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【2/28~3/4まとめ】コモディティ価格高騰で止まらないインフレ、指数反落

米国株マーケット

S&P500はEMA200を超えられず下落

ウクライナ侵攻に悪影響を受け高ボラがつづきます。
前週に大きく反発したが、出来高が大きく増えておらず、フォロースルーデーが確認できなかったか。EMA200の上に抜けられず反落しており、上昇の弱さが確認された週だった。

SMA20:青色 / SMA50:緑色 / SMA100:ピンク / SMA200:赤
EMA200:水色

・VIXは32をつけ高水準
・実質金利が大きく低下
・長短金利差は0.25%とさらに低下
・HYGも2日続落
・新月相場がはじまった

週足
MA50で跳ね返され反落。
テクニカル指標は弱さがさらに際立ってきた。SMA20が下向きに。
ミネルヴィニのステージ2(上昇トレンド)条件は7個➡6個合致に1条件が外れた。

MA200より上にあるSP500銘柄は43.6%と前週から若干低下。

ナスダック100も上昇続かず反落

ナス100はSMA20で跳ね返され続落。
VXNが34.89で高水準キープ。
MAデッドクロスしたので要注意。

週足
テクニカル指標はSP500よりも下落トレンドが強い印象。

MA200より上にあるナス100銘柄は前週31% ➡ 28%に低下

ナスダック総合

同様にSMA20で反落。
SMA50がEMA200ともデッドクロスした。

セクター

週間上昇上位
・エネルギー +6.6%
・公益 +4.4%
・不動産 +3.6%

サイズ・タイプ
大型バリュー +0.2%⬆
小型グロース ▲4.0%⬇

Fear&Greed Index

今週はExtreme Fearとなり、金曜は17と一段と低下しました。
24 ▶ 18 ▶ 24 ▶ 22 ▶ 17

機関投資家センチメント NAAIM Exposure Index

前々週 53.49 ➡ 前週 44.41➡ 3月2日(水)30.3(前週差 ▲14.11pt)
2020年のコロナ以来の最低値となりました。

Bull/Bear Ratioが1を下回ってベアに

コロナ以来のベア優位となった。

Yardeni Research

https://www.yardeni.com/pub/stmktbullbear.pdf

ヒンデンブルグオーメンは無点灯

今週も無点灯。数週間前は点灯していたので、今は警戒期間中。

炭鉱のカナリア HYGも続落

炭鉱のカナリアも2日続落し、再度安値圏へ突入。
出来高が低下、売りが多い。
テクニカル指標を見ても、下落トレンドが優勢に。

金利と今週のニュース

前週比で金利低下

長期・短期金利いずれも前週比では低下。
10年金利の低下幅が大きいが、2年金利はさほど低下していない。

イールドカーブ

30Yと20Yが逆イールドになっています。
2Y~10Yも差が少なくフラットに。
景気減速懸念が沸々と。

長短金利差は0.25%まで急降下

2年金利の勢い強く長短金利差がさらに縮まる。

10年利回りと2年利回りの差

実質金利が下がるも、ナスダック株価は冴えない

実質金利の上昇とともに株価は下げてきていた。
ここにきて実質金利が大幅に下がったが、現状ではナスダックの株価は相関して上昇していない。

ロシア債が大変なことになり、米国債に買い集まり金利下げか?→金利低下が株価に好影響とならない可能性。

(上段) 実質金利  / (下段) ナス100株価


パウエル議長は3月に0.25%利上げ推し発言

パウエルFRB議長が議会証言で、利上げ幅は0.25%推し。
場合によっては0.5%推しになる可能性も。

収まらないインフレ

コモディティ価格が上昇、在庫不足が鮮明に。
引用「高まるインフレ見通し。金融政策が後手に回るリスクが台頭

コモディティ価格
コモディティ在庫

世界の食料価格が過去最高を記録。
ウクライナ侵攻が影響し、食料価格が最高値に達した。

世界食料価格

原油価格が急上昇、一時116ドル台に

ロシア・ウクライナ侵攻

ウクライナへの侵攻状況はこちら。

28日、ベラルーシでは核兵器を配備できるように改憲承認

プーチン大統領の命令により核ミサイル部隊が戦闘態勢の強化に入った。

ロシアとウクライナ代表団の会談は難航、持ち帰り協議となった。

ウクライナのゼレンスキー大統領はNATOではなくEUへの加盟申請に署名。

3日、EUがロシア制裁の回避手段として使われる暗号資産に対して対策を検討。

3日、旧ソ連のモルドバとジョージアがEUに加盟申請。

4日、ロシア軍はサポリージャ原発を制圧。
国際原子力機関(IAEA)は火災発生後、「放射線レベルに変化はないとの報告を受けている」と発表。

人道回廊のために停戦合意したが、ロシア側が守らず。

5日、プーチン大統領
「現在の制裁は宣戦布告に等しいが、そうなっていないのはありがたいことだ」
飛行禁止区域設定に対して牽制。

ISM製造業景況指数

予想を上回る結果。

ADP雇用統計

予想を上回る結果。

雇用統計

失業率は予想より低下、雇用者数は大幅に増加。
賃金の伸びは減速。

個別株の決算発表

今週の決算クリア銘柄

AI・SPLK・AVGO・COST・MRVL

決算クリア銘柄のうち今Qのサプライズ1位は
 ・EPS:SPLK
 ・売上:MTDR
 ・Q-EPSガイダンス:NET
 ・Q-売上ガイダンス:FLGT

ZM ズームビデオ

Q1・FY23ガイダンス ミス

PGNY プロジニー

Q4売上・FY21売上・Q1EPSガイダンス・FY22ガイダンス ミス

BIGC ビッグコマース

Q4EPS・FY21EPS・Q1売上ガイダンス ミス

SE sea

FY21EPSミス

CRM セールスフォース

CELH セルシウス

FY21EPSミス

SOFI ソーファイ

Q4EPS・FY21売上ミス

DMTK ダームテック

オールミス


SNOW スノーフレーク

Q4EPS・FY21EPSミス

AI C3.ai

決算クリア


OKTA オクタ

ガイダンスEPSミス

VEEV ヴィーヴァ・システムズ

Q1ガイダンス・FY23売上ガイダンス ミス

SPLK スプランク

決算クリア

AVGO ブロードコム

決算クリア

COST コストコ

決算クリア

チャートを以下投稿でチェックしているので参考にどうぞ。

DUOL デュオリンゴ

Q4EPS・FY21EPSミス

MRVL マーベル・テクノロジー

決算クリア

注目の銘柄

決算発表予定

3/7週の予定

イベント

10日 CPI

アノマリー

  • 新月相場(~3月17日)

おわりに

ロシアのウクライナ侵攻が止まらず激化しています。その影響でコモディティ価格の高騰し、インフレ懸念も収まりません。

株価は前週からの上昇を続けられず続落しました。今週はCPI、来週にはFOMCとメジャーSQが控えています。相場の乱高下に引き続き注意しましょう。

次の記事を書く励み、定期的に更新するモチベーションになっています。 サポートしていただけたら、投資・チャート分析のインプットに役立てたいです。