老松座の復活

古材の森は、豪商西原家が明治34年に建築した建物です。この建物の当主 西原藤次郎氏は、地元の篤志家として地域貢献に尽くした人物だったそうです。明治39年(1906)、農閑期の糸島で興行を行なって活性化を図ろうと、親戚の西原藤七氏とと共に老松座という劇場を建設しました。

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その老松座の外観と内部を撮影した古写真が見つかりました。内部は桟敷席で、老松と書かれた扁額が掛かっているのが分かります。

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今回、この老松座の扁額から文字を起こして杉板に彫り、古材の森の土間に掲げました。

古材の森の土間は、今まで、寄席や講座、展覧会やライブなど様々な文化的イベントを行ってきました。まさに西原藤次郎さん達がやろうとしていた事だったのです。

そこで、このホールの名前を老松座にしようと思いつき、さっそく扁額を作って掲げました。

さらに、この空間のほとんどが100年を越える松の材木で作られており、老松という言葉は、組織が永く続く事というめでたい言葉でもあり、太宰府に関係する能の演目でもあり、そして、建物を管理している油機エンジニアリングは、太宰府の会社でもあるというピッタリの名前だと思い、嬉しくなりました!


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