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ドラマ「夕暮れに、手をつなぐ」~水族館デートはラブストーリーのテッパン

 第3回は、浅葱空豆(広瀬すず)と海野音(永瀬廉)がそれぞれ別の相手と水族館デート。
 音がデートしている姿を見つけてしまい、ショックを受ける空豆。雪平爽介(川上洋平)がそんな空豆の横顔を愛おしく見ている。ドラマ「星降る夜に」でもそうだったけど、自分以外の何かに心が動いている女の横顔に男は惹かれるのだろう。

 恋愛ドラマのデートと言えば、ハンバーガー屋、映画、動物園、遊園地、そして水族館。水族館のデートの画は、とても映える。
 水族館でキラキラ光るクラゲを見ている広瀬すず、これだけで10分は見ていられる。
 最近見た「ちょっと思い出しただけ」でも、水族館のシーンがあった。同じクラゲ。こちらは、休館日に忍び込むオプション付きでドキドキが増していた。是非見てほしい。

 ラストシーン、音が空豆に熊本へ帰るなと止めるシーンもよかった。
音「帰んなよ」
空豆「えっ……!?」
音「いろ」
 それまで、好きな素振りを見せずにいた音が突然言うのがいい。そして、キラキラ光るウェディングドレスのショーウィンドウ前なのもいい。

 北川悦吏子さんのドラマって、主題歌(挿入歌)とドラマのトーンがよくあっている。「うちの娘は彼氏ができない」の「空と青」、今回のヨルシカの「春泥棒」、少し切ない感じがとても合っている。

 光と音……北川ドラマの詩っぽいところは、この二つから来ていると思う。

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