自分が好きな一文を紹介する

*さとゆみビジネスライティングゼミ講座内で課題として提出した文章です
(ゼミ受講の合格通知を受け取った時の私の葛藤と、受講の覚悟を決めさせてくれた一文について書きました)

2023 年 12 月某日。1通のメールを受け取った。「1 月から火曜コースのゼミでご一緒できたら嬉しいです」。待ち望んでいた知らせのはずなのに、私はすぐに返信ができなかった。

意を決して申し込んだのに、この期に及んで迷っている。ライター未経験の私が本当についていける?絶対皆に迷惑がかかる。断った方がいい。

答えは出ない。気分転換に、我らが師匠さとゆみさんが毎日更新されている『今日もコレカラ』を読んだ。「次はキミの番」という一文が目に留まった。累計 600 万部の本の著者で心理カウンセラーでもあるぢんさんの言葉だ。

オフィスの壁一面に並ぶ著作を見て、さとゆみさんが「すごいですね」と言うと、彼はこう答えた。「今はたまたまぼくの番なだけだから。次は自分の番って思っておけばいい」。
次は私の番という言葉を彼女は心の中で繰り返してきたという。

その後彼は、本当になりたかったミュージシャンになる。そして弾き語り選手権に挑戦する。優勝の瞬間を見届けたさとゆみさんはこう続ける。「今日も『次はキミの番だ』と私たちに教えてくれてありがとうと伝えたかったけれど、それは上手く言葉にならなかったので、書くことにした」。
画面の文字がだんだんぼやけていく。あぁやっぱり私、書いて生きていきたい。

「覚悟を決めました。次はキミの番だを胸に頑張りますのでよろしくお願いします」と書いて、りかさんにメールを送信した。
おかげさまで今、私はここにいます。


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