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バカリズム脚本「ブラッシュアップライフ」と「殺意の道程」を平行視聴して~日常と非日常のバランス

「ブラッシュアップライフ」が熱い!!

私の一日はドラマに始まりドラマで終わる。寝る前にスマホでドラマを観るのが幸せなルーティーン。昨夜、ブラッシュアップライフの脚本家バカリズムの「殺意の道程」を見終わった。

平行視聴してみて、バカリズムドラマの特徴は

○笑いとシリアスの対比
○日常と非日常のバランス

だと思う

笑いとシリアスの対比についてはこちら↓


日常と非日常のバランス

バカリズムの面白さは日常と非日常の絶妙なバランスだと思う。

「ブラッシュアップライフ」は、設定自体は非日常。だって、生まれ変わって人生をやり直すなんてファンタジーの世界だから。
しかし、ファンタジーの世界で繰り広げられるのは日常のやりとりばかり。

現在第8回だが……
例えば近藤麻美(安藤サクラ)が同僚と社食を食べながら会話している。「実験用キット使った後って、大体一部の試薬類が大体余るじゃないですか?」と、研究者らしい発言の麻美。そこから「納豆のからし」の話に。納豆のからしをいつか使うかもと思ってストックするけど使わないまま貯まると。

「納豆のからし」が貯まってしまうエピソードは、バカリズム脚本「生田家の朝」で使われていた。きっと、バカリズムさんは日常のどうでもいいエピソード(褒め言葉)をちまちま(褒め言葉)言語化してストックしているのだろう。


「殺意の道程」でも、大枠は非日常。偽装殺人を計画する話なのだから。しかし、計画する時に行く所や話す内容はTHE日常。
殺害計画の話し合いをしにガストに行き「ねばとろサラダうどん」について話す。
殺害道具を買いにホームセンターに行き穴あき包丁のよさについて話す。
張り込み中、コンビニで買ったクリームチーズパンが美味しすぎて二個目を買ったはいいが、途中で胸焼けして食べられなくなる。
どれも日常的。

非日常の中の日常。言い換えれば、日常の中のファンタジー

ドメスティックなやりとりを続ける中で、「殺意の道程」では父親は自殺ではなく殺されたことが分り、犯人を警察に引き渡す。「ブラッシュアップライフ」は、飛行機事故を防ぎ大勢の命を救う(のだろう)。

日常のやりとりで終わらないところがすごいと思う。

まとめ

「ブラッシュアップライフ」は日常と非日常のバランスが絶妙

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