「アフリカの夜」㉒山口雅俊プロデューサー

ドラマ「アフリカの夜」。
⑳で、キャストや演出家について少しふれた。

学校の雰囲気が校長で大きく変わるように、ドラマはプロデューサーで大きく変わるんだろう。

「アフリカの夜」のプロデューサーは、山口雅俊さん。
最近、山口さんが手がけたドラマ「おいハンサム!!」で、『アフリカの夜』というワードが出て来た。次女里香が行きずりの男が読んでいた本を間違えて持って帰った。その本は上巻だったが、下巻は絶版になっていて、古本屋で頼むというものだった。

山口さんの遊び心か。いずれにしろ、山口さんの中でも「アフリカの夜」というドラマは大きなドラマだったのかと思うと嬉しい。

「アフリカの夜」と「おいハンサム!!」は、商店街の小さな店を大切にしているところも共通している。「おいハンサム!!」の第7話なんて、のっけから個人商店の豆腐屋を守るにはどうするか、という議論を主人公がしている。

私が好きなのは、伊藤家母千鶴と近所の主婦がみかんを食べながら世間話するシーン。

千鶴「隣の駅の南口も、再開発されるみたいよ。最近、どこ行っても同じようなロータリーにチェーン店のご飯屋、チェーン店のコーヒー屋、チェーン店の薬屋、携帯ショップしかないから、つまんないわよね?」
主婦「何言ってんの、千鶴さん!どこ行っても同じ味、同じ商品、同じ接客なのが安心だし、一切頭も使わなくて楽じゃな~い」

山口雅俊「おいハンサム!!」第7話より

そう考えると、アフリカの夜の礼太郎は、山口さんなんだ。

ちなみに、山口さんの「闇金ウシジマくん」で、「アフリカの夜」のサウンドトラックが使われている。「New Field」と「Again」。

「アフリカの夜」で「Again」が使われているシーンは大体泣く。パブロフの犬みたいに、「Again」を聴くと何はなくとも泣いてしまう今日この頃。

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