しておく。

・常に残り時間1分だと思ってプレイを速める。

・自分の番中に過度なシャカパチ等の無駄な行動をしない。

・番を返した直後に自分の手札の枚数を数えておく。

・相手のターンが永久くらい長く感じると思うので可能な範囲で次のターンの動きや全体のプラン、あなぬけをされた時に誰を前にするかのようなことを考える。

・タイマーの確認は相手の番中に行う。

・プレイが遅い方は時折優しく急か◯。

・遅延が疑わしい方は普通に急◯す。

※急かし行為は注意や警告の対象になるので、タイマーが見えやすい位置でも敢えて相手の番中にジャッジに残り時間を聞いたり、酷い場合はジャッジを呼んで間接的に急かして対策しましょう。明らかにプレイが遅く、ゲーム性を否定している側が気を遣われて得をする状況になりかねないルールの構造はかなり気に食わないですが頑張りましょう。

6.最後に

ここまでお読みいただきありがとうございました。

無料部分は以上となります。

有料部分では主に

·デッキレシピの解説

·基本的なデッキの回し方

·ミュウ対面の立ち回り

を扱います。

最後になりますが、本記事はCL愛知から時が止まっており、現環境で直接活かせる部分は殆どありませんが、今後コントロール系のLOを使用する上で間接的に役に立つ箇所は少なからずあると思うので、興味のある方は是非有料部分をご購読いただければと思います。
また、ご購入いただいた方に限り、上記以外の読みたい対面解説の要望がございましたら、時間がある時に簡易解説を追記させていただこうと考えています。

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